56 / 70
第四章
第八話
しおりを挟むドアノブを捻ると、『ギラギラギラギラ!』という眩い金色の光が大悟の視界を奪った。
「悪魔には聖なる光は天敵かしらねえ。正義は悪をひねりつぶすのは、ヒロインモノの醍醐味。完敗前提でここにやってくるとは、いい度胸というよりはタダの無謀、猪突猛進、ちょっともう死んで?ですわ。ホーホホホッ。」
「これはこれは生徒会長。ご無沙汰しておりますわ。素晴らしい歓迎のお言葉、ありがとうございます。それにアポなしでの拝謁を賜り厚く御礼申し上げますわ。」
「慇懃無礼な感じがするのは気のせいでしょうか?こういう話し方は、自分はいつものことですから何も感じませんが、悪魔が喋るってひどく気になるものですわね。ねえ、穂扶良。」
「お嬢様。天に唾するとはまさにこのこと。自分の異様な点を脇に置いて、他人を批判するなど、良家の子女の風上にも置けません。でも風下ならいいかというわけでもありません。お嬢様はどのコースにも属さない孤高の戦士お嬢様として、ポッチ街道の落ち葉となればよいのです。苦苦苦四十苦。」
「あはん。穂扶良。そんなキツい言葉を使われると、ワタクシは変になりますわ~。」
「お嬢様は変なのではありません。ヘンタイなのです。苦苦苦四十苦。」
「ハアハアハアハア。もっと~。」
「ゴホン。お嬢様だけを喜ばせても仕方ありませんから、少し生徒会というものを味わっていただきましょう。」
「そうですわね。まずはこれからですわ。穂扶良、おやりなさいな。」
「了解です、お嬢様。バサッと。」
「うわあああ~」(!きゃあああ~!)
「あらあら。やさぐれパンダが睨み付けてる下着ではありませんか。」
穂扶良は大悟・楡浬のスカートを天高くめくった。
「ちょっと、オレの人生の歯車を狂わそうとしてませんか。」
「この程度でたじろいでいるようでは、この部屋に入る資格はありませんわね。」
(何するのよ!学校でこんなセクハラ、許されると思ってるの?)
「学校ですって?違いますわよ。迷い子さん、いらっしゃいですわ。」
(何とぼけてるのよ。ウソしか吐けない口は、ただの竪穴式住居ね。)
「ずいぶんと野蛮な物言いですこと。躾が足りませんわね。いいですか、ここは学校ではなく、生徒会室です。生徒会室は学校の治外法権ですわ。歴史の教科書にも載ってますわ?」
(最後の疑問符がすべてを表現してるようにしか思えないけど。)
「教科書はさておき、生徒会室が治外法権となっているのは厳然たる事実。ゆえに、この空間はワタクシのプライベートルームなのですわ。ワタクシの王国ですわ。ホーホホホッ。」
「お嬢様。正確にはその王国玉座の上に、このメイドが、空気椅子を実在させておりま
す。苦苦苦四十苦。」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる