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準備が整ったところで書記と思わしき人が声を上げた。
「なぁもしかして参加者ってこれだけ?」
これだけ…というか、さっきと変わりなくここにいるのは私だけ。
あれから誰も教室に入ってくる気配を見せない。
「もしかして放送聞こえなかったのかも」
「もう1度放送かけてこようか」
3人は何やら相談し始めた。
多分委員会の連絡がうまく伝わらなかっただろうから、もう1度声をかけようってことだったと思う。
1人が放送をかけに行って、残りの2人が各教室に伝え回るって言ったような気がする。
「ちょっと声かけてくるから荷物見ておいてくれないかな?」
「え?」
「すぐ戻るから」
彼は私にそれだけ言うと、他の2人と一緒に教室を出て行った。
教室の中は私1人。
誰かが入ってくる気配もない。
教卓の近くには3人分の荷物が放置してある。
もう1度辺りを見たけど、誰かが入ってくる気配はない。
私は瞬間的に良からぬことをたくらんだ。
今だ。
今しかない。
今のうちに彼の鞄から折り畳み傘を盗ってしまえば…。
でも早くしなければ3人とも帰ってきてしまう。
私は急いで3人分の鞄が置いてある所に移動した。
私の通う学校は通学鞄が指定されている。
革製で黒色。
男女とも同じ色、同じ形だから3人分ある中でどれが彼のものなのか判断できない。
仕方なく私は1つずつ鞄を開けてみることにした。
「なぁもしかして参加者ってこれだけ?」
これだけ…というか、さっきと変わりなくここにいるのは私だけ。
あれから誰も教室に入ってくる気配を見せない。
「もしかして放送聞こえなかったのかも」
「もう1度放送かけてこようか」
3人は何やら相談し始めた。
多分委員会の連絡がうまく伝わらなかっただろうから、もう1度声をかけようってことだったと思う。
1人が放送をかけに行って、残りの2人が各教室に伝え回るって言ったような気がする。
「ちょっと声かけてくるから荷物見ておいてくれないかな?」
「え?」
「すぐ戻るから」
彼は私にそれだけ言うと、他の2人と一緒に教室を出て行った。
教室の中は私1人。
誰かが入ってくる気配もない。
教卓の近くには3人分の荷物が放置してある。
もう1度辺りを見たけど、誰かが入ってくる気配はない。
私は瞬間的に良からぬことをたくらんだ。
今だ。
今しかない。
今のうちに彼の鞄から折り畳み傘を盗ってしまえば…。
でも早くしなければ3人とも帰ってきてしまう。
私は急いで3人分の鞄が置いてある所に移動した。
私の通う学校は通学鞄が指定されている。
革製で黒色。
男女とも同じ色、同じ形だから3人分ある中でどれが彼のものなのか判断できない。
仕方なく私は1つずつ鞄を開けてみることにした。
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