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第四章
第十二話
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こうして、生徒会室へ乗り込んだ大悟・楡浬。
「性懲りもなくやってきましたわね。小歓迎いたしますわ。ガバッ!」
『バタバタバタバタ』
大悟の羽根が見事に稼働して、スカートの上昇をセーブした。
「これでオレの今年度セーブ王間違いなしですわ。」
「さすがに、同じ手を二度喰らうほどではなかったですわね。褒めてあげますわ。でもそれだけではここの高いハードルをクリアすることはできなくてよ。」
「そんなことは先刻承知、発売前にゲームソフトはゲットするタチですので。これを進呈いたしますわ。どうぞ、お受け取りくださいませ。どさッ。」
大悟は大きなリボンにくるまれたマグロ、ではなく、メイド服の桃羅を投げるように華莉奈に渡した。
「これはこれは。ずいぶんと大きなプレゼントですこと。見るからにナマモノですけど、賞味期限はまだ来てないですわね?特にこことか。ボヨヨン。」
「あひゃ!」
華莉奈の猥雑指直球セクハラに大きく胸を弾ませながら桃羅が震えた。
「この反応からすると、鮮度はバツグンのようですわね。まだ誰も触れていないという香りが充満しておりますわ。」
「ま、まさか。生徒会長って、そっち系のシュミがあったの?これって、モモ大ピンチじゃないの?お兄ちゃん、助けて!」
体の自由はリボンに拘束されている桃羅が、横たわったままで、大悟を悲し気に見上げている。
「桃羅。これが人身御供というものですわ。16年の人生の終幕がこんな形だとは、劇のシナリオライターはネガティブ思考ですわね。」
「お兄ちゃんのバカー!まだ『お兄ちゃんの自由抱き回数券』を一枚も使ってないんだから、このままじゃ、純潔を喪失できないよ。」
「大げさなことを言わないでくださるかしら。しっかりとメイドとして使役するだけですわよ。さて、お土産付きであれば生徒会への入会も許可しましょう。」
(いいの?そんなスンナリと。でもなんだか怪しいわ。)
「ご名答ですわ。悪魔にしては、名探偵になれましてよ。生徒会とは闘いの世界です。弱肉強食、強くなければ、天使を指導するなどもってのほかですわ。ましてや、悪魔となれば、相当な強さを見せつけないと生徒はついてきませんから。こぶしで語るのは演歌歌手と天使なのです。ちょうど先ほど1人入会しましたので、お手合せしてもらいましょうか。」
『カラカラカラ』という無機質だが、悪意のある音が聞こえてきた。
(これって、まさか。)
「性懲りもなくやってきましたわね。小歓迎いたしますわ。ガバッ!」
『バタバタバタバタ』
大悟の羽根が見事に稼働して、スカートの上昇をセーブした。
「これでオレの今年度セーブ王間違いなしですわ。」
「さすがに、同じ手を二度喰らうほどではなかったですわね。褒めてあげますわ。でもそれだけではここの高いハードルをクリアすることはできなくてよ。」
「そんなことは先刻承知、発売前にゲームソフトはゲットするタチですので。これを進呈いたしますわ。どうぞ、お受け取りくださいませ。どさッ。」
大悟は大きなリボンにくるまれたマグロ、ではなく、メイド服の桃羅を投げるように華莉奈に渡した。
「これはこれは。ずいぶんと大きなプレゼントですこと。見るからにナマモノですけど、賞味期限はまだ来てないですわね?特にこことか。ボヨヨン。」
「あひゃ!」
華莉奈の猥雑指直球セクハラに大きく胸を弾ませながら桃羅が震えた。
「この反応からすると、鮮度はバツグンのようですわね。まだ誰も触れていないという香りが充満しておりますわ。」
「ま、まさか。生徒会長って、そっち系のシュミがあったの?これって、モモ大ピンチじゃないの?お兄ちゃん、助けて!」
体の自由はリボンに拘束されている桃羅が、横たわったままで、大悟を悲し気に見上げている。
「桃羅。これが人身御供というものですわ。16年の人生の終幕がこんな形だとは、劇のシナリオライターはネガティブ思考ですわね。」
「お兄ちゃんのバカー!まだ『お兄ちゃんの自由抱き回数券』を一枚も使ってないんだから、このままじゃ、純潔を喪失できないよ。」
「大げさなことを言わないでくださるかしら。しっかりとメイドとして使役するだけですわよ。さて、お土産付きであれば生徒会への入会も許可しましょう。」
(いいの?そんなスンナリと。でもなんだか怪しいわ。)
「ご名答ですわ。悪魔にしては、名探偵になれましてよ。生徒会とは闘いの世界です。弱肉強食、強くなければ、天使を指導するなどもってのほかですわ。ましてや、悪魔となれば、相当な強さを見せつけないと生徒はついてきませんから。こぶしで語るのは演歌歌手と天使なのです。ちょうど先ほど1人入会しましたので、お手合せしてもらいましょうか。」
『カラカラカラ』という無機質だが、悪意のある音が聞こえてきた。
(これって、まさか。)
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