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「これ、おいしいって言ってたやつだよな?」
「はい。高知名物芋けんぴの、甘じょっぱいバージョンです」
面接の時に高知県の話になり、コブラが塩けんぴがおみやげ品として人気があると言っていたのだ。
芋けんぴはばあちゃん家に常備されていて、小さい頃からじいちゃんばあちゃんが好んで食べるお菓子と認識していたオレは、芋けんぴを食べたことはほとんどなく、しかしコブラの塩けんぴの話を聞いて少し興味が出ていたのだった。
それがこのタイミングで登場するなんてありがたい。
さすがワッキーだ。
「ワッキー、最高!これ食べたいって話してたやつなんだ。コブラが高知県出身でさー」
「高知出身とな!これは酒が進みそうだ」
「この中で酒が飲めるの、ワッキーだけだけどな」
ワッキーは既に20歳だが、オレとコブラはまだ20歳になっていない。
そもそもオレの両親はお酒を飲まないので、20歳になってもオレが酒を飲む可能性は低いかもしれないが。
「あ」
オレとコブラが出会った曲がり角に差し掛かって、オレは思わず声を上げた。
コブラも気づいたようだ。
「ここでコブラがうずくまっていたんだよ」
ワッキーにもわかるように当時の状況を再現してみる。
「くまのさん、あの時ぼくを蹴りましたよね?」
「えっ」
コブラに指摘されて思わず立ち上がる。
「蹴った?初対面で?」
「いやいや違う。あれは足がコブラのケツに当たったんだって」
「足がケツに当たるってどういう状況だ?」
「結構痛かったですよ」
「それはすまんかった。でも曲がっていきなり人がいるなんて思ってないし」
2人に責められ、オレがしどろもどろになっているとコブラが笑い出した。
「なーんて嘘ですよ。ここでくまのさんに出会ったから今に繋がったんだし、感謝しています」
「ほぅ、急にハッピーエンドの展開だ」
オレも旅行の予定があったし、当初は悩んだがコブラにこう言われると、この選択で良かったと思える。
ワッキーから旅行話を聞いたら、また後悔の念が出るかもしれないが。
「はい。高知名物芋けんぴの、甘じょっぱいバージョンです」
面接の時に高知県の話になり、コブラが塩けんぴがおみやげ品として人気があると言っていたのだ。
芋けんぴはばあちゃん家に常備されていて、小さい頃からじいちゃんばあちゃんが好んで食べるお菓子と認識していたオレは、芋けんぴを食べたことはほとんどなく、しかしコブラの塩けんぴの話を聞いて少し興味が出ていたのだった。
それがこのタイミングで登場するなんてありがたい。
さすがワッキーだ。
「ワッキー、最高!これ食べたいって話してたやつなんだ。コブラが高知県出身でさー」
「高知出身とな!これは酒が進みそうだ」
「この中で酒が飲めるの、ワッキーだけだけどな」
ワッキーは既に20歳だが、オレとコブラはまだ20歳になっていない。
そもそもオレの両親はお酒を飲まないので、20歳になってもオレが酒を飲む可能性は低いかもしれないが。
「あ」
オレとコブラが出会った曲がり角に差し掛かって、オレは思わず声を上げた。
コブラも気づいたようだ。
「ここでコブラがうずくまっていたんだよ」
ワッキーにもわかるように当時の状況を再現してみる。
「くまのさん、あの時ぼくを蹴りましたよね?」
「えっ」
コブラに指摘されて思わず立ち上がる。
「蹴った?初対面で?」
「いやいや違う。あれは足がコブラのケツに当たったんだって」
「足がケツに当たるってどういう状況だ?」
「結構痛かったですよ」
「それはすまんかった。でも曲がっていきなり人がいるなんて思ってないし」
2人に責められ、オレがしどろもどろになっているとコブラが笑い出した。
「なーんて嘘ですよ。ここでくまのさんに出会ったから今に繋がったんだし、感謝しています」
「ほぅ、急にハッピーエンドの展開だ」
オレも旅行の予定があったし、当初は悩んだがコブラにこう言われると、この選択で良かったと思える。
ワッキーから旅行話を聞いたら、また後悔の念が出るかもしれないが。
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