噂の女神様

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2 新しい生活

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町についたサリー達は、ドルタの古い知人を訪ねた。
道の途中、サリーは町の様子をキョロキョロ、ふと見ると町の人々がヒソヒソと話している。
サリーはドルタの腕にぎゅっと捕まり、周りを見ないようにして歩き始めた。
山での生活でサリーはすっかり人見知りで恥ずかしがり屋になってしまっていた。

「おじいちゃんまだ?」
「町の人がこっち見てるよ。」

ドルタはもうすぐだと言い、サリーの頭をそっと撫でた。

しばらく歩くと古い商店の前に着いた。
ドルタの知人は商店を営んでいた。
ドルタは以前からこの商店で、毛皮や牙を買い取ってもらっていたのだ。

ガチャ

「いらっしゃい!」
「おぉ、ドルタとその子は、、、サリーだね。」
「やはり避難してきたんだね。無事で何よりだ。」

店主の老婆はサリーを見てニコッと笑った。
どうやら、ドルタは3日前にここで熊の話を聞き避難するならば頼ってほしいと言われていたようだ。
老婆とドルタは話を進めている。
話を聞いていると、老婆の名前はアルジャ。
町の外れの空き家を貸してくれるということだ。

サリー、ドルタ、アルジャは町外れの空き家にやってきた。
小さな2階建ての家。
家の前の花壇は雑草で枯れ放題。
アルジャがたまに掃除に来ているらしいのだが、家の中は埃まみれだった。
もうそろそろ掃除に来るところだった、2人任せられてちょうど良かったとアルジャは笑っている。

家の大掃除が始まった。
ドルタとアルジャが1階、サリーが2階の担当だ。
サリーは気合が入っていた。
なぜなら2階がサリーの部屋になるからだ。

この町にはお昼頃についたがもう日が暮れ始めた。
掃除も終わり、アルジャの勧めで夕飯は近くの料理店で取ることになった。

カランカラン

店は町の人で賑わっていた。
人気の店らしい。
サリーが店に入ると店の中がしーんと静まり返る。
すぐにまたガヤガヤとし始めたがサリーはドルタに引っ付き俯いたまま席に向かった。

「いらっしゃい!ご注文は?」
「あなた山に住んでいる子よね?名前は?あたしはマーナ」

可愛らしい女性がサリーに話しかける。
サリーと同じくらいの年だろうか。
元気いっぱいといった感じの娘だ。

「、、、サリーです、、、」

「サリーっていうのね!」
「ここはあたしの家なの。いつもここで働いているわ。遊びにきてね。」

食事を終えて帰ろうとするサリーのところへマーナがやって来た。
マーナの隣にはマーナにそっくりな男性が立っている。

「サリー、また来てね。」
「これはあたしの双子の弟マール。仲良くしてやって。」

「、、、うん、、、」
「、、、とても美味しかったです、、、」

もじもじするサリーに対し、マーナは満遍の笑みでありがとうと言った。

アルジャと別れ、家に着いたサリーは2階に上がりベットに横になった。
もっとちゃんと話せば良かった。
マーナな何歳かな?
町のこととか色々話題あったのに、、
そんな後悔をしながら今日のことを思い出した。
サリーはすぐに深い眠りについた。


一方、店の片付けを終えたマール。
ベットに横になったマールの頭の中はサリーで一杯だった。
あれが噂の山の女神様、サリーっていうのか。
なんて綺麗な女性なんだ。
彼女のことが頭から離れない。
一目惚れしてしまったかも、、
そんなことを考えながら、マールは眠れない夜を過ごした。
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