妄想日記8<<FLOWERS>>

YAMATO

文字の大きさ
135 / 219
Chapter13(夭折編)

Chapter13-⑩【闇の先へ僕らは歩き出す】

しおりを挟む
「頭に鍛える部位とその動かし方を思い描く。
その映像を筋肉に伝える。
そしてそこへ意識を集中する。
思い描く、伝える、集中、その三つだ。」
「うっす!
あの…、ここへチンコ入れて…、いいっすか?」
「久し振りに懸垂をした所為で疲れた。
少し休ませてくれ。」
仙人はベンチに横たわると、寝息を立て始めた。
「へっ、寝ちゃったんすか?」
呆気に取られ、目線を下ろす。
剥き出しの尻が月明かりを浴びていた。
「あのー、ホントに寝てるんすか?
入れちゃうっすよ?」
小さな鼾は肯定的だ。
ペニスに唾を塗りたくり、堅牢なアナルへ突き立てる。
鉄壁なガードを物ともしない。 
指から得た興奮はギンを大人にした。
 
凄まじい快楽だ。
手で行う何百倍、いや数千倍、官能的だった。
竿のあらゆる場所を全方向から責めてくる。
動く事も出来ず、あっという間に果てた。
しかし萎えはしない。
快楽は何度も、何度もやってきた。
その度に頂点に達する。
最後は射精せずに、快楽を得た。
もう一滴も出ない。
それでも享楽から抜け出せない。
ただ瞼が重い。
月にまた雲が掛かった様だ。
闇が辺りを支配していった。
 
「おいっ、起きろ。」
肩を揺すられ、目を擦る。
「あれっ、キャプテン、おはようっす!」
「何、寝ぼけているんだ。
こんな所で寝るな。」
「へっ、ここは?」
「寮の玄関だ。
あまり無理するな。
部屋まで持たず、ここで寝ちまったのか。」
呆れ顔で肩を貸してくれた。
公園以降の記憶がない。
仙人が背負って、ここまで連れてきてくれたのか?
それとも無意識にここまで歩いてきたのか?
「明日の朝練は休みにするか?」
「いや、ダメっす!
時間が勿体ないっす。
1分、1秒大切にしないと。
ではまた明日、トレーニング室で。」
波打つ感覚が手と股間に残っている。
今なら出来る気がした。
 
ラットプルダウンのバーを持ち、頭の中に広背筋を思い描く。
意識を広背筋に向け、それを外回りさせる。
「おっ、どうした?
いつもより可動域が大きいぞ。」
掌が広背筋に宛がわれた。
その動きはイメージ通りだ。
見えない背中の動きが手に取る様に分かった。
 
マットの上で四つん這いになると、頭の中に拳を描く。
亀頭が分け入ってくる。
凄まじい痛みは何時もと変わらない。
今日もレスリーと一つになれた証拠だ。
イメージの中のげんこつは大きく膨らんでいる。
部位を指定して締める事は出来そうもない。
出来る事に意識を集中する。
膨らんだグーを細めるのだ。
「んー。」
「おっ、おおっ!
しっ、絞まって…、いるぞ…。」
頭の中の拳を強く握り締める。
もっと、もっと締め上げるのだ。
「おっ、おっ、おおっ…。」
亀頭の位置が体内で動く。
「おおっ、たまんねぇ…。」
奥まで行ったかと思うと、入口まで引き返す。
「はっ、はっ、はっ…。
いくぞ!」
荒ぶる呼吸が早まっていく。
それにリンクして、出入りが激しくなっていく。
より強い摩擦を求めているのだ。
『キャプテンに恩返しがしたい。』
思いが強まる。
固く引き締まった拳が鮮明になった。
中で膨らんでいるのはレスリー自身と自分の想い。
それを爆発させるのだ。
ゴールは近い。
握り潰した瞬間、指の隙間から白い液が飛び散る。
その映像を括約筋へ転送した。
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

今度こそ、どんな診療が俺を 待っているのか

相馬昴
BL
強靭な肉体を持つ男・相馬昴は、診療台の上で運命に翻弄されていく。 相手は、年下の執着攻め——そして、彼一人では終わらない。 ガチムチ受け×年下×複数攻めという禁断の関係が、徐々に相馬の本能を暴いていく。 雄の香りと快楽に塗れながら、男たちの欲望の的となる彼の身体。 その結末は、甘美な支配か、それとも—— 背徳的な医師×患者、欲と心理が交錯する濃密BL長編! https://ci-en.dlsite.com/creator/30033/article/1422322

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

処理中です...