妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter20(陰月編)

Chapter20-⑨【愛は勝つ】

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セイジが洗い場に行ったので、先に露天風呂に向かう。
チェックアウト間近な時間帯のため、誰もいない。
露天風呂への扉を開けると、音程の外れた鼻唄が聞こえてきた。
「しんぱいないからね。
きみのおもいが…。」
上機嫌な歌声はユーキのものだ。
「あれ?セイジは?」
気配に気付いたユーキが振り返った。
「先に身体を洗っているよ。
今日も天気がいいね。」
駿河湾の上に富士山が浮かんでいる。
「うん、今日も暑くなりそう。」
その声音に覇気が感じられない。
隣に行き、湯に浸かる。
景色越しに隣を伺う。
肥大乳首が真っ赤に腫れていた。
ただでさえ馬鹿デカい乳首が痛々しい程腫れている。
腫れ上がった乳首を見て、マラが硬くなっていく。
 
「おっ、こんな所にいたのか。」
セイジが扉から顔を出す。
誰もいないのを確認すると、巨根を隠さず入って来た。
勃起したペニスが二人の前を通過する。
「朝起ちが治まんなくて、参ったぜ。」
嘘っぽい照れ笑いだ。。
湯に浸かると、マラを握ってきた。
勃起しているのが分かると、ニヤニヤしだす。
無言で睨むが、お構いないなしだ。
悟られない様にユーキをそっと見る。
一瞬、顔を顰めたが、直ぐに平常を装う。
セイジが足でユーキの股間を踏み潰しているのだろう。
三者三様の思惑が交錯する。
「チェックアウトまで時間ないよ。
急がないと!」
湯船に手を掛けたユーキが立ち上がる。
呪文が解けた三人は一斉に動き出した。
 
昨日の浜辺にエルグランドを寄せる。
機材をセットして待つが、ゼロは車内から出て来ない。
三人で覗きに行く。
「おい、どうしたんだ?
早く撮っちゃおうぜ。」
セイジが急かす。
「ああ、ヤマトのイメージに合う水着がないんだ。」
ゼロは散乱した水着の中で、頭を抱えていた。
突然、呼び捨ての名前を聞き、ユーキとセイジが顔を見合わせる。
水着に埋もれた本人はその事に気付いていない。
「ゲイ向けなんだろ?
めちゃえげつないので、撮っちゃえ。」
セイジがいい加減なアドバイスをする。
「それもいいかもな。
イメージしたのは昨日撮ったし。」
ゼロが手を叩く。
「俺、いいの持ってるぜ。」
セイジが自分のバックを引っ掻き回す。
取り出したのはエナメルのショートパンツだ。
但し、えげつないを地で行く突起物が尻にあった。
 
「これなんかどうだ?
見た目は普通だし。」
セイジがゼロに手渡す。
「ヤマトどう?
これで撮れるか?」
ゼロが広げて見せた。
「カメラマンが良ければ、俺は構わないよ。」
今はそんな事はどうでも良い。
一刻も早くセイジと一緒の空間を脱出したかった。
「じゃ、これに着替えろ。」
ゼロがディルド付きのウエアを放る。
全裸にになり、ウエアに足を通す。
セイジの視線が突き刺さる。
ディルドが意外と太く、上手くアナルに入らない。
「早く入れちゃえ!」
尻を叩かれ、強引に押し込まれた。
一番奥まで入ると、ベルトを締められた。
「これで簡単に脱げないぜ。
変態Mにピッタリだ!」
高笑いするセイジにイライラが止まらない。
数枚撮ったところで、モニターでチェックする。
四人が覗き込む。
「ヤマトさ、もっとキリッとした表情出来ないか?。
これじゃ、エロビのモデルだぜ!
画像を送りながらゼロが嘆く。
「そんなこと言うけど、ケツが疼くんだから、仕方ないじゃん。」
腹立たしくても、欲情する自分が情けない。
「んな馬鹿な!
ヤマトさんがそんな小振りなディルドで感じる訳ないよ。」
ユーキが口を挟む。
「そうだ!ユーキも脱げ!
二人でバカンスを楽しんでる感じはどうだ?」
セイジがアイディアを出す。
「おおっ!それ戴きだ!」
ゼロが興奮して、立ち上がる。
ユーキは急遽、白い水着に着替える羽目になった。
 
 
(つづく)
 
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