妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter20(陰月編)

Chapter20-⑧【SWEET PAIN】

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「お前は巨根だったら、誰でもいいんだろ?」
 セイジはもう一発パンチを放つ。
ユーキが呻き声をあげて、膝を付く。
鋼の様な巨根が顔面を打ち付ける。
ユーキは恍惚の表情で罰を受けていた。
「この恥ずかしい肥大乳首で、いろんな奴を挑発してんだろ!」
ごつい指が乳首を加減なく引っ張る。
「うんがっ!あんがっ!」
身体が揺れる度に、先走りが飛び散った。
「で、この肥大乳首をどうして欲しいんだ?」
冷淡な質問は続く。
「痛みが欲しいっす…。
噛んで欲しいっす!」
ユーキは譫言の様に言う。
「えっ?誰に噛んで欲しいんだぁ!
巨根のゼロにか?」
更に力が込められ、乳首が潰れた。
「あががぁ、セイジ様っす!
セイジ様に噛まれたい!」
頭を振り乱し、叫ぶ姿に自分を重ねる。
「ちっ!しょうがねぇな。」
舌打ちした口が乳首を噛む。
ユーキはのけ反り、快楽を表現した。
縛られたマラは赤黒くなり、至る所に血管が浮かび出る。
「まだイクんじゃねぇぞ!」
セイジは乳首を噛んだまま顔を上げた。
ユーキは両手が使えず、オーガズムに達せない。
その狂乱振りに欲情した。
 
「マ、マラを扱きたいっす!
扱かせて下さい!」
ユーキが叫ぶ。
「うるせぇ!デカい声出すなと言っただろ!」
往復ビンタの音がリビングに響く。
「だったらケツ掘ってやるから、トコロテンでイケ。」
セイジはユーキを四つん這いにした。
手を使えないユーキは顎でバランスを取る。
巨根がアナルを襲う。
しかしユーキのアナルは容易くそれを受け入れた。
撓った腕が尻を殴打する。
「何だ、このユルマンは!
全く感じねぇぞ!
俺はなぁ、このマラで潮吹く奴がいいんだ!」
セイジはそう言うと、顔を後ろへ向けた。
視線が絡み合う中、伸びた舌が唇を這う。
盗み見を知られ、慌ててドアを閉めた。
興奮が冷めぬまま、布団に潜る。
「どうしたんだ?
二人のセックス見て、欲情したのか?」
ゼロが声を掛けてきた。
「ユーキの意外な一面を見て、ビックリしただけ。」
用意しておいた嘘を口にし、瞳をギュッと瞑る。
 
朝食の席の四人は無言だった。
皆それぞれの思いに馳せている。
ただ一人を除いてだが。
「今日も暑いから、体力付けておかないと!」
殆ど平らげたところで、やっとユーキが話し出した。
「ユーキは体力じゃなくて、精力だろ!」
ゼロが冗談を言う。
その発言に顔を上げると、正面にいるセイジの視線と搗ち合う。
気付かない振りをして、視線を逸らす。
「最後に風呂入っていこうよ。」
ユーキは食べ終わると、とっとと席を立つ。
「俺はここでゆっくり食ってるから、お前達行ってこい。」
ゼロが駿河湾を見下ろしながら言った。
「じゃあ、ヤマトさん行こうぜ。」
セイジが爽やかな笑みを浮かべ誘う。
仕方なく席を立つ。
肩を並べて、大浴場へ向かう。
苦痛が押し寄せてくる。
「俺のセックスどうだった?」
爽やかな笑みは影を潜め、卑屈なものに替わっていた。
黙ったまま歩き続ける。
「ずっと見てたんだろ?
俺、見られているのに気付いたから、いつも以上に興奮したぜ。
ヤマトさんを犯している気になってさ。」
セイジが声を潜めた。
「どうもこうもないよ。
ユーキの違う顔を見たから、驚いただけだよ。」
ゼロに用意した嘘を言う。
「そうとは思えないなぁ。
あんなハードな責めを受けたいんだろ?
変態Mのヤマトさん。」
セイジは自信満々だ。
股間の膨らみを悟られない様に早足で先を歩く。
胸の奥が微かに痛んだ。
 
 
(つづく)
 
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