-愛は転移を可能にします-

始めての狩り ①

「丸ちゃん、まず何を狩ればいいと思う？」

「弱いモンスターからだろうな。しかし、大抵が弱いから...」

「丸ちゃんが強いのは良くわかっているよー」

「その武器を早く使いこなす為に、止めをさして貰うと言う方法を使おうか」

「それでレベルはあがるの？」

「止めをさせば、相手の強さが少しずつ入ってくるからな。ゲームの世界のRPGと同じ事だな」

「そうと決まれば、上に乗ってくだされ」
丸ちゃんが座って乗りやすくしてくれた。

「乗られたみたいですな、では、少し走りますのでお待ち下さい」

「あまり早すぎると落ちるから、気を付けて」
と言うと、脚が身体に付いたような感じがした。

「吸着してますから大丈夫です。もう少し飛ばしますね」
自転車の何倍も早い感じがする。

「これで普通の馬と同じ位の早さですよ」

「顔に風が直に当たるから、早く感じるよ」
風圧を感じてきたし、股を開いて乗っているから変な感じがする。

「もうそろそろ、狩り場に付きますから、スピードを落としますね」
やっと、普通に土の上で立てそうだ。