【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

文字の大きさ
123 / 203
3.喜多村本家に居候

123.レイニ様の変質

しおりを挟む


「ハノリ様、キョウ義兄あに──キョウ殿どのを見つけてきましたぞ?」
「お? そうか?……」
「おはようございます、ミヤビ様。もうハノリ殿下でんか、とお呼びする方が?……」
「そう言えば、昨夜よりミヤビとか呼ばれていたのは?」
「いや、それは──」
「世をしのかりの名前、ですね?」

 ハノリ殿下が立てた人さし指をくちびるに当てシーシーって言ってる。

「──そうですか……聖殿せいでんけ出し市井しせいで遊びほうけていたと?」
「いや、違う。下々しもじもの生活を見分けんぶん見識けんしきを深めておって……だな?」
「そんな方便ほうべんは通用しませぬ。なぜも連れて行ってくれませなんだ?」

 えっ? この人も遊びたかったのか?

「それは……それ、キョウ、なんとかせよ」

 そんな無茶ぶりはご勘弁かんべんくだされ~。

「外は女がいっぱいでして、ね? 昨日もおそわれて大変だったのですよ」
「──女など、どうとでもなる」
 あんたもか~。義曽祖父ユキ様たちみたいに言わないで。

「……ま、まあ、洗顔して着替えてから考えましょう」
「そ、そうじゃ、そうしよう」
「……そうですか? 何か誤魔化ごまかしておりませぬか?」
「「全然」」
 ミヤビ様と声をそろえて返答する。


 洗顔して着替えてリビングでくつろぐ。よく見ると応接室やリビングに荷物が増えてるね。

「それで今日の予定はどうされるのです?」
 まあ、主にボクの予定がどうなるか知りたいんだけど。

「そうじゃの~」
も見識を深めとうございます」
「それはダメじゃ」
「──ダメです」

「もう携帯でお買い物すればよろしいのでは?」
「つまらぬ。ずらずら~っと並んだものを選ぶだけではないですか」
「まあ、確かに」

「これ、キョウ。……そ、そうじゃ、買ったもので御披露目ファッションショーをしてはどうか?」
「それはダメです」
 即座そくざに否定する。そんなことしたら、ますます買い物に行きたくなっちゃうでしょう?

「余も少し見てみたいです、義兄上あにうえ
「──兄上?」
 レイニ様のげんでミヤビ様が怪訝けげん面差おもざしになる。

「あ、いや、なんかレイニ様が今朝けさから兄呼びされるので」
「……あ~~、なるほど」とミヤビ様が納得する。

義兄上あにうえ、どうかレニと呼んでくだされ」
「なるほど? とは、どーうことですか?」
 レイニ様は取りあえず無視してミヤビ様の得心の理由を訊いてみる。

「それはな、そなたの体に見合わぬ──」
「やっぱりいいです」
「──な、なぜじゃ」
 そりゃ……ろくでもない情報だと、キョウ・アンテナがビンビン感じたからです。


 朝食になり、メイドさんたちがリビングに配膳はいぜんしてくれる。朝からお肉ですよ……。

 ボク、お味噌みそしるとおけ物がいい。

「それで、どうされます? わたくしは子供たちのお勉強の手伝いしていたいのですが?」
「あ~、昨日もそうしておったの~」
「──子供? どういうことです?」

「あ~、喜多村の子供たちのお世話が今のところ、わたくしのお仕事なのです」
「キョウ義兄上あにうえの子供かと思ってしまいましたぞ」

 レイニ様「キョウ義兄上あにうえなら、ぽこぽこ子供を作っておられて不思議ないです」なんてつぶやいてる。

「わたくし、婚姻こんいんしたばかりですので、子供はまだです」
「ではもお手伝いいたしましょうぞ」
「それはやめよ」
「──やめてください」
 勉強の手伝いだよね? 子作り──いや、よそう。

「どうしてです?」
「子供たちが恐縮きょうしゅくするので……」
「そう、ですか?」

 タンポポちゃんたち、ちゃんと食べてるかな~?


 食事のあと、のぞきに来ない護衛・警護が気になり待機部屋を見に行く。

「みんな~、どうしたの?」
「「「おはようございます!」」」
「「おはようございます!」」

「あ、うん。おはようございます。今朝はどうしたの?」
「今朝は、とは?」
「いつもなら呼びもしなくても居るのに」
「し、辛辣しんらつ、ですね」
「昨晩、ちょっとショックだったので」
「そう……なかなか眠れず……」
「つい、はげんでしまって……」

「へ、へえ~」
「まさか身近に、あんな……。さすが、キョウ様です」
「そうです。殿下のみならずレイニ様まで──」
「ちょっと、それってどう言う──いや、やっぱりいい」

 レイニ様の応対おうたい変質へんしつはソコら辺にあると見た。しかし……それを確認する勇気はない。

「御用はそれだけですか?」
「うん。ミヤビ様レイニ様は部屋に居座いすわ──いらっしゃるので、そちらに応対します。でも今は何も決まってないのでボク、子供たちの相手してるから」
うけたまわりました」
「あとで、顔を出します」
「うん、分かった」

 さて、タンポポちゃんたちはどうしてるかな?


「──キョウ。これ、キョウよ!」
「あ、サキちゃん。おはようございます」
 タンポポちゃんたちのところへ向かってるとあわてたサキちゃんが呼び止める。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...