【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

文字の大きさ
125 / 203
3.喜多村本家に居候

125.奥の手

しおりを挟む


「くっ……そればっかりはご勘弁かんべんくだされ──」
 あ~、なんか本当につらそう……。

「──意に沿えず面目めんぼく次第しだいもございません。めはこの腹かっサバいて──」
「それはやめて!」

 だから、重いんだって~。あと、なびきそうな人は……いない、な。待機部屋を見回し、ため息をつく。

「仕方ない、か……」
「いったい、何をなさるのです?」
 気更来きさらぎさんがメガネケースを差し出してくる。

「えっ、いいの?」
「良くはありませんが、目的次第しだいでは」
「うん。友達がこちらに来るのにまよって四国にいるらしいんだけど……」
 警護たちに、ことのあらましを説明する。

「だから、メガネでさが連絡れんらくをつけて、新しい携帯で連絡できるようにする」
「そうなのですね……。しかし、四国に行ってしまうとは……これからも監視かんししていないと、どこへ行ってしまわれるか分からない方ですね」

「そうなんだよね~。タマちゃんも水無みなちゃんもしっかりしてそうなのに……」


「これを」
 ソファーを借りて寝そべると、気更来さんがクッションをくれる。

「うん。ありがとう」
 クッションを枕代わりに頭を乗せる。

「なあ、ベッドを貸した方が良かったんじゃ」
「いや、さすがにそれは……」
「キョウ様をにおいでマーキングする絶好ぜっこうのチャンスなのに」
「お前な~……。しかし、それはそそられる、かも……。いや、ダメだ」
「お前たち、言い付けを破って、分かっておろうな?」
黙認もくにんしたあんたらも同罪どうざい
「いや、それは……」

 も~外野がうるさい。よし、やるぞ……。


 まずは……【ステータス】
外接エクスターナル】で【周辺探索たんさく】をオン。

 わ、わ、わ、いっぱい出た。館内には監視かんしカメラ、いっぱいあるな~。

 ま~こいつららない。館の周囲もいっぱいあるな~。

 浮遊してるヤツ、固定されてるヤツ──これは砲塔ほうとうかな? すべてカット……。

 良いラインは……通信アンテナか? いや、通信ケーブルから外に行こう。そこから通信インフラにお邪魔じゃまして……。


 ブロード・トラフィックを経由して……やっと四国、到着。やっぱ、シラミつぶしにやらないとダメかな~?

 九州から向かったなら四国横断道かな? 四国RWレールウェイかな? まあいいや。両方検索けんさくしよう。

 ……いない。一時下車して食事してる可能性もあるか。

 ……サービスエリアも駅周辺もいない。どこ行ったんだよ~?

 まさか、迂回うかいというか寄り道してないだろうな~? 何か……二人に共通した何か……。

 取りあえず、西からシラミ潰しで……。

 効率こうりつ悪い……。四割がたさがして足取りがつかめない。

 新都から通信会社のログを探ってみるか……。いや、新都で契約けいやくした携帯なら……。

 ──いた! なんで本州に戻ってんのよ~? ローミングしてる携帯を探ったら見つかった。

 ──近くの中継サーバーにパーティーラインを構築……っと。

キョウ水無ミナちゃん、無事? タマちゃんも大丈夫?〕
〔ミナ:え? キョウちゃん? キョウちゃんなの?〕
〔タマ:やっと連絡きた。待ってた、キョウちゃん〕

〔キョウ:そうだよ、キョウだよ。待ってた、じゃないよ。ちゃんとアドレス書いといてよ。捜したんだから〕
〔ミナ:……え? 書いたような、書いてなかったっけ?〕
〔タマ:そう言えば盛り上がってて書いてなかった、かも?〕

〔キョウ:盛り上がらないでよ。ど~して古都に来るなんて。それに四国を渡ってもどって来るんじゃなかったの?〕
〔ミナ:そ、それは……でも、よくアドレス分かったね?〕
〔タマ:案外、遠回りと気づいた。それで路線変更〕

〔キョウ:なら、始めっから四国じゃなくさかのぼって帰ってきなよ。なぜ分かったかは秘密ひみつつてで〕
〔ミナ:面目めんぼくない……〕
〔タマ:ミナちゃんは悪くない。睡眠不足で判断はんだんあやまった私が悪い。リニアで戻るお金が無くて……。それで秘密って何? キョウちゃん、なんかヤラしい〕

〔ミナ:ひどいんだよ、タマちゃん。任せろ任せろって、ずんずん行くけどまようし、リニアで寝過ごして九州行っちゃうし、近道しようって四国を通ったのに、やっぱりダメって本州に戻るし……〕
〔タマ:は、初めて来たんだから仕方ない。それよりキョウちゃん、お金貸して。まるのは、なんとかしたけど、もう移動のお金も食事のお金も──〕

〔キョウ:分かった。十万くらいでいい?〕
 送るのは、ボクのお金じゃないけどね。

〔タマ:もうひと声〕
〔ミナ:私と分散して。タマちゃん、金遣かねづかあらいんだよ。任せてると、いつの間にか無くなってて〕

〔キョウ:分かった。十万ずつ送る。このアドレスにQ2キューツーペイのアカウント送って?〕
 まあ、黒メガネを使って一方的に送っちゃうと、いくら何でも不審ふしんすぎるからね~。

〔ミナ:助かった~〕
〔タマ:おんに着る〕
〔キョウ:それで……護衛はいいとして、どうして羽鳥来はっとりさんが居るのさ?〕
羽鳥来はっとり:僕? 二人が良からぬことやろうとしてたから無理やり付いて行ったんだよ?〕

 ほぅ~? これは、もしかして……。

〔キョウ:分かった。護衛の人と一緒に二人をお願い。ながら﹅﹅﹅護って﹅﹅﹅、あげてね?〕
〔ハットリ:もちろん、です〕

〔キョウ:じゃあ、みんな気をつけてね? 連絡れんらく入れるけど、そっちもちょうだいよ?〕
〔ミナ:分かってる〕
〔タマ:任せて〕
〔ハットリ:もちろん〕

 これで直接助けてあげられないけど、みんなと連絡できるし、羽鳥来はっとりさんと護衛たちもいるから大丈夫だろう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...