【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

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3.喜多村本家に居候

89.幼女たちと朝食を

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 話しながら荷物から新しいショーツを出す。今日は歩き回るかも知れないからレースのTバックにしとこう。

「そなた、遠慮がなくなったの?」
「えっ、遠慮?」
をなごの前で着替えるとは」
「プッ──」

 ここには、サキちゃんしか居ないじゃん。

「何がおかしい?」
「いえ、何も……」
「まさか、そなた、わしををなごと思うておらん、のか?」
「いや、思ってるよ」

 立派な女の子だよ、下半身は。髪の毛が銀髪だと、あそこも銀なんだね。うぶ毛だったけど。

「言葉の節に見くびりを感じるのじゃが?」
「──今日の朝食は何かな~?」
「そなた……。まあよい。ご飯かパン食じゃろ」
「えっ? 選べるの? ご飯が良いな~」
「まあ、今言っておけば間に合うじゃろ?」
「そうなんだ」

 早速、ナース──じゃなかったメイドコールをポチっと。

 すぐにドタドタと足音が聴こえてドアをノックする音。走っちゃ危ないよ?

「は~い、開いてますよ」

 早すぎるよ。着付けてないのに。ローブの前を閉じて返事する。

「お、お呼び、でしょう、か?」

 あら? 若いメイドさんだ。二十代前半くらいかな?

「朝食、ボクはご飯にして欲しいんだけど……サキちゃんは?」
「わしは、ご飯と決まっておる」

 サキちゃんに気づいて若メイドさんが固まる。

「タンポポちゃんたちは、パンかな?」
「そうじゃろ? 知らんが」
「なんだよ、それ。ちょっと待ってね」

 サキちゃんにタンポポたちの好みを聴いても知らないみたい。一緒に食べてないんだ。

 メイドさんに返事を保留するとブンブン、首を縦に振る。

「タンポポちゃん、朝ごはんはパンでいいの?」
「うん……」
「アリサちゃんもマナちゃんもパンかな~?」
「……そうよ」
「ありがと。ええっと、お名前は?」
「田の中サクラ、です」
「じゃあ、サクラさん。ボクとサキちゃんはご飯で──」

「プッ」とサクラさんが吹いた。「ちゃん……だって~」と笑いを圧し殺すのに必死になってる。

 サキちゃんは憮然ぶぜんとしてサクラさんをにらむ。途端に、サクラさんは蒼くなって背すじを伸ばして直立する。

「──タンポポちゃんたちはパンでお願い」
かしこまりました」

 そんな様子をドアの陰からサザレさんがうかがっている。

 彼女を見つけてボクは思わず頬が熱くなる。

 サザレさんは、ボクのやり取りを見届けると会釈えしゃくし、サクラさんと共に使用人館へ戻っていく。

「そなた……顔が赤いぞ?」
「そ、そう? さ、さあ、カーテン開けようかな~?」
「ふぬ?……」

 部屋の入口近くにあるコントロールパネルでカーテンを開ける。

「まぶし~」と、タンポポたちがまぶしがって布団にもぐりこむ。

 携帯端末の時刻を見ると六時すぎか。ちょっと早い?

「出掛けるし~……キャミソールでいいか~」

 買い物の荷物から選ぶ。出掛けるから空色のワンピースでいいか。

「そなた、恥じらいがなくなったのぅ」
「そ、そうかな?」

 ローブを脱いでキャミを着けてワンピースを着る。

 ソファーに座り誠臨学園の学内SNSをチェックする……って、ちょっとぉ~。

「大変。タマちゃんと水無ミナちゃんが!」
「なんじゃ? どうした」
「うん、友達がこっちに来る計画してるみたい」
「なんじゃ、そんなことか……」

 一気に興味を無くすサキちゃん。

「そんなことって、古都は危ないよね?」
「心配せんでも死にはせん」
「まあ、そうかもだけど」
「危険を承知で来るのじゃろう? 備えはしておろう」
「ま、まあ、護衛はつけるみたいだけど……」

 マキナ……いや、五条先生に彼らのこと頼むか?……

 って言うか、幼女たちの世話にかまけてマキナをほったらかしだった。怒ってないかな?……

 ま、まあ、就業時間くらいに連絡してみよう。


 朝食は、絹さやとたけのこの卵とじ、お豆腐とワカメのお味噌汁にイチゴ練乳れんにゅうがけ……って合わないわ~。

 パン食は、クロワッサンにハムエッグ、生野菜のサラダだ。練乳苺がこちらには合うね。

「タンポポちゃん、マナちゃん、アリサちゃん。ご飯来たよ?」
「ん~、眠い……」
「まだ、寝る」
「もうちょっと……」

 給仕のメイドさんたちが配膳する間に幼女たちを起こす。

「ダメ! ご飯食べて、お勉強しないと、お出かけできないよ?」
「それは、だめ。起きる……」
「うん……起きる」
「んん~、起きる……」

 グズるタンポポたちを起こして肌着を着せる。替えがないので、昨夜のものを着てもらう。

 ローテーブルに追い立てて座らせる。眠いからか席順にこだわらなくて助かる。

「頂きます」
「「「頂きます」」」

「やはり、そなた、やはり子供の扱いが上手いの?」
「そう?」
「のう、キョウよ……」
「ん、何?」
「そなた、保父をやってみぬか?」
「ええっ? ボク、ただの高校生だよ」
「そんなものは、どうとでもなる」

 出たよ。権力でなんでもできると思ってる人。

「キョウが保父なら幼稚ようちしゃいく」
「わたしも」
「ダメよ。キョウは初等部の先生をするの」

 なんかとんでもないこと言い出してるよ、この子たち。

「そうか、キョウが先生なら行くか?」
「「「行く!」」」
「あのね、先生になるには、もっと勉強して先生になる学校に行かないとダメなんだよ?」

「ええっ、やだ。すぐなりなさいよ」
「うん。すぐ」
「そうよ、そうよ」

「そんなご無体な……」って言ったらサキちゃんに笑われた。ツボに入ったのか、笑いが止まらない。
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