未来スコープ・コンセプト絵本 ―みらいのたまごとカメのトト―

米田悠由

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あとがき

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読者の皆さまへ

この度は『みらいのたまごとカメのトト』を手に取ってくださり、心より感謝申し上げます。

本作は、「未来スコープシリーズ」の思想をもとに生まれた、絵本によるコンセプト表現作です。シリーズ本編とは異なり、 未来スコープ そのものは登場しませんが、根底に流れる問い──「未来とは何か?」「自分らしさとは?」──を、絵本というかたちで描き出しました。

この物語は、のんびり屋のカメ・トトが「みらいのたまご」に映る理想像に憧れ、努力を重ねながらも、仲間たちとの出会いを通して「ほんとうに望む未来とは何か?」を問い直していく旅です。
普通になりたい という願いの裏にある切実さと、それが生きづらさにつながる構造を、やさしく、でも確かに描きたかった──それが本作の核でした。

執筆にあたっては、「違い=力」という視点をどう絵本の語感に落とし込むかに、苦労しました。

ウサギや精霊のセリフは、読者の心に 問い として残るように調整しています。

たまごの喪失は、未来の喪失ではなく、 他者の期待 からの解放であり、そこにこそ再生の芽がある──そのことを、静かに伝えたかったです。

この絵本が、子どもにも大人にも、「違っていい」「自分のペースでいい」「未来は見えなくても歩ける」というメッセージとして届いていたら、これ以上の喜びはありません。

そして、もしこの物語が、誰かの 選び直す勇気 のきっかけになれたなら、それは作者としての願いが叶った瞬間です。

最後に、改めて読者の皆さまに感謝を込めて。
次の作品でも、また新たな旅をご一緒できることを願っています。
それではまた、物語の森でお会いしましょう。

2025年8月 米田悠由
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