11 / 112
Chapter2(テツオ編)
Chapter2-①【愛した日】
しおりを挟む
荒縄で緊縛されたテツオが悶える。
だが晒を巻かれた口では言葉にならない。
ただ出てくるのは呻き声と涎だけだ。
「うわぁ!」
自分の声で目を覚ます。
まだ時計は六時になっていない。
トイレに行こうと、布団を捲る。
饐えた雄の臭いが充満していた。
下着を替え、再び布団に潜る。
だが眠気は訪れて来ない。
熱くなった股間が睡眠を妨げた。
そろそろとマラに手を伸ばす。
固くなったマラは他人の物の様だ。
事務的に扱き始める。
射精さえしてしまえば、再び寝れる筈だ。
だが一向にオーガズムに達しない。
縛られたテツオを想像する。
亀頭が膨らんだ。
そこを集中的に擦る。
だが快楽は訪れない。
気持ちは欲情しているのに身体は冷めていた。
こんな事は初めてだ。
『俺の身体は何を求めているんだ?』
「生憎の雨だ。
久し振りにグランドを疾走する姿を見せたかったのにな。」
「で、今日はどうするんだ?休み?」
「馬鹿言うな。
筋肉に休みなんかない。
野外で出来なければ、屋内で筋トレだ。
多少マッチョになったシオンを品定めするか。」
駅で待ち合わせしたテツオはフードを被ると、雨の町を闊歩した。
良く言えば豪快だ。
出会った頃は自分とは真逆の性格が新鮮で惹かれた。
だが慣れてくるとそれががさつに映り、デリカシーのなさに苛立ちを覚えたのだ。
再会した時はそんな負の面はすっかり忘れていた。
「俺は見てるだけでいいよ。」
トレーニングルームの入口で尻込みする。
「おりゃあ!」「もう一丁!」
中から聞こえる掛け声はとても人の物とは思えない。
怒声が交錯していたのだ。
「どうしてだ?普通ジムってこんなもんだろ?」
きょとんとしたテツオが真顔で聞く。
「ああ、ジャングルならね。」と嫌味で返す。
「おっ、ジャングルジムか。
上手い事言うな。」
嫌味も通じない相手に諦めるしかない。
「ねっ、本当にその格好でトレーニングするの?」
白いスパッツが大殿筋に張り付いている。
薄い生地は皮膚と同化していた。
「着ているだけマジさ。
中に入れば分かるぜ。」
勢い良くドアを開ける。
「お疲れっす!」「ちーっす!」
挨拶が飛び交う。
「今日は生憎の雨だ。
という事は筋トレ日和だ。
気合い入れてけ!」
「うっす!」返事をした男達を見て、度肝を抜かす。
皆、スパッツすら穿いてない。
ヨレヨレのラグバンやケツワレ姿の者もいる。
「どうせ直ぐに洗濯すんだ。
なるべく小さくて乾き易いの穿いてんだ。」
シオンは白昼夢を見ている気がした。
「だったらテツオも脱げばいいだろ?」
コンプレッションのロングスリーブを着ているテツオに言う。
「これはコーチの特権だ。」
『嘘だ!』心中で否定する。
見せたがりのテツオが長袖等着る訳がない。
『縄の跡を隠しているんだ!』
『ガッシャーン!』
雄叫びを掻き消す派手な音がした。
「すっ、すいません!」
ベンチで潰れた男が大声を発する。
ジム内が静寂に包まれた。
「いいもん、見せてやるよ。」
テツオはウインクすると、その男へ歩み寄る。
丸坊主の男はまだ幼さが残る顔立ちだ。
バーがのし掛かり、身動き出来ない。
サポートに立っている部員もフリーズしていた。
近寄るテツオを見詰める幼顔が引き攣っていく。
(つづく)
だが晒を巻かれた口では言葉にならない。
ただ出てくるのは呻き声と涎だけだ。
「うわぁ!」
自分の声で目を覚ます。
まだ時計は六時になっていない。
トイレに行こうと、布団を捲る。
饐えた雄の臭いが充満していた。
下着を替え、再び布団に潜る。
だが眠気は訪れて来ない。
熱くなった股間が睡眠を妨げた。
そろそろとマラに手を伸ばす。
固くなったマラは他人の物の様だ。
事務的に扱き始める。
射精さえしてしまえば、再び寝れる筈だ。
だが一向にオーガズムに達しない。
縛られたテツオを想像する。
亀頭が膨らんだ。
そこを集中的に擦る。
だが快楽は訪れない。
気持ちは欲情しているのに身体は冷めていた。
こんな事は初めてだ。
『俺の身体は何を求めているんだ?』
「生憎の雨だ。
久し振りにグランドを疾走する姿を見せたかったのにな。」
「で、今日はどうするんだ?休み?」
「馬鹿言うな。
筋肉に休みなんかない。
野外で出来なければ、屋内で筋トレだ。
多少マッチョになったシオンを品定めするか。」
駅で待ち合わせしたテツオはフードを被ると、雨の町を闊歩した。
良く言えば豪快だ。
出会った頃は自分とは真逆の性格が新鮮で惹かれた。
だが慣れてくるとそれががさつに映り、デリカシーのなさに苛立ちを覚えたのだ。
再会した時はそんな負の面はすっかり忘れていた。
「俺は見てるだけでいいよ。」
トレーニングルームの入口で尻込みする。
「おりゃあ!」「もう一丁!」
中から聞こえる掛け声はとても人の物とは思えない。
怒声が交錯していたのだ。
「どうしてだ?普通ジムってこんなもんだろ?」
きょとんとしたテツオが真顔で聞く。
「ああ、ジャングルならね。」と嫌味で返す。
「おっ、ジャングルジムか。
上手い事言うな。」
嫌味も通じない相手に諦めるしかない。
「ねっ、本当にその格好でトレーニングするの?」
白いスパッツが大殿筋に張り付いている。
薄い生地は皮膚と同化していた。
「着ているだけマジさ。
中に入れば分かるぜ。」
勢い良くドアを開ける。
「お疲れっす!」「ちーっす!」
挨拶が飛び交う。
「今日は生憎の雨だ。
という事は筋トレ日和だ。
気合い入れてけ!」
「うっす!」返事をした男達を見て、度肝を抜かす。
皆、スパッツすら穿いてない。
ヨレヨレのラグバンやケツワレ姿の者もいる。
「どうせ直ぐに洗濯すんだ。
なるべく小さくて乾き易いの穿いてんだ。」
シオンは白昼夢を見ている気がした。
「だったらテツオも脱げばいいだろ?」
コンプレッションのロングスリーブを着ているテツオに言う。
「これはコーチの特権だ。」
『嘘だ!』心中で否定する。
見せたがりのテツオが長袖等着る訳がない。
『縄の跡を隠しているんだ!』
『ガッシャーン!』
雄叫びを掻き消す派手な音がした。
「すっ、すいません!」
ベンチで潰れた男が大声を発する。
ジム内が静寂に包まれた。
「いいもん、見せてやるよ。」
テツオはウインクすると、その男へ歩み寄る。
丸坊主の男はまだ幼さが残る顔立ちだ。
バーがのし掛かり、身動き出来ない。
サポートに立っている部員もフリーズしていた。
近寄るテツオを見詰める幼顔が引き攣っていく。
(つづく)
0
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる