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20 しばしの別れ
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風がふいた。
「何が起こったんだ」
「満足して、元の浮遊霊に戻ったのよ。今頃彼らは、思い入れのある場所に散らばっているはずよ」
「成仏はしないのか?」
「じょうぶつってなに?」
珠緒が首を傾けると、美女には似つかわしくない銀の安っぽいイヤリングが、小さな金属音を奏でた。
「そうか、この世界じゃ仏教はないか。タマ、そのイヤリング、もしかして」
かつて政信が、北の岬にまで行商にきていたドワーフから買ったイヤリングだ。
黒ずみが散見されるが、間違いない。
「あら気づいた。わたし物持ちが良いのよ」
「まだ持ってるなんてな」
「若かったわよねー。あの頃は」
懐かしむ珠緒の横顔を直視できず、政信は気恥ずかしくなった。
「十四歳だったけか?」
「覚えてたくせにー」
珠緒の肘で小突かれた。
「バレてたか」
「もー照れ屋さんなのは、変わらないのね」
「ちょっと待って、待つっすよ。さっきからなんすか二人の世界を作ってからに。イチャイチャしすぎっすよ。アニキの愛情は、ボクにだけ注がれるべきなんすけど」
不機嫌なカタリンが、割って入ってきた。
「別に世界なんて作ってないぞ。天地創造は、趣味じゃない。もちろんイチャイチャもだ」
「そうよ、これが私たちの普通だったの。ね?」
珠緒は見せつけるように、政信の耳元でささやいた。
「ま、そうだな。うん」
「ぜってー嘘っすよね。てか、珠ちゃんだかタマキンちゃんだかしらないっすけど、あんたは浮遊霊に戻らないんすか」
貴族として生活していたとは思えないような下ネタを織り交ぜて、カタリンは詰問した。
「そうね。そろそろかしら」
珠緒は寂しそうに笑う。胸が締め付けられるような、寂し気な笑みだった。
「タマ」
「そんな顔をしないで。わたしが霊体だって意味、わかるでしょう」
「ああ、脱走して、回収隊に捕まる前に湖に身を投げたんだろ。公報で読んだよ」
「そう、知っていたのね」
「だから、さっきは驚いたよ。見覚えのあるダークエルフの悪霊がいるんだからな」
「この屋敷の主はダークエルフなの。わたしは神霊術で、悪霊に、いえ、悪霊風になったの」
珠緒は体を両腕で抱くようにして、淡々と答えた。
「なあムーナ、屋敷の主の名は」
「鬼幽麻央太というそうです」
「きゆうまおた? 北の岬に送られたダークエルフの姓名は大体把握しているが、知らんな。苗字に〝鬼〟の字があるとすると、たしか西王国の桑弓側に、ハイエルフの鬼庭一族がいたはずだ。ミズキ知ってるか?」
「ミズキじゃなくてカタリンっす。鬼庭の連中と何度も会ったことあるっすけど、分家は渇鬼、丸鬼場だけっすよ。アニキもダークエルフなのに、知らないんすか」
「片倉一族は、俺がまだ五歳のころにダークエルフに堕とされたんだ。お陰で教育と言えば、北の岬で砦の大人たちから最低限しか施されなかったからな。しかたないだろ。まあ良い。金さえ回収できればいいんだしな」
「止めてほうがいいわよ」
敷地内に入ろうとする政信を、珠緒が制止する。体は霧のように薄くなっていた。
「そうはいかない。この性格がクソな金髪ロリ幼女の治療費を、払わないといけないからな」
「高貴で可愛いボクのために支払いができるんすよ。むしろ感謝して欲しいっすね」
「見ろ、目が覚めているのに、赤ん坊の糞尿みたいに寝言を垂れ流せるんだぜ。凄いだろ。酒か狂戦士のキノコで酔っていたら、尊敬しちまうかもな」
「他人からの敬意なら、いつでも受けつけているっすよ。オープンマインドっす」
「敬意を払うべき相手は、選ぶべきね」
「支払いに、選ぶも選ばないもありません。債権者の娘として、クズ倉さんに努力を求めます」
「俺はクズらしいから、努力とかいらないんじゃないかな?」
「まあそんな。自分のことをクズなんて呼ばないでください」
「さっきムーナちゃんが言ったんだろ」
「仕返しっすか、アニキセコイ」
「マサってそーゆーとこあるのよねー」
カタリンと珠緒が仲良く罵倒してきた。敵対していたと思ったら急に同盟を組みやがって、戦国武将かよ。
「わたしはクズさんのことを片倉さんなんて呼んでないですよ」
「逆だ!」
「マサ、お友達と楽しくおしゃべりしているところ悪いけど、私の忠告は聞いておいたほうがいいわ。多分、最後になるから」
珠緒の切なげな笑みをみて、政信は状況を察する。
「お別れか」
「出会いがあれば、ってやつよ。屋敷に近づいては駄目、死霊術を使う私がこのざまなのよ」
「ガキの使いじゃないんだぜ」
「それでも、よ。お願い。マサ、あなたがこちらの世界にくるのは、早すぎるってものだわ。私の最後の忠告、ちゃんと聞いてね」
珠緒の忠告に答えず、政信は短く別れの言葉を告げる。
「またな」
「ええ、またね」
言い終えるや、珠緒は、まるで最初からいなかったかのように掻き消えた。
雑草の生えた庭園の入り口には、安っぽい銀のイヤリングだけが残された。
政信はイヤリングを拾い上げ、息を吹きかけて埃を払った。
