50 / 203
2.新居からの新生活
50.もう寝ましょう
しおりを挟む
病室前に戻って、護衛ふたりは向かいの病室へ。
ボクたちとメイは、病室へ入る。着替えて、もう寝よう。
「ボク、着替えますね?」
ベッドを隠すカーテンを締めて検査衣を脱ぐ、が。
「ちょっと。メイさん、入って来ないで?」
「だから、護れないだろ。近くに居ないと……」
マキナもカーテン内に居るんだから自分も入れろ、って横暴通り越して、……もう意味わかんない。
もう誰も来ないよ、深夜の病院なんか。マキナも言ってやって!
「ここは婦夫の空間だ。お前は出ろ」
良く言った。聞いたメイが泣きそうになってる。なんでだよ。
「な、何さ?」
「約束、したじゃないか。もう婦夫だろ?」
「違うよ。三年待ってね? てか、ゴネるんならもう帰って?」
「そんなぁ~約束……」
「言う事、聞けない人とは約束も守れないよ」
「ぐっ……。分かった、外で待つ」
待つのかよ。もう帰ってよ? これからも執着が続くのかしら?
ジュリ改めメイさんを追い出して、ベッドの傍らで着替えよう。
と言っても前を留めているヒモをほどいて脱ぐだけだけど。
マキナが脱がしにくるかと思ったら……、さっき買ったコンビニ袋の中をゴソゴソしてる。
何だろうと気を取られていると、中からストッキングを取り出した。
あの高いヤツね?
「それは?」
「夜は冷えるからな……」
病院内はまだ冬モードで暖かいから、って言うより暑いくらいだ。お陰で検査衣だけでいられましたよ。
そのストッキングを差し出してくるマキナ。って、もう寝る前に要らなくない?
それでも履けってことですね?
「ありがとうございます」と受け取ってベッドに腰掛ける。
袋から出したストッキングを履いていく。ちらっと横目で見るとマキナは満足そうだ。
あれ? これって着圧のヤツですね?
良く見たら医療用のストッキング、と言うかタイツだよ。高くて当たり前だった、医療用品ですから。
ええっと、横になってる時間が長くてエコノミー症候群になり易いのを防ぐヤツです。
それにしてもサイズが「S」か……。
誰がちっちゃいって「やかましい!」
既で奥歯を噛みしめて口に出さなかった、エラいボク。
百六十センチ(自称)のボク。百五十五センチ(正式測定値)って、四捨五入すると百六十だよね?
ストッキング改めタイツを履くとマキナが上から眺めていた。
その視線に「何?」と聴くと「なんでも」とはぐらかす。
また、着せ替え人形にしてたな。まだ、何かしら隠してる、物理的に。
後ろ手に何かを持ってるみたい。
特に何もしてこないから、ベッドから立ち上がって検査衣のヒモを解く。
すると、ずずいっと寄ってきてボクの溝をひと撫でした。
「ヒンッ……」と悲鳴をもらして腰が引ける。いきなり、何すんだよ。
マキナを睨んで見てるけど、彼女は人さし指と親指を擦り合わせていて眼中にない。
「もらしては……ないか?」
「……もちろん」
かなり焦った。ジョバってたら何、言われるか分からない。
でも……惚れるほど好きな人ができたら、どうしよう。マキナに言ったら許してくれるだろうか?
マキナ姉妹の共有物として、どこまで許されるのだろうか? 後で話し合った方が良いだろうな。
「まあ、いい。ほい、これ」
後ろ手に隠していたショーツとタンクトップを渡してくる。
「ありがとう」といって受け取った。
検査衣をさっと脱ぐ。マキナが手伝ってくると思ったけど、観ているだけだ。
一枚布みたいなものだから手間なんてなく、すぐだけど。
パッケージを剥がして中身をみると普通のものだ。まあ、院内で着けるのに変な肌着は置いてないか。
ショーツを穿いてシャツを着て、また検査衣を着ようとしてマキナに止められる。
「ちゃんと、用意してる」
検査衣といえど着ないとお布団、汚しちゃうよ? と思ってたら、ピンク色の服が入ってるパッケージを差し出してきた。
ボクもそれは買っているのを知らなかった。もらって見るとピンクのパジャマらしい。
そんなものまで用意してくれていたとは、いつの間に。
サプライズに隠して買ったの?
「ありがとう」
受け取ってありがたく着させてもらう。
「さあ、寝ましょうか?」
本当は、歯磨きとかしたいけど無いよな。そうマキナに言ってみた。
だけどすぐ様、高級病室なので、お風呂もトイレも完備してると解説してくれる。アメニティも揃ってるんだって。
「なんだぁ。折角、着たけどお風呂入ろうよ」
だったら言ってよ! って思うけど、そんな確認とかできる気持ちの余裕も時間もなかったね。
「ちょっとな……。夜9時くらいまでに入ってしまわないと、隣室に迷惑らしいぞ?」
なるほど、もう二十一時もかなり回っている。ん~仕方ないか。歯磨きして眠ろう。
ボクたちとメイは、病室へ入る。着替えて、もう寝よう。
「ボク、着替えますね?」
ベッドを隠すカーテンを締めて検査衣を脱ぐ、が。
「ちょっと。メイさん、入って来ないで?」
「だから、護れないだろ。近くに居ないと……」
マキナもカーテン内に居るんだから自分も入れろ、って横暴通り越して、……もう意味わかんない。
もう誰も来ないよ、深夜の病院なんか。マキナも言ってやって!
