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2.メリーバースデー
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と、そんなやり取りをしているうちに、携帯が振動し始めた。
「うわっ・・・」
携帯を開くと、メール受信の画面。
アドレスは先ほどと同じ。
開かなくともわかる。
茉だ。
『出ーてーこーいー(`Д´)』
外にいる茉を放置していたからか、怒り丸出しのメールだ。
オレはそっと携帯を兄キに差し出した。
「何だー、一真。やっぱりえぬえぬクエストの着メロをセットしてくれってことか?」
「そんなわけねーだろ」
どういう流れでそんな解釈になるんだ。
メールを見てくれってことだよ!
兄キがアレンジした着メロなんてどうでもいいし。
「茉が開けろって怒ってんだよ」
「えー?開けたら入ってくるだろ。あいつ、敵だからな」
「敵?」
「Nキャラのこと悪く言っただろ、前に」
「・・・・・・・・・」
確かに、まだクスミとそれほど親しくない頃、クスミがUFOキャッチャー得意という情報を仕入れた時に茉はNキャラのことを悪く言っていた。
まだ根に持ってんのかよ。
あれから何ヶ月経っているんだ。
根に持ち過ぎだろ。
「だいたい何で急に来たんだよ。呼んでないぞ」
「オレだって呼んでねーよ。勝手に来たんだから」
「勝手に来たんだったら放っておいてもいいだろ。Nキャラも出くわした時、攻撃せずにずっと放置してたらさらばでよって言って逃げるぞ」
「ゲームの話と一緒にするなよ。茉、Nキャラじゃないし」
兄キの頭の中はNキャラのことしかないのか。
例えが全部Nキャラにまつわるものばかりで恐い。
コンコンコンッ。
メールもずっと無視し続けているからか、茉はついにドアを直接ノックしてきた。
「ねぇ、いつまで待たせんのよー」
少し怒りの混じった声が外から聞こえる。
「おい、怒ってるぞ一真。早く出てここから遠い所へ連れ去ってくれ」
茉が苦手な兄キは、一刻も早く茉をここから遠ざけたいようだ。
とは言え、オレも正直茉とそれほど顔を合わせたくはない。
「ええい、こうなったらクスミっちに退治してもらおう」
「ええ!?ここで何で急に・・・」
「クスミっちは中ボスを1回でやっつけたんだぞ。オレなんか倒すのに3回もやり直したのに」
また茉はゲームの中ボス扱いされている。
それほどその中ボスとやらに似ているのか、茉は。
「いや・・・あれは偶然初回にかいしんのいちげきが出たからですよ。あとは魔法を駆使して・・・大変でした」
クスミも話に乗るなよ。
「じゃあ今回もそういう感じで頼むな!」
半ば強引にクスミにゆだねて、兄キはクスミを外へ追い出した。
「うわっ・・・」
携帯を開くと、メール受信の画面。
アドレスは先ほどと同じ。
開かなくともわかる。
茉だ。
『出ーてーこーいー(`Д´)』
外にいる茉を放置していたからか、怒り丸出しのメールだ。
オレはそっと携帯を兄キに差し出した。
「何だー、一真。やっぱりえぬえぬクエストの着メロをセットしてくれってことか?」
「そんなわけねーだろ」
どういう流れでそんな解釈になるんだ。
メールを見てくれってことだよ!
兄キがアレンジした着メロなんてどうでもいいし。
「茉が開けろって怒ってんだよ」
「えー?開けたら入ってくるだろ。あいつ、敵だからな」
「敵?」
「Nキャラのこと悪く言っただろ、前に」
「・・・・・・・・・」
確かに、まだクスミとそれほど親しくない頃、クスミがUFOキャッチャー得意という情報を仕入れた時に茉はNキャラのことを悪く言っていた。
まだ根に持ってんのかよ。
あれから何ヶ月経っているんだ。
根に持ち過ぎだろ。
「だいたい何で急に来たんだよ。呼んでないぞ」
「オレだって呼んでねーよ。勝手に来たんだから」
「勝手に来たんだったら放っておいてもいいだろ。Nキャラも出くわした時、攻撃せずにずっと放置してたらさらばでよって言って逃げるぞ」
「ゲームの話と一緒にするなよ。茉、Nキャラじゃないし」
兄キの頭の中はNキャラのことしかないのか。
例えが全部Nキャラにまつわるものばかりで恐い。
コンコンコンッ。
メールもずっと無視し続けているからか、茉はついにドアを直接ノックしてきた。
「ねぇ、いつまで待たせんのよー」
少し怒りの混じった声が外から聞こえる。
「おい、怒ってるぞ一真。早く出てここから遠い所へ連れ去ってくれ」
茉が苦手な兄キは、一刻も早く茉をここから遠ざけたいようだ。
とは言え、オレも正直茉とそれほど顔を合わせたくはない。
「ええい、こうなったらクスミっちに退治してもらおう」
「ええ!?ここで何で急に・・・」
「クスミっちは中ボスを1回でやっつけたんだぞ。オレなんか倒すのに3回もやり直したのに」
また茉はゲームの中ボス扱いされている。
それほどその中ボスとやらに似ているのか、茉は。
「いや・・・あれは偶然初回にかいしんのいちげきが出たからですよ。あとは魔法を駆使して・・・大変でした」
クスミも話に乗るなよ。
「じゃあ今回もそういう感じで頼むな!」
半ば強引にクスミにゆだねて、兄キはクスミを外へ追い出した。
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