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エピローグ
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参考:発心集『叡実、路頭の病者を憐れむ事』
発心集は鎌倉初期の仏教説話集で、著者は鴨長明よ。
自らの信仰生活の支えとして見聞をまとめたものだけど、この人は『方丈記』の方が有名ね。
当時は病気が長引くと物の怪のせいだと言われ、これを調伏できるのは修験者か陰陽師か高僧と言われていたの。
ある日のこと、帝の病気が長引いて高僧だった比叡山の叡実阿闍梨に声がかかったのよ。
それに応えて参上しようとしたところ、途中みすぼらしい病人を見つけて、阿闍梨はそちらの介抱を優先してしまったの。
帝は人望があるから自分の代わりはいるけど、このみすぼらしい病人には誰もいない。
だからこっちを優先し、帝の方は放置。
帝を助けた方がきっと有益になるだろうけど、無心で自分の選択を押し進められるなんて偉いと思うわ。
結果的に病人は助かり阿闍梨は最期、極楽往生を遂げたの。
人生いつ選択を迫られる場面に出くわすかわからないし、世は何でも損得勘定してしまう傾向にあるけど、こういう昔の人の生き様は見習うようにしたいわよね。
その時、正しいという選択を判断するのは難しい。
正しいか正しくないかなんて、その人でないとわからないものね。
後になってあれは間違いじゃなかったってわかった時、人って充実感を得ると思うのよ。
そういう経験がたくさんできるようになりたいわよね。
ねぇねぇ『叡実、路頭の病者を憐れむ事』を参考にした『苦くて、甘くて、時々しょっぱい』って話、どうだった?
今度会った時また新たな話を教えるから暇ができたら聞きにきてよね。
約束よ。
発心集は鎌倉初期の仏教説話集で、著者は鴨長明よ。
自らの信仰生活の支えとして見聞をまとめたものだけど、この人は『方丈記』の方が有名ね。
当時は病気が長引くと物の怪のせいだと言われ、これを調伏できるのは修験者か陰陽師か高僧と言われていたの。
ある日のこと、帝の病気が長引いて高僧だった比叡山の叡実阿闍梨に声がかかったのよ。
それに応えて参上しようとしたところ、途中みすぼらしい病人を見つけて、阿闍梨はそちらの介抱を優先してしまったの。
帝は人望があるから自分の代わりはいるけど、このみすぼらしい病人には誰もいない。
だからこっちを優先し、帝の方は放置。
帝を助けた方がきっと有益になるだろうけど、無心で自分の選択を押し進められるなんて偉いと思うわ。
結果的に病人は助かり阿闍梨は最期、極楽往生を遂げたの。
人生いつ選択を迫られる場面に出くわすかわからないし、世は何でも損得勘定してしまう傾向にあるけど、こういう昔の人の生き様は見習うようにしたいわよね。
その時、正しいという選択を判断するのは難しい。
正しいか正しくないかなんて、その人でないとわからないものね。
後になってあれは間違いじゃなかったってわかった時、人って充実感を得ると思うのよ。
そういう経験がたくさんできるようになりたいわよね。
ねぇねぇ『叡実、路頭の病者を憐れむ事』を参考にした『苦くて、甘くて、時々しょっぱい』って話、どうだった?
今度会った時また新たな話を教えるから暇ができたら聞きにきてよね。
約束よ。
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