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3.喜多村本家に居候
111.お風呂で身体検査
しおりを挟む「さあ、ご飯食べたしお風呂入ろうか? みんな準備して──」
迎賓館のお風呂に集合、って合意する。
「分かった」
「うん……」
「うん」
集まるのはタンポポちゃんの部屋でもボクの新しい部屋でもいいんだけど。どうも上階に行くのを皆は嫌がってるみたいだし。
でも本当に鬼君さんとやらは来るのかな? まあ今は準備を怠らないようにしないと。
新しい部屋に戻ってメイドコールを押す。サザレさんを喚んで指導していただかないと……。
「お呼びでしょうか?」
「サザレさん、初床に向けてご指導お願いします。まず、お風呂から」
「そうですか……白襦袢を用意いたしますが……」
まだ、鬼君様が来られないので、と前置きして「来られるまでは、普通になさって大丈夫」と助言してくれる。
「着替えは普段着、あるいは寝間着でよろしゅうございます」
「そう、ですか……」
言われるまま、寝間着代わりのスウェットとTシャツ、パンティーを携えサザレさんに付いていく。
「我らもお供します。しばし、お待ちを……」
そう言い笹・打木の二人が待機部屋へ駆け込む。護衛・喜多村家警護の四人にも言っとく方がいいかな?
待機部屋に寄ってお風呂に行くと告げると推測通り四人も付いてくると言う。はぁ~……緊張してきた……。
エレベーターで一階に下りると、使用人の館をスルーパスして迎賓館へ。
お風呂前には幼女ーズが待っている。
「お待たせ~」
「うん」
「待ってない」
「待ってた──ムグッ」
タンポポちゃんがアリサちゃんの口をふさぐ。
「では、洗い場でお待ちください。わたくしは準備を調えてまた参ります」
「は、はい」
本館で使ってるスペシャルなソープを使いたいと言うと承知しておりますと返してくる。さすがサザレさん。
ん~? また何か忘れてるような……?
「それでは、のちほど……」
「はい」
みんなと服を脱いで風呂場に入る。サザレさんが来る前にみんなを洗ってる方がいいかな?
風呂場は、また女性が増えてる気がする。
「今日はちゃんと言うこと聞いてね? 時間がないから」
「わ、分かってる」
「うん」
「分かってるって」
「そ、そう。まず、マナちゃん洗って、アリサちゃん、タンポポちゃんね?」
洗い終わったら浴槽に入ってね? と念押しする。
「じゃ、マナちゃんね」
「うん」
お風呂イスを二つ用意して並べ、前のイスにマナちゃんを呼ぶ。
超特急で身体を洗う。髪はパス。連日洗うと髪の毛と頭皮にもよくないらしいので。
「はい、終わり。次、アリサちゃん」
「うん」
彼女たちの洗うのを観察するとかな~り適当。大雑把に洗ってる。
急がなきゃいけないけど、足の指の間やかかと、膝裏とか……結構デリケートなところが、なおざりなのでみっちり洗った。
くすぐった時みたいにみんな笑ってイヤがったけど有無を言わせず洗わせてもらう。
マナちゃん、アリサちゃんに続いてタンポポちゃんも洗う。
「はい、タンポポちゃんも終わり」
「はぁはぁ、はぁ~~……終わったの?」
「これからは、ちゃんと洗うのよ?」
「いや~、くすぐったいの」
「自分で洗えばくすぐったくないよ」
「それじゃ、キョウに洗ってもらえない」
「…………」
これからボクは洗わせ続けられるんだ~、ずっと。
「お待たせいたし、ました……」
「いえ。こど──タンポポちゃんたち、洗ってましたから」
振り返るとサザレさんが湯浴み着をまとって立っている。
その姿の先には上気した女性たちがいる。しかもボクの包囲網が狭まってるような?
「どうかしました?」
彼女も周りを気にして目配せしている。
「いえ。はじめましょうか?」
「お願いします」
ボクの後ろに跪くと耳許に口をよせる。
「キョウ様、今回はいたしませんが、穴という穴を洗浄と称して点検いたします──」
「へ、へ~」
「──ですので、その際にはお覚悟くださいませ」
「わ、分かりました」
「その要は危害を加えるものを所持していないか、ですのでお風呂で確認する体を今は装います──」
サザレさんの話では、検査する人のなすがままに身を委ね自分では何もしてはいけないらしい。
話すたび、豊かな柔らかいものがぽよんぽよん当たってくるので話に集中できない……。
「はぁ~、やれやれ……」
「──では……参ります」
サザレさんの点検が始まる……。
まず、手。何も持ってないことを確認。爪のすき間を見て、指の間も確認する。髪の毛を分けて頭皮の確認……。
この時、手を身体に付けてはならない。股も閉じてはならない。
そうして、ありとあらゆるところを確認される。腋の下は優に及ばず、秘所を広げて見られる……。
知り合いのサザレさんじゃなきゃ悶死できるレベルだわ……。
そういや、暑さ──いや、熱さを感じるなぁ~……って周りを見たら血走らせた眼の女性陣がいた。
──こっわ!
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