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第一章新たな生活の舞台・ガルディア
第八話 衝撃の事実
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said大地
「私は少しだけマスターの生前の情報も把握していますが…生前からハーフバンパイアだったようですよ?
というか…自覚していなかったんですか…。」
「ずっと自分は人間だと思ってたよ!」
「ですが…気づきそうな場面はいくつかありますが?
例えば…一年ほど前ですかね?車に引かれそうになっていた子供を助けて代わりにマスターがはねられましたが、打ち身レベルでしたね?」
「あー、あの時か。普通に車がブレーキをかけたおかげだと思ってたけど…。」
「…マスター、あの車は居眠り運転していて、時速65kmは出ていましたよ…。」
「だから周り皆驚いていたのか…はぁ…まあ別にいいか…。」
「あ、気にしないんですね。もう少し動揺するかと思いましたが…。」
「まあ仕方ないでしょ…別にこの世界で過ごすにあたって不自由とかないよな?」
「マスターはハーフなので羽を隠すことができますね。
なので半吸血鬼だとバレなければむしろいい事が多いですね。 まず空を飛ぶことができます。
まあ吸血鬼とバレないほうがやりやすいとは思うので人前では飛ばないほうが良いでしょう。
次に人間と比べて圧倒的に身体能力が高いですね。この世界の人間と比べてもです。
自己治癒能力もかなりのものです。
最後に…これは必ずしも良いこととは限らないのですが…『寿命』と言うものがありませんね。」
「なるほど…寿命か…まあ今は考える必要は無いよな。にしても吸血鬼だとバレると面倒なのか?」
「教会と一部の国限定ですが…表向きに『魔族』を差別しているところがありますし、表向きではありませんが実質差別されていますからね…。」
「ああ、そういうパターンの異世界物か…。俺はひとまず何をすれば良いと思う?」
「そうですね…一先ずはこの『迷いの森外縁部』から移動して、
私の主観ではありますがこの世界で一番過ごしやすく、差別もない国の『リーヴィス王国』へ向かい、生活の土台を作るのが良いかと。」
「分かったわ。ってか主観…人格があるって流石は魔法だよな…。AIとは一線を画するわ…。」
「ではせっかくですし、早速スマートフォンを使って行きましょう!」
「へ?」
Sideイア
マスターは私に人格があると言った。
確かにその通り、私には完全に自律した感情、人格が存在する。
確かに超高位の魔法生命体なら感情があってもおかしくはない。
だが、私はいくらユニークとは言え、一端の『スキル』だ。
マスターの言うAIと大差無い存在のはずーーだった。
同じ『ナビゲーション』のスキルは私だけでは無いらしい。
だか、その中で自律した感情を持つ存在は私だけのようだ。
神格の気まぐれか…マスターの力か…それとも奇跡か…
だが今は本来知ることのないはずだったこの『感情』を大切に、マスターの補佐をしていこうと思う。
まずはスマートフォンの有効活用からですね♪
「私は少しだけマスターの生前の情報も把握していますが…生前からハーフバンパイアだったようですよ?
というか…自覚していなかったんですか…。」
「ずっと自分は人間だと思ってたよ!」
「ですが…気づきそうな場面はいくつかありますが?
例えば…一年ほど前ですかね?車に引かれそうになっていた子供を助けて代わりにマスターがはねられましたが、打ち身レベルでしたね?」
「あー、あの時か。普通に車がブレーキをかけたおかげだと思ってたけど…。」
「…マスター、あの車は居眠り運転していて、時速65kmは出ていましたよ…。」
「だから周り皆驚いていたのか…はぁ…まあ別にいいか…。」
「あ、気にしないんですね。もう少し動揺するかと思いましたが…。」
「まあ仕方ないでしょ…別にこの世界で過ごすにあたって不自由とかないよな?」
「マスターはハーフなので羽を隠すことができますね。
なので半吸血鬼だとバレなければむしろいい事が多いですね。 まず空を飛ぶことができます。
まあ吸血鬼とバレないほうがやりやすいとは思うので人前では飛ばないほうが良いでしょう。
次に人間と比べて圧倒的に身体能力が高いですね。この世界の人間と比べてもです。
自己治癒能力もかなりのものです。
最後に…これは必ずしも良いこととは限らないのですが…『寿命』と言うものがありませんね。」
「なるほど…寿命か…まあ今は考える必要は無いよな。にしても吸血鬼だとバレると面倒なのか?」
「教会と一部の国限定ですが…表向きに『魔族』を差別しているところがありますし、表向きではありませんが実質差別されていますからね…。」
「ああ、そういうパターンの異世界物か…。俺はひとまず何をすれば良いと思う?」
「そうですね…一先ずはこの『迷いの森外縁部』から移動して、
私の主観ではありますがこの世界で一番過ごしやすく、差別もない国の『リーヴィス王国』へ向かい、生活の土台を作るのが良いかと。」
「分かったわ。ってか主観…人格があるって流石は魔法だよな…。AIとは一線を画するわ…。」
「ではせっかくですし、早速スマートフォンを使って行きましょう!」
「へ?」
Sideイア
マスターは私に人格があると言った。
確かにその通り、私には完全に自律した感情、人格が存在する。
確かに超高位の魔法生命体なら感情があってもおかしくはない。
だが、私はいくらユニークとは言え、一端の『スキル』だ。
マスターの言うAIと大差無い存在のはずーーだった。
同じ『ナビゲーション』のスキルは私だけでは無いらしい。
だか、その中で自律した感情を持つ存在は私だけのようだ。
神格の気まぐれか…マスターの力か…それとも奇跡か…
だが今は本来知ることのないはずだったこの『感情』を大切に、マスターの補佐をしていこうと思う。
まずはスマートフォンの有効活用からですね♪
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