「もっといいモノを買ってやればよかったな」
流石に感傷的になる政信だった。
「何が起こったんだ」
「満足して、元の浮遊霊に戻ったのよ。今頃彼らは、思い入れのある場所に散らばっているはずよ」
「成仏はしないのか?」
「じょうぶつってなに?」
珠緒が首を傾けると、美女には似つかわしくない銀の安っぽいイヤリングが、小さな金属音を奏でた。
「そうか、この世界じゃ仏教はないか。タマ、そのイヤリング、もしかして」
かつて政信が、北の岬にまで行商にきていたドワーフから買ったイヤリングだ。
黒ずみが散見されるが、間違いない。
「あら気づいた。わたし物持ちが良いのよ」
「まだ持ってるなんてな」
「若かったわよねー。あの頃は」
懐かしむ珠緒の横顔を直視できず、政信は気恥ずかしくなった。
「十四歳だったけか?」
「覚えてたくせにー」
珠緒の肘で小突かれた。
「バレてたか」
「もー照れ屋さんなのは、変わらないのね」
「ちょっと待って、待つっすよ。さっきからなんすか二人の世界を作ってからに。イチャイチャしすぎっすよ。アニキの愛情は、ボクにだけ注がれるべきなんすけど」
不機嫌なカタリンが、割って入ってきた。
「別に世界なんて作ってないぞ。天地創造は、趣味じゃない。もちろんイチャイチャもだ」
「そうよ、これが私たちの普通だったの。ね?」
珠緒は見せつけるように、政信の耳元でささやいた。
「ま、そうだな。うん」
「ぜってー嘘っすよね。てか、珠ちゃんだかタマキンちゃんだかしらないっすけど、あんたは浮遊霊に戻らないんすか」
貴族として生活していたとは思えないような下ネタを織り交ぜて、カタリンは詰問した。
「そうね。そろそろかしら」
珠緒は寂しそうに笑う。胸が締め付けられるような、寂し気な笑みだった。
「タマ」
「そんな顔をしないで。わたしが霊体だって意味、わかるでしょう」
「ああ、脱走して、回収隊に捕まる前に湖に身を投げたんだろ。公報で読んだよ」
「そう、知っていたのね」
「だから、さっきは驚いたよ。見覚えのあるダークエルフの悪霊がいるんだからな」
「この屋敷の主はダークエルフなの。わたしは神霊術で、悪霊に、いえ、悪霊風になったの」
珠緒は体を両腕で抱くようにして、淡々と答えた。
「なあムーナ、屋敷の主の名は」
「鬼幽麻央太というそうです」
「きゆうまおた? 北の岬に送られたダークエルフの姓名は大体把握しているが、知らんな。苗字に〝鬼〟の字があるとすると、たしか西王国の桑弓側に、ハイエルフの鬼庭一族がいたはずだ。ミズキ知ってるか?」
「ミズキじゃなくてカタリンっす。鬼庭の連中と何度も会ったことあるっすけど、分家は渇鬼、丸鬼場だけっすよ。アニキもダークエルフなのに、知らないんすか」
「片倉一族は、俺がまだ五歳のころにダークエルフに堕とされたんだ。お陰で教育と言えば、北の岬で砦の大人たちから最低限しか施されなかったからな。しかたないだろ。まあ良い。金さえ回収できればいいんだしな」
「止めてほうがいいわよ」
敷地内に入ろうとする政信を、珠緒が制止する。体は霧のように薄くなっていた。
「そうはいかない。この性格がクソな金髪ロリ幼女の治療費を、払わないといけないからな」
「高貴で可愛いボクのために支払いができるんすよ。むしろ感謝して欲しいっすね」
「見ろ、目が覚めているのに、赤ん坊の糞尿みたいに寝言を垂れ流せるんだぜ。凄いだろ。酒か狂戦士のキノコで酔っていたら、尊敬しちまうかもな」
「他人からの敬意なら、いつでも受けつけているっすよ。オープンマインドっす」
「敬意を払うべき相手は、選ぶべきね」
「支払いに、選ぶも選ばないもありません。債権者の娘として、クズ倉さんに努力を求めます」
「俺はクズらしいから、努力とかいらないんじゃないかな?」
「まあそんな。自分のことをクズなんて呼ばないでください」
「さっきムーナちゃんが言ったんだろ」
「仕返しっすか、アニキセコイ」
「マサってそーゆーとこあるのよねー」
カタリンと珠緒が仲良く罵倒してきた。敵対していたと思ったら急に同盟を組みやがって、戦国武将かよ。
「わたしはクズさんのことを片倉さんなんて呼んでないですよ」
「逆だ!」
「マサ、お友達と楽しくおしゃべりしているところ悪いけど、私の忠告は聞いておいたほうがいいわ。多分、最後になるから」
珠緒の切なげな笑みをみて、政信は状況を察する。
「お別れか」
「出会いがあれば、ってやつよ。屋敷に近づいては駄目、死霊術を使う私がこのざまなのよ」
「ガキの使いじゃないんだぜ」
「それでも、よ。お願い。マサ、あなたがこちらの世界にくるのは、早すぎるってものだわ。私の最後の忠告、ちゃんと聞いてね」
珠緒の忠告に答えず、政信は短く別れの言葉を告げる。
「またな」
「ええ、またね」
言い終えるや、珠緒は、まるで最初からいなかったかのように掻き消えた。
雑草の生えた庭園の入り口には、安っぽい銀のイヤリングだけが残された。
政信はイヤリングを拾い上げ、息を吹きかけて埃を払った。
「もっといいモノを買ってやればよかったな」
流石に感傷的になる政信だった。
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