妄想日記7<<DAYDREAM>>

YAMATO

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Chapter5(蜻蛉編)

Chapter5-⑥【BANG!BANG!バカンス】

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「お疲れっす。
リョウちゃん、帰っていいっすよ。」
ノエルが受付に声を掛けた。
真っ黒に焼けた男が顔を出す。
「よっ、ノエル早いじゃん。
あっ、お客さん?」
「平気、俺が受付するから。他にお客さんは?」
「今、一人だけ。常連の。」
「了解。あの人っすね。ならまた明日。」
受付から出てきた男を見て、目を丸くする。
ボロボロのジーンズからは焼けた肌が丸見えだった。
 
「常連ってだけで、誰だか分かるのか?」
「今時、日サロに通い詰める人なんて少ないっすからね。
絶滅危惧種っすよ。」
ノエルの自虐に思わず笑ってしまう。
「その常連が最強マシーン使っているっすけど、待つっすか?
まだ30分以上あるっすよ。」
「その最強マシーンって、効き目が凄いのか?」
テツオも焼く事を勧めていた。
真っ黒に焼いて、テツオを驚かせたい目論見があったのだ。
「ノーマルマシーンの三倍の威力っすからね。
一時間で真っ黒っすよ。」
そう言われると、是が非でも最強マシーンを使いたくなる。
「だったら待ってみるか。
どうせ暇だし。」
陽子の顔が浮かんだが、頭を振って追い出した。
 
「待ってる間にオイル塗っちゃいますか。
時間が勿体ないっすからね。
ロッカーは1番を使って。」
ノエルがタオルと腕輪付きのキーを差し出す。
受け取ったキーをロッカーに差し込んだ。
お世辞にも綺麗なロッカーとは呼べないが、甘いココナッツの香りが鼻孔を擽った。
ちょっとしたバカンス感覚に浸る。
 
「この臭い、堪らないっすね。
今日も貞操具は装着っすか?」
「えっ?」
「この饐えた野郎の臭いっすよ。
こんな真面目そうなシオンさんから発しているのが信じられないっす。
しゃぶしゃぶ食いながらも、欲情しまくりだったんで。」
ノエルが態とらしく鼻を鳴らす。
「しゃぶしゃぶ屋でも?」
「ちょっと近付けば直ぐに分かるっすよ。
これもフェロモンの一種なんすかね?」
それが本当なら、陽子や主任もこの臭いに気付いている。
目の前が真っ暗になった。
 
「これディープタンニング用で、買ったら高いんすよ。
これ塗って、最強マシーンで焼いたら、さっきいたリョウみたいになっちゃうすけど。
大丈夫っすか?」
「ああ…。」思考が整理出来ずに曖昧な返事をする。
 
『俺が饐えた臭いを発散している?
早くツグムの知り合いに切ってもらわないと!』
塗るっとした感触を尻に感じる。
「かなり使い込んでいるっすね。
こんなに見た目とギャップのある人って萌えるな。」
指がアナルの中へ入ってきた。
「そこは焼かないけど…。」
声を絞り出す。
「それもそうっすね。」
簡単に引っこ抜かれ、アナルがぽっかりと開いたままとなる。
 
「だったら素股だけさせてもらえないっすか?」
ノエルが内腿を撫でながら聞いてきた。
「しかしな…。」
「約束っす。絶対に守るんで。」
「本当に素股だけだぞ。」
それは自分自身へ言ってるも同じだ。
「大丈夫っすよ。
俺はデカいから、素股でも充分なんで。」
ノエルがスパッツに手を掛ける。
決して見ないという誓いは完全に反古されていた。
『素股だけだ。それ以上は絶対にしない!』
サンオイルと饐えた臭いが混じり合う中、己に言い聞かす。
 
 
(つづく)
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