68 / 71
第三章
第三十一部分
しおりを挟む
「ヤマナシケン!気持ちはわかるけど、次に予想されることはヤマナシケンの命に関わることだわよ。それでなくてもその体。これからどうしようっていうのよ。」
「ボクの命は大切だけど、世界がこんな風になってしまったのもボクのせい。ひとりの人間としての責任があるよ。」
「ヤマナシケンがいなくなったら、アタシはどうすればいいのよ。」
「下僕なら代わりはいくらでもいるさ。天使様なんだから、崇める人もそのうち現れるさ。」
「そんなのダメよ。アタシにはヤマナシケンがいちばんなんだから。」
「ありがとう。でもここまで来たのは咲良様に会うために来たんだよ。それが達成できてよかったよ。」
「時間がないぞ。こうするしかないんじゃからな!」
おジャ魔腐女どれみは、小さな体を丸めるようにして、咲良に体当たりした。咲良はその勢いで、和人にぶつかった。唇と唇が触れ合った。
『ギュウウンン』という音がしたような気がした。
「よし。これで時間質量を補填できた。それも『冷蔵庫』を満タンにできたぞい。これなら大丈夫じゃ。呪文を唱えるがよい。今すぐにじゃ!」
「アタシに、到級10なんて使えるのかしら?」
「いやできるはずじゃ。そなたには到級を抑える魔法がかけられていたんじゃ。天界が消滅した今、そのリミッターが外されておる。自分を信じるんじゃ!」
「わかったわ。よし。絶対魔法、術式・時、制限・オフ。対象・世界、範囲・人間界・魔界・天界、時間・3分、到級10。発動!」
咲良はカッと目を見開いて、大きな声で呪文を唱えた。
「どうやら、3分前の人間界に戻ってきたようじゃな。ここは元居た場所とは違うところじゃ。範囲を全世界にすると、到級10で3分間が限界じゃったな。ダメ天使よ。そなたはよくやったぞ。人類、悪魔、天使を救ったんじゃからな。」
学校のグラウンドに、おジャ魔腐女どれみ、咲良、実亜里がいた。実亜里はいまだに眠っていた。
「ヤマナシケンはどこにいるの?」
「時間質量を全部食われて、完全に消滅したようじゃな。もはやこの世界、いやどこの世界にもおらんじゃろうな。」
「ヤマナシケン~!」
咲良は泣き叫んで、グラウンドの土を濡らすしかなかった。
「ボクの命は大切だけど、世界がこんな風になってしまったのもボクのせい。ひとりの人間としての責任があるよ。」
「ヤマナシケンがいなくなったら、アタシはどうすればいいのよ。」
「下僕なら代わりはいくらでもいるさ。天使様なんだから、崇める人もそのうち現れるさ。」
「そんなのダメよ。アタシにはヤマナシケンがいちばんなんだから。」
「ありがとう。でもここまで来たのは咲良様に会うために来たんだよ。それが達成できてよかったよ。」
「時間がないぞ。こうするしかないんじゃからな!」
おジャ魔腐女どれみは、小さな体を丸めるようにして、咲良に体当たりした。咲良はその勢いで、和人にぶつかった。唇と唇が触れ合った。
『ギュウウンン』という音がしたような気がした。
「よし。これで時間質量を補填できた。それも『冷蔵庫』を満タンにできたぞい。これなら大丈夫じゃ。呪文を唱えるがよい。今すぐにじゃ!」
「アタシに、到級10なんて使えるのかしら?」
「いやできるはずじゃ。そなたには到級を抑える魔法がかけられていたんじゃ。天界が消滅した今、そのリミッターが外されておる。自分を信じるんじゃ!」
「わかったわ。よし。絶対魔法、術式・時、制限・オフ。対象・世界、範囲・人間界・魔界・天界、時間・3分、到級10。発動!」
咲良はカッと目を見開いて、大きな声で呪文を唱えた。
「どうやら、3分前の人間界に戻ってきたようじゃな。ここは元居た場所とは違うところじゃ。範囲を全世界にすると、到級10で3分間が限界じゃったな。ダメ天使よ。そなたはよくやったぞ。人類、悪魔、天使を救ったんじゃからな。」
学校のグラウンドに、おジャ魔腐女どれみ、咲良、実亜里がいた。実亜里はいまだに眠っていた。
「ヤマナシケンはどこにいるの?」
「時間質量を全部食われて、完全に消滅したようじゃな。もはやこの世界、いやどこの世界にもおらんじゃろうな。」
「ヤマナシケン~!」
咲良は泣き叫んで、グラウンドの土を濡らすしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる