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Chapter4(タケルとイオリ編)
Chapter4-⑦【Silent Jealousy】
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四人がテーブルに座ると、遠くの席からもこちらを見ている人がいる。
「ユーキさんは縛りの経験はあるのか?」
タケルが話のきっかけを作った。
「前に付き合っていた人がそういうの好きだったんで、何回かある程度。」
初耳の答えだった。
俺は勝手に、兄貴は経験の少ない妄想系と判断していたが、そうでもないらしい。
「その時はどう感じたかい?」
タケルが踏み込んで聞く。
「筋肉に食い込む縄が気持ち良かった。」
兄貴の答える声は小さい。
「その時は、吊るしはされたのかい?」
更にタケルは聞いた。
「いや、相手の家だから、ただ縛られて…。」
俺をちらっと見る。
言いにくいプレーなのか、俺を意識しているのが分かった。
「で、どんな事されたんだ?」
タケルは容赦なく聞く。
俺の知りたい事をズバズバ聞いてくれた。
「尿道にカテーテルを入れられて、放置されてた。」
周囲に聞こえない様に、声は更に小さくなった。
「そうか、ユーキさんは羞恥系か。
だからカテーテルを突っ込まれて、小便をチロチロ出している所を見られると興奮す
る訳だな。」
タケルは納得した様子だ。
その嗜好により、責めも変わるのだろう。
カテーテルと言う想定外の答に、俺は戸惑う。
安心した反面、顔を知らない前彼にジェラシーを抱く。
縄で拘束された兄貴がカテーテルを入れられている姿を想像する。
俺は欲望を抑えきれず、ローターのスイッチを入れた。
鈍いモーター音が聞こえてくる。
兄貴の表情は悶絶の色に変わっていく。
「ユーキは暫くの間、悶絶ドライブを楽しんでいいよ。」
俺は複雑な気分で言った。
宿に着くと、離れに通された。
部屋には専用の露天風呂まである。
「タケル!本当にさっきの値段でいいのか?」
心配になって念を押す。
「心配するな。
ここはお袋の知り合いだから、格安なんだ。」
笑い飛ばすタケルは頼もしい。
タケルの両親は老舗旅館を経営している。
将来、タケルは海外進出を目指して、今は商社でコネクションを構築しているらし
い。
「だったら言葉に甘えるか。
なあ、兄貴、少しは寛いだら?」
兄貴は恐縮しきりな様子でちょこんと座っている。
今晩、この兄貴がどんな淫らに豹変するかと思うと、夜が待ち遠しい。
「とりあえず風呂に入るか。
部屋風呂にするか?
大風呂でもいいぞ。」
タケルは三人の顔を順番に眺めて聞く。
「折角だから、部屋風呂にしようよ。」
俺はこの絶景の露天風呂が気に入っていた。
(つづく)
「ユーキさんは縛りの経験はあるのか?」
タケルが話のきっかけを作った。
「前に付き合っていた人がそういうの好きだったんで、何回かある程度。」
初耳の答えだった。
俺は勝手に、兄貴は経験の少ない妄想系と判断していたが、そうでもないらしい。
「その時はどう感じたかい?」
タケルが踏み込んで聞く。
「筋肉に食い込む縄が気持ち良かった。」
兄貴の答える声は小さい。
「その時は、吊るしはされたのかい?」
更にタケルは聞いた。
「いや、相手の家だから、ただ縛られて…。」
俺をちらっと見る。
言いにくいプレーなのか、俺を意識しているのが分かった。
「で、どんな事されたんだ?」
タケルは容赦なく聞く。
俺の知りたい事をズバズバ聞いてくれた。
「尿道にカテーテルを入れられて、放置されてた。」
周囲に聞こえない様に、声は更に小さくなった。
「そうか、ユーキさんは羞恥系か。
だからカテーテルを突っ込まれて、小便をチロチロ出している所を見られると興奮す
る訳だな。」
タケルは納得した様子だ。
その嗜好により、責めも変わるのだろう。
カテーテルと言う想定外の答に、俺は戸惑う。
安心した反面、顔を知らない前彼にジェラシーを抱く。
縄で拘束された兄貴がカテーテルを入れられている姿を想像する。
俺は欲望を抑えきれず、ローターのスイッチを入れた。
鈍いモーター音が聞こえてくる。
兄貴の表情は悶絶の色に変わっていく。
「ユーキは暫くの間、悶絶ドライブを楽しんでいいよ。」
俺は複雑な気分で言った。
宿に着くと、離れに通された。
部屋には専用の露天風呂まである。
「タケル!本当にさっきの値段でいいのか?」
心配になって念を押す。
「心配するな。
ここはお袋の知り合いだから、格安なんだ。」
笑い飛ばすタケルは頼もしい。
タケルの両親は老舗旅館を経営している。
将来、タケルは海外進出を目指して、今は商社でコネクションを構築しているらし
い。
「だったら言葉に甘えるか。
なあ、兄貴、少しは寛いだら?」
兄貴は恐縮しきりな様子でちょこんと座っている。
今晩、この兄貴がどんな淫らに豹変するかと思うと、夜が待ち遠しい。
「とりあえず風呂に入るか。
部屋風呂にするか?
大風呂でもいいぞ。」
タケルは三人の顔を順番に眺めて聞く。
「折角だから、部屋風呂にしようよ。」
俺はこの絶景の露天風呂が気に入っていた。
(つづく)
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