妄想日記8<<FLOWERS>>

YAMATO

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Chapter8(宝物編)

Chapter8-③【Beach Boxer】

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「あー、僕もチョコレート色になりたい。」
ソラはあっという間にお握り3個を平らげた。
半分飲んだ緑茶のペットボトルを差し出す。
「ごめん、口付けちゃったけど。
おむすびなら、お茶の方がいいよね。」
お握りをなかなか食べないリヒトを気遣ってくれたのだ。
「いや、別に気にしないよ。」
受け取ったペットボトルに唇を付ける。
間接キスした事に鼓動が高まっていく。
気にしないは真っ赤な嘘だ。
ソラの唾液に欲情している。
 
「ちょい、おしっこするね。」
ソラが叢に立ち、背を向けた。
黄金色の小水が叢に飛び散る。
父親のビデオを思い出す。
恍惚とした表情で口を開き、それを受け入れていた。
同じ嗜好が自分にもあるのだろうか?
「何見てるのさ?」
不意に振り返った顔が咎める。
「いや、別に…。」
慌てて、視線を逸らす。
「口開いてるけど、飲みたいの?
まさかね。
幾ら成長が早いといっても、ついこの間まではノンケだったんだからね。」
叢の跳ね返りから勢いが失せていく。
『飲んでみたい。』
出掛かった言葉を飲み込む。
唾液、小水、ソラの全てが欲しい。
ソラがペニスを振り、最後の滴を飛ばす。
尻の向こうに立派な亀頭が見え隠れした。
 
「さあ、後半戦の開始だ。
2セット目もしっかり焼くぞ。」
ソラが大胸筋にオイルを注ぐ。
焼けにくいと言っていたが、かなり焼けている。
小麦色の筋肉がキラキラと輝く。
瞳を閉じるが、じっとしているのが辛い。
瞼の裏に膨らんだ亀頭が浮かぶ。
そこから発射された小便が弧を描く。
尊い聖水への誘惑が身体を揺さぶる。
「うーん…。」
隣から聞こえてくる。
薄目を開け、様子を探る。
太陽は真上にあり、暑さはピークに達していた。
ソラの黒い肌から汗が溢れ出ている。
暑さより、睡眠が勝っている様だ。
大きく弓なりになった股間から視線を外せない。
濡れた水着は透過性が増し、隠す機能は失っていた。
その透け具合がエロティズムを増加させている。
全裸より数倍淫らな姿に欲情した。
 
軽い鼾が背中を押す。
そっと近付き、弓なりに顔を寄せる。
透けた水着にペニスが張り付いていた。
寝息に合わせて、亀頭が膨らんだ。
鈴口もはっきり見て取れた。
更に顔を近付ける。
トロピカルな香りの中に微かな雄の匂いが潜んでいた。
間近な鈴口へ舌を伸ばす。
触れる程度なら、起きる事はない筈だ。
そう自分に言い聞かす。
 
鼻先に震える舌が見えた。
鼻を鳴らし、ソラを感じる。
伸びた舌が鈴口に届く。
アンモニア臭が全身を貫く。
丸で感電した様な衝撃だ。
驚きのあまり、後ろへ飛び退く。
踏んだ枯れ枝が音を立てた。
「うーん。」
大きな寝言に汗が吹き出る。
後頭部に陽射しを浴びながら、時が経つのを待つ。
再び寝息が聞こえてきた。
起きる気配はなさそうだ。
もっとソラを感じたい。
誘惑に抗いきれない。
色黒になったソラは精悍なマッチョになっていた。
確かに日焼けした方がモテそうだ。
それを本人も自覚しているのだろう。
日焼けに執着する理由が少し分かった。
可愛い子犬が青年犬に変身したのだ。
絞れるくらい汗を吸い込んだ水着はどんな味がするのだろうか?
オイルで絡めた汗と小水は大層なご馳走に思えた。
 
(つづく)
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