特売フイギュアワゴンの中に手を入れたら、人生変わるので注意してください。

木mori

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第一章

第十九話

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「オレがこの体の支配人に就任したからには、これぐらいでは済ませないぞ。」
 楡浬の体を乗っ取りした大悟は支配人の全身に対して、くすぐり戦争を布告した。

「ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!やめてくれ~!!!」
 支配人はのたうち回って喜びを超えて、苦しみ始めた。

「これまでの恨み、はらさで置きべきか。快楽の先は地獄であることを教えてやるぜ。心の殺しは天使の役割だからな。支配人だって例外じゃないぜ。」
 まさに悪魔の形相で、大悟はこちょこちょの手を休めることなく、攻め続けた。
 大悟の攻撃は全身運動となり、右肩の筋肉をも揺らしていた。

(ううう。アタシ、どうしてたんだっけ。あれ、体が動かない。・・・い、今のアタシは裸!?きゃあああああああ!)

「おい、楡浬。気が付いたか。」

(アタシのブラはどこ?いやそれ以前に服がないわ。それにこの白いブリーフ。まさかとは思うけど、アタシが超キモイフィギュアになって、大悟がアタシの体に入っちゃったってことなの?)

「大正解だ。よかったな。大願成就だ。わははは。」

(そうね。あははは。・・・なんてことあるわけないでしょ。早くアタシの体、返しなさいよ。この動かない人形、キモイったらないわよ。)
 フィギュア楡浬は、体を動かせないものの、クレーマーとしての燃えるような視線を大悟に浴びせ掛けている。

「こうなったら仕方ないだろう。原因がわからないから、対処のしようがないだろう。プププ。」

(元に戻すつもりが全く感じられないのは気のせいかしら?)

「いやそんなことはないけど。プププ。」

(どこから見てもやる気がないわね。この性悪悪魔!)

「オレは天使だ!それに悪魔に性悪とか性善とかないだろう。」

(その体では説得力が微塵もないわ。・・・これからいったいどうしたらいいのかしら。ぐすん、ぐすん。)

「精神が入れ替わったということは、また何らかのアクションで、元に戻ることもあるだろう。それまで気長にやるさ。プププ。」

(その嬉しそうな顔をぶっ壊してやりたいわ。このキモ天使!)

「現在進行形でキモイのは、楡浬の方だぞ。そのパンツ姿、本当に悪魔的にキモイなあ。」

(あんたねえ。これは大悟のモノなんだからねっ。自分の醜悪さを自覚したら、死にたくなるわよ。)

「ほっとけ!オレの本当の体は美しいんだぞ。・・・そうだ。それを取り戻すのが本来のオレの目的だった。この貧乳なボディはただの借り物だ。」

(アタシの体をバカにするなあ!まだ成長段階にあるんだからねっ。ボコボコ。)

 楡浬は大悟の右肩で殴ろうとするが、フィギュアが動くはずもなし。

「少しは元気が出てきたか。それなら学校へ行こうぜ。入学許可は出たんだからな。楡浬の目的は学園の支配だろう。」

(支配してから、破壊することだけどね。それまで体は大悟に貸しておくけど、ゼッタイキズモノにしちゃダメだからね。)

「こんな貧乳は初めから返品必須な不良品だろうが。」

(いつか、細胞から全破壊滅させてやるからね!)
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