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第6話『真央界の外側』
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マルクが全員に資料を配る。
「早速だけど、これを見てくれ」
それは六芒宇宙と題されていて、六芒星の中央に真央界の円があって、六つの三角形に上から右回りに、天界・ストレンジャー・トリックスター・冥界・アンビション・アニミズムと書かれている。
そして、六大精霊界(光・風・水・闇・地・火)を表すマークが、六つの三角形のそれぞれ頂点に描かれている。
見たことのない図だった。
「……何これ?」
第一声はポール。
「わかるやついるか」
アロンも図に釘付けになりながらも言った。
「いや……」
それはランスも同様だった。
「初めて見ました」
「でしょうね、俺も最近見たんだ」
「何だよ、もったいぶるなって」
キーツが痺れを切らして言った。
「悪い悪い。これはな、俺たちが住んでる真央界、その外側にある異世界の配置図だ」
「はぁぁっ⁈」
反応が早いのはいつもポールだ。
「馬鹿言っちゃいけないよ。この世界は上下に層状になってるんだろ」
「だから、真央界に限ってみると、外側に俺たちの知らない世界があったんだ」
「へ?」
「マルク、これはどこからの情報だ?」
次に反応したのはアロンである。
「現第三層、降霊界所管の重要機密」
「ああ、なるほど、そういうことか」
「えっ、どういうこと?」
ナタルが問い返す。
「つまり、今までは第三層降霊界の人たちだけで、調査とか管理とかしてても十分間に合ったんじゃないか。でも、世界の大変革が迫るにあたって、彼らだけでは制御困難になった。そこで、万世の秘法の関係者限定で公開に踏み切ったということだろ」
「当たり。説明ありがとう。というわけで、この六つの異世界と真央界
を合わせて六芒宇宙と総称する。ここまではいいか?」
ナタルががさごそとカバンを漁った。
「ちょっと待って、メモメモ……」
その間にタイラーがごちる。
「どうでもいいが、後から後から知らねぇ情報が出てくるな」
「まぁ、どこも上層部はそういう体質だということで」
マルクが事なかれ主義で言った。
「早速だけど、これを見てくれ」
それは六芒宇宙と題されていて、六芒星の中央に真央界の円があって、六つの三角形に上から右回りに、天界・ストレンジャー・トリックスター・冥界・アンビション・アニミズムと書かれている。
そして、六大精霊界(光・風・水・闇・地・火)を表すマークが、六つの三角形のそれぞれ頂点に描かれている。
見たことのない図だった。
「……何これ?」
第一声はポール。
「わかるやついるか」
アロンも図に釘付けになりながらも言った。
「いや……」
それはランスも同様だった。
「初めて見ました」
「でしょうね、俺も最近見たんだ」
「何だよ、もったいぶるなって」
キーツが痺れを切らして言った。
「悪い悪い。これはな、俺たちが住んでる真央界、その外側にある異世界の配置図だ」
「はぁぁっ⁈」
反応が早いのはいつもポールだ。
「馬鹿言っちゃいけないよ。この世界は上下に層状になってるんだろ」
「だから、真央界に限ってみると、外側に俺たちの知らない世界があったんだ」
「へ?」
「マルク、これはどこからの情報だ?」
次に反応したのはアロンである。
「現第三層、降霊界所管の重要機密」
「ああ、なるほど、そういうことか」
「えっ、どういうこと?」
ナタルが問い返す。
「つまり、今までは第三層降霊界の人たちだけで、調査とか管理とかしてても十分間に合ったんじゃないか。でも、世界の大変革が迫るにあたって、彼らだけでは制御困難になった。そこで、万世の秘法の関係者限定で公開に踏み切ったということだろ」
「当たり。説明ありがとう。というわけで、この六つの異世界と真央界
を合わせて六芒宇宙と総称する。ここまではいいか?」
ナタルががさごそとカバンを漁った。
「ちょっと待って、メモメモ……」
その間にタイラーがごちる。
「どうでもいいが、後から後から知らねぇ情報が出てくるな」
「まぁ、どこも上層部はそういう体質だということで」
マルクが事なかれ主義で言った。
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