44 / 73
4.始まらない冬休み
12
しおりを挟む
「冬休みはバイトしないのか?」
「バイト?何で?」
えぬたまのオムライスが自分でも作れるようになりたいから夏休みはえぬたまでバイトした。
えぬたまだけでなく、ランチがおいしい店は他にもたくさんある。
昨日はパスタがおいしい店があるとか言ってなかったか?
そこのパスタの作り方をゲットするつもりはないのか。
「もう何か食べたい物はないのか?」
「食べたい物?カズマは何か食べたい物があるの?」
「いや、オレはオムライスがあれば別に何でも」
何でオレが質問していることに答えずオレの意見を求めてくるんだ。
オレはオムライスは大好物だが、他は全て並レベルでも構わない。
第一、カップ麺でも満足できる男に何食べたい?はないだろう。
「もしかして私、オムライスしか作れないと思われてる?失礼ねー。パスタでもハンバーグでも唐揚げでも一通り作れるわよ」
「それはすごいな。いろんなところでバイトしてたのか」
「まぁね。でも専門店でバイトしたのはオムライスだけ。だから他のはお店の味っていうより、普通の味だけど」
普通の味って何だよ。
店に失礼だろ。
「何でオムライスだけ専門店なんだ?作り方を習得できるなら他も専門店で働いてた方が有利だろ」
「だってー、それはー、他はそれほどでもだけどー、オムライスだけー、特別っていう人が****・・・」
最後の方はごにょごにょ何を言っているかよくわからなかったが、要するに茉はオムライス以外特に興味はないらしい。
まぁ日本人が好きなメニューの上位にオムライスはあるし、これだけマスターしていればバッチリという茉の考えもわかる。
オレも昨日、今日とオムライスを食べているが、飽きないし苦痛でもない。
オムライスなら毎日でも大歓迎だ。
・・・茉は毎日だと勘弁だが。
「あー、1つ言っておくけど」
「何?」
「明日は絶っっっっ対来るなよ」
「何で?」
何でって何だよ。
来るつもりだったのか。
「明日で仕事納めだから、昼には兄キの母ちゃんが帰ってくる」
「ふーん」
「母ちゃんがいるとキッチン使えないからな。それに部外者がいると誰?ってなるだろ」
「部外者って何よー。失礼ねー」
どう考えても部外者だろう。
ただオムライスを一緒に食べただけでユノモト家の一員になれると思ったら大間違いだ。
「だからもうここには来るなよ」
できればこの先もずっと。
「ふーんだ。バカズマ」
おい!
何でいちいちバカ呼ばわりされないといけないんだ。
おかしいだろ!
最近そう呼ばれ続けて自然と馴染んでしまっているのが嫌だ。
人間、何でも慣れると馴染むというのはあながち間違いではないのだと痛感させられる。
茉は昨日と同様、使用した皿を洗い始めた。
茉が洗い役になるとオレは拭き役になる。
何でこんな学校の調理実習みたいな光景を家でもしているのか、全く理解できない。
が、とりあえずはオムライスで腹が満たされたので我慢する。
茉が持ってきた食材が余ったので、その分はユノモト家の冷蔵庫に寄付されることになった。
きっと母ちゃんは卵が増えていることを疑問に思いそうだが、まぁいいだろう。
「いいな?絶対来るなよ!」
帰り際、オレは茉に念押しした。
明日以降は茉が来ると本当にシャレにならない。
「何回も言わないでよ。私バカじゃないんだから1度言われたらわかるわよ」
今日も来たくせに何を・・・と思ったが、よく考えたらオレは昨日茉に来るなと言っていない。
言われなかったから今日も来たのか。
じゃあオレも悪いな。
・・・・・・・・・・・・って、そんなわけあるか。
常識的に考えて、歓迎していないのに連日家に押しかけるっておかしいだろう。
兄キとクスミみたいな恋人関係ならまだしも。
「バイト?何で?」
えぬたまのオムライスが自分でも作れるようになりたいから夏休みはえぬたまでバイトした。
えぬたまだけでなく、ランチがおいしい店は他にもたくさんある。
昨日はパスタがおいしい店があるとか言ってなかったか?
そこのパスタの作り方をゲットするつもりはないのか。
「もう何か食べたい物はないのか?」
「食べたい物?カズマは何か食べたい物があるの?」
「いや、オレはオムライスがあれば別に何でも」
何でオレが質問していることに答えずオレの意見を求めてくるんだ。
オレはオムライスは大好物だが、他は全て並レベルでも構わない。
第一、カップ麺でも満足できる男に何食べたい?はないだろう。
「もしかして私、オムライスしか作れないと思われてる?失礼ねー。パスタでもハンバーグでも唐揚げでも一通り作れるわよ」
「それはすごいな。いろんなところでバイトしてたのか」
「まぁね。でも専門店でバイトしたのはオムライスだけ。だから他のはお店の味っていうより、普通の味だけど」
普通の味って何だよ。
店に失礼だろ。
「何でオムライスだけ専門店なんだ?作り方を習得できるなら他も専門店で働いてた方が有利だろ」
「だってー、それはー、他はそれほどでもだけどー、オムライスだけー、特別っていう人が****・・・」
最後の方はごにょごにょ何を言っているかよくわからなかったが、要するに茉はオムライス以外特に興味はないらしい。
まぁ日本人が好きなメニューの上位にオムライスはあるし、これだけマスターしていればバッチリという茉の考えもわかる。
オレも昨日、今日とオムライスを食べているが、飽きないし苦痛でもない。
オムライスなら毎日でも大歓迎だ。
・・・茉は毎日だと勘弁だが。
「あー、1つ言っておくけど」
「何?」
「明日は絶っっっっ対来るなよ」
「何で?」
何でって何だよ。
来るつもりだったのか。
「明日で仕事納めだから、昼には兄キの母ちゃんが帰ってくる」
「ふーん」
「母ちゃんがいるとキッチン使えないからな。それに部外者がいると誰?ってなるだろ」
「部外者って何よー。失礼ねー」
どう考えても部外者だろう。
ただオムライスを一緒に食べただけでユノモト家の一員になれると思ったら大間違いだ。
「だからもうここには来るなよ」
できればこの先もずっと。
「ふーんだ。バカズマ」
おい!
何でいちいちバカ呼ばわりされないといけないんだ。
おかしいだろ!
最近そう呼ばれ続けて自然と馴染んでしまっているのが嫌だ。
人間、何でも慣れると馴染むというのはあながち間違いではないのだと痛感させられる。
茉は昨日と同様、使用した皿を洗い始めた。
茉が洗い役になるとオレは拭き役になる。
何でこんな学校の調理実習みたいな光景を家でもしているのか、全く理解できない。
が、とりあえずはオムライスで腹が満たされたので我慢する。
茉が持ってきた食材が余ったので、その分はユノモト家の冷蔵庫に寄付されることになった。
きっと母ちゃんは卵が増えていることを疑問に思いそうだが、まぁいいだろう。
「いいな?絶対来るなよ!」
帰り際、オレは茉に念押しした。
明日以降は茉が来ると本当にシャレにならない。
「何回も言わないでよ。私バカじゃないんだから1度言われたらわかるわよ」
今日も来たくせに何を・・・と思ったが、よく考えたらオレは昨日茉に来るなと言っていない。
言われなかったから今日も来たのか。
じゃあオレも悪いな。
・・・・・・・・・・・・って、そんなわけあるか。
常識的に考えて、歓迎していないのに連日家に押しかけるっておかしいだろう。
兄キとクスミみたいな恋人関係ならまだしも。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる