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第26話『事情を明かす』
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「うわぁー、おいしそー!」
「うんうん、その顔が見たくて頑張りましたとも。たんと召し上がれ」
「いただきまーす」
おいしそうに食べるオリーブに、満足げなポール。何となく箸が進まないタイラーと、とりあえず安心した様子のトゥーラ。
「うーん、このエビチリ絶品ね!」
「そうでしょ、そうでしょ。エビもさりながらこのソースがね。ショウガとネギの香バッチリでしょうが」
「うんうん」
「タイラーも食べてみそ。オリーブの料理が存外おいしかったのはわかるけど。まだまだ道半ばだかんね! 満足してちゃいかんぜよ」
「ヒドっ、その存外おいしかったって何——? 聞き捨てならないっ!!」
「おー、元気元気! オリーブはそうでなくちゃなぁっ」
ポールはいい加減からかってから、突然神妙になった。
「で? 俺らにも関係あることで、偉丈夫な二人が嬉し泣きすることって何よ」
「あ、うん……タイラーから説明して」
オリーブに言われて、タイラーが説明する。
「先だって、カエリウスが軍縮の方針を打ち出してるのは知ってるな」
「ああ、そういや新聞に載ってたね。あれもやっぱ世界の大変革の流れなんだろ?」
「——実は俺はカエリウスの出身でな。家が武器製造で生計立ててて」
「マ、マジ?」
タイラーがオリーブ以外のリーダーに身の上話をしたのは、これが初めてだった。
「査察が入ったそうだ。事由はテロリストへの武器横流し」
「げっ、どえらいことじゃんか!」
「事実無根だったんだがな。親父がショックで寝込んだらしい」
「あららら、そいつは気の毒に」
「そんな時に絶縁してた俺から手紙が来て……親父が考えを改めたらしい。武器工場は閉鎖、従業員はリストラ。私財も整理したようだ」
「うん――? 流れが変わったぞ」
「どうやら、サバラスさん親子と民話の里が関与してるらしい。事後処理が全部終わってから、軍縮が公表されたんだと。同業者が混乱してる中、家は武器解体工場を起ち上げることが出来たそうだ」
「はぁっ⁈ 何がどうなってんの」
「つまり……タイラーがサバラスさんたちに、家の事情を話していた、ということ?」
トゥーラが冷静に分析した。
「その通りだ。お膝元なんでな、ちょっとした身の上相談のつもりだったんだが。疎遠になってた民話の里とも共謀して、民間企業に介入したらしい」
「ほへぇーっ!」
ポールが素っ頓狂な声を上げた。
「タイラー……肝心な説明を抜かすんだもん。それじゃポールでなくても混乱するわよ」
「悪い、俺もまだ夢の中にいるようでな」
「うーん、そりゃ大の男も泣くよ。うんうん、パズルのピースが嵌ってよかったじゃん」
「そうだな」
「おめでとう、二人とも。これで気がかりなことがいくつも消えたわね」
「ありがとう」
トゥーラたちに礼を言って、タイラーとオリーブは改めて笑いあった。
それからも四人は、幸せな時間を共有する間柄であり続けた。
「うんうん、その顔が見たくて頑張りましたとも。たんと召し上がれ」
「いただきまーす」
おいしそうに食べるオリーブに、満足げなポール。何となく箸が進まないタイラーと、とりあえず安心した様子のトゥーラ。
「うーん、このエビチリ絶品ね!」
「そうでしょ、そうでしょ。エビもさりながらこのソースがね。ショウガとネギの香バッチリでしょうが」
「うんうん」
「タイラーも食べてみそ。オリーブの料理が存外おいしかったのはわかるけど。まだまだ道半ばだかんね! 満足してちゃいかんぜよ」
「ヒドっ、その存外おいしかったって何——? 聞き捨てならないっ!!」
「おー、元気元気! オリーブはそうでなくちゃなぁっ」
ポールはいい加減からかってから、突然神妙になった。
「で? 俺らにも関係あることで、偉丈夫な二人が嬉し泣きすることって何よ」
「あ、うん……タイラーから説明して」
オリーブに言われて、タイラーが説明する。
「先だって、カエリウスが軍縮の方針を打ち出してるのは知ってるな」
「ああ、そういや新聞に載ってたね。あれもやっぱ世界の大変革の流れなんだろ?」
「——実は俺はカエリウスの出身でな。家が武器製造で生計立ててて」
「マ、マジ?」
タイラーがオリーブ以外のリーダーに身の上話をしたのは、これが初めてだった。
「査察が入ったそうだ。事由はテロリストへの武器横流し」
「げっ、どえらいことじゃんか!」
「事実無根だったんだがな。親父がショックで寝込んだらしい」
「あららら、そいつは気の毒に」
「そんな時に絶縁してた俺から手紙が来て……親父が考えを改めたらしい。武器工場は閉鎖、従業員はリストラ。私財も整理したようだ」
「うん――? 流れが変わったぞ」
「どうやら、サバラスさん親子と民話の里が関与してるらしい。事後処理が全部終わってから、軍縮が公表されたんだと。同業者が混乱してる中、家は武器解体工場を起ち上げることが出来たそうだ」
「はぁっ⁈ 何がどうなってんの」
「つまり……タイラーがサバラスさんたちに、家の事情を話していた、ということ?」
トゥーラが冷静に分析した。
「その通りだ。お膝元なんでな、ちょっとした身の上相談のつもりだったんだが。疎遠になってた民話の里とも共謀して、民間企業に介入したらしい」
「ほへぇーっ!」
ポールが素っ頓狂な声を上げた。
「タイラー……肝心な説明を抜かすんだもん。それじゃポールでなくても混乱するわよ」
「悪い、俺もまだ夢の中にいるようでな」
「うーん、そりゃ大の男も泣くよ。うんうん、パズルのピースが嵌ってよかったじゃん」
「そうだな」
「おめでとう、二人とも。これで気がかりなことがいくつも消えたわね」
「ありがとう」
トゥーラたちに礼を言って、タイラーとオリーブは改めて笑いあった。
それからも四人は、幸せな時間を共有する間柄であり続けた。
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