「ここは婦夫の空間だ。お前は出ろ」
良く言った。聞いたメイが泣きそうになってる。なんでだよ。
「な、何さ?」
「約束、したじゃないか。もう婦夫だろ?」
「違うよ。三年待ってね? てか、ゴネるんならもう帰って?」
「そんなぁ~約束……」
「言う事、聞けない人とは約束も守れないよ」
「ぐっ……。分かった、外で待つ」
待つのかよ。もう帰ってよ? これからも執着が続くのかしら?
ジュリ改めメイさんを追い出して、ベッドの傍らで着替えよう。
と言っても前を留めているヒモをほどいて脱ぐだけだけど。
マキナが脱がしにくるかと思ったら……、さっき買ったコンビニ袋の中をゴソゴソしてる。
何だろうと気を取られていると、中からストッキングを取り出した。
あの高いヤツね?
「それは?」
「夜は冷えるからな……」
病院内はまだ冬モードで暖かいから、って言うより暑いくらいだ。お陰で検査衣だけでいられましたよ。
そのストッキングを差し出してくるマキナ。って、もう寝る前に要らなくない?
それでも履けってことですね?
「ありがとうございます」と受け取ってベッドに腰掛ける。
袋から出したストッキングを履いていく。ちらっと横目で見るとマキナは満足そうだ。
あれ? これって着圧のヤツですね?
良く見たら医療用のストッキング、と言うかタイツだよ。高くて当たり前だった、医療用品ですから。
ええっと、横になってる時間が長くてエコノミー症候群になり易いのを防ぐヤツです。
それにしてもサイズが「S」か……。
誰がちっちゃいって「やかましい!」
既で奥歯を噛みしめて口に出さなかった、エラいボク。
百六十センチ(自称)のボク。百五十五センチ(正式測定値)って、四捨五入すると百六十だよね?
ストッキング改めタイツを履くとマキナが上から眺めていた。
その視線に「何?」と聴くと「なんでも」とはぐらかす。
また、着せ替え人形にしてたな。まだ、何かしら隠してる、物理的に。
後ろ手に何かを持ってるみたい。
特に何もしてこないから、ベッドから立ち上がって検査衣のヒモを解く。
すると、ずずいっと寄ってきてボクの溝をひと撫でした。
「ヒンッ……」と悲鳴をもらして腰が引ける。いきなり、何すんだよ。
マキナを睨んで見てるけど、彼女は人さし指と親指を擦り合わせていて眼中にない。
「もらしては……ないか?」
「……もちろん」
かなり焦った。ジョバってたら何、言われるか分からない。
でも……惚れるほど好きな人ができたら、どうしよう。マキナに言ったら許してくれるだろうか?
マキナ姉妹の共有物として、どこまで許されるのだろうか? 後で話し合った方が良いだろうな。
「まあ、いい。ほい、これ」
後ろ手に隠していたショーツとタンクトップを渡してくる。
「ありがとう」といって受け取った。
検査衣をさっと脱ぐ。マキナが手伝ってくると思ったけど、観ているだけだ。
一枚布みたいなものだから手間なんてなく、すぐだけど。
パッケージを剥がして中身をみると普通のものだ。まあ、院内で着けるのに変な肌着は置いてないか。
ショーツを穿いてシャツを着て、また検査衣を着ようとしてマキナに止められる。
「ちゃんと、用意してる」
検査衣といえど着ないとお布団、汚しちゃうよ? と思ってたら、ピンク色の服が入ってるパッケージを差し出してきた。
ボクもそれは買っているのを知らなかった。もらって見るとピンクのパジャマらしい。
そんなものまで用意してくれていたとは、いつの間に。
サプライズに隠して買ったの?
「ありがとう」
受け取ってありがたく着させてもらう。
「さあ、寝ましょうか?」
本当は、歯磨きとかしたいけど無いよな。そうマキナに言ってみた。
だけどすぐ様、高級病室なので、お風呂もトイレも完備してると解説してくれる。アメニティも揃ってるんだって。
「なんだぁ。折角、着たけどお風呂入ろうよ」
だったら言ってよ! って思うけど、そんな確認とかできる気持ちの余裕も時間もなかったね。
「ちょっとな……。夜9時くらいまでに入ってしまわないと、隣室に迷惑らしいぞ?」
なるほど、もう二十一時もかなり回っている。ん~仕方ないか。歯磨きして眠ろう。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる