不幸を嘆く牢獄の盲目魔法少女に願いを

第三章

第十部分

さあ、言わないとイベントは失敗ということになるぞ。」
四人は覚悟を決めた表情になり、口を開いた。
美保詩→こちらこそ、ヨロシクお願いします！
「意味がわからん、ってか、いつもの美保詩の接尾辞じゃないか！」
ウィンピア→相手の名前を知らない。
「それじゃ、答えていないのと一緒だろ！」
エリザベス→女の子すべて
「答えになってないぞ。的を絞れ！」
メラニア→口パクをしただけ。
「何を言ったのか、聞こえないぞ！」
四人はそれ以上言えなかった。しかし、イベントは終わらなかった。
「これだけではタダのコクハクタイムになる、しかも一部は事実上の無回答だ。次が重要だ。だが、その前に、どっこいしょっと。４個をキレイにトッピングだ。」
『ズシン、ズシン、ズシン、ズシン。』
『冷たい！、冷たい！、冷たい！、冷たい！』
『ズキン、ズキン、ズキン、ズキン。』
無慈悲な百キロは痺れていた四人の太股をほんの一瞬冷やした直後、猛烈な苦痛を強いていた。四人の顔色は夜の海のように変貌した。
「重要なこととは、その名前の相手には生涯コクハクしないと約束することだ。フフフ。」
「そんなことをして、いったいどうなるべ？」
「だから、お仕置きだ。刑期短縮するならそれぐらいの代償が必要だ。他のどの牢屋もこのイベントに手をあげてないのはそういうことだ。まずは具体的な名前を言って、その名前を永遠に封印するんだ。吐いたら石は外すが、その瞬間、負けとなる。ワハハハ～。」
腰に手を当てて、下品に高笑いしている緋色。
美保詩、ウィンピア、エリザベスの顔色が真っ青から、ドス黒く変化している。もはや、「顔が壊死していると言っていい。グハハハ～。」
緋色は、悪魔的としか言い様のない笑みに酔しれていた。
その時、メラニアに奇怪な変化が訪れた。
「もっと乗せて～、もっと重い重りを～！」
メラニアの目、鼻、口からだらしなく、体液が流出している。
「いったい何が起こったんだ？」
異常な出来事に、緋色は対処することができなかった。