種馬になれと迫ってきた生意気な女伯爵を、俺好みに躾けたらエロくてかわいい天使になりました

ヨドミ

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5話 怪我をしたら女伯爵ルチアナが優しくなった

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 自分で言うのもなんだが、俺は身体が丈夫だ。レンガ如きで骨が折れるほどヤワではない。
 ルチアナは俺を【神斧しんぷの英雄】だと信じているから、これしきのことで死ぬわけがないのは承知の上だろう。
 それなのに、白い顔からはさらに血の気が引いていた。
 
 おいおい、お嬢様の方が倒れそうなんだが、大丈夫か?

「クマ親父……」

 腕の中からガキどもの弱々しい声がする。まずはコイツらを返すのが先だな。

「お前ら大丈夫か」
「うん」
「なら今日はもう帰れ。母ちゃんたちによろしくな」

 路地を駆けていく小さな背中を見送った俺は、ルチアナの元へ向かった。
 
「お嬢様?」

 お嬢様と呼ぶな。

 いつもなら即座に文句が飛んでくるのだが。
 ルチアナは道に落ちているレンガに目を向けたまま、俺を見ようとしない。

 もしや気絶しているのでは……俺はしゃがみ込んで、ルチアナの小さな額を中指で弾いた。
 
 傭兵時代、東方の島国出身者に教えてもらった『でこぴん』というやつだ。
 ルチアナは何が起こったのか理解できないといわんばかりに金色の瞳を瞬かせた後、目尻を吊り上げた。
 
「……お前、レディの顔に傷をつけるとは、いい度胸だな」

 猫目が鋭さを増す。そうそうお嬢様はそうやって偉そうにしてるのがお似合いですよ。

「申し訳ございません。声を掛けさせていただいたのですが、反応が無くて、つい……」

 俺は騎士よろしく、膝立ちでお嬢様に腕を差し出した。
 ルチアナは渋々といった様子で俺の腕に手を添える。軽く腕を引いただけで、ルチアナの身体はフワリと浮いた。

 ガキどもがルチアナを天使に例えていたのは、なるほど、言い得て妙だな。

 それに対して、この街の連中ときたら……。
 路地や建物の奥、至る所から視線を感じる。

 好奇心や畏怖、憎悪、エトセトラ、エトセトラ。
 
 変な輩に絡まれる前に、ここから離れるに限るな。

「閣下、よろしければ俺が屋敷までお送りいたします」
「ああ……お前、怪我は?」
「丈夫なのが取り柄ですから、ご心配なく」

 俺は笑顔で答えた。
 多少痛むが、我慢できないほどではない。

「丈夫だろうが怪我はしているはずだ。急ぐぞ」

 のんびりと構える俺とは反対に、ルチアナは焦った様子で俺の手を握った。

 貴族はみだりに人前で他者の肌には触れないものだ。俺を身内のように扱えば、さらに外聞が悪くなるぞ。

「閣下、手を……」
「死神である私の手は、嫌か」

 ルチアナの声は震えている。
 俺は何も言えず、ルチアナに引かれるまま、屋敷に向かった。

 ――

 ユーリスタ邸の来客用の寝室。ソファに座らされるなり、俺は上半身裸になれと、ルチアナに命じられた。
 言われるがまま、服を脱ぐと、ルチアナが背後で息を呑む気配がする。

「これのどこが平気なのだ……?」

 呆れた物言いに、そんなに酷い怪我なのかと、俺は左手で右の肩甲骨に手を伸ばした。触ったところ大きくれてはいないようなのだが。

「赤黒くなっているぞ。本当に医者を呼ばなくていいのか」
「ええ、ええ。大したことないんで、いりません」

 俺はシャツを羽織った。怪我なんて傭兵時代に死ぬほどしている。あの頃に比べれば、なんてことはない、ただの打撲。何もしなくてもそのうち治る。

 シャツのボタンを止めていると、「ちょっと待て」とルチアナがシャツの裾を引っ張った。

「せめて私に手当をさせろ」
「え、いや、閣下のお手を煩わせるようなことでは……」
「それでは私の気が済まん」

 ルチアナは頑なに手を離さない。
 俺は仕方なく、ふたたびシャツを脱いだ。

 ――

 背中が冷たい。それに傷薬のツンとした臭いがする。ルチアナは黙々と打撲痕に薬を塗ってガーゼで覆い、包帯を巻いた。

「……同情したのか?」
 
 手当が終わった直後、ルチアナは言った。
 振り返れば、お嬢様は暗い顔をしている。

 本当にお嬢様は呪いに掛かっているのか?
 俺はその可能性は低いと思う。

 というのも最近思い出したのだが、昔馴染みの魔女曰く、対象者の周囲を巻き込むほど強力な呪いを発動するには、膨大な魔素が必要とのこと。

 しかしルチアナの周囲には、【魔獣の森】の奥から漂う気配――何とも言えない嫌な臭いと表現するしかない――がしないのだ。

 あくまで俺の勘を根拠に導き出した結論であるから、外れていてもなんら不思議ではない。

 確かなことは、ルチアナの周囲がきな臭いという一点のみ。
 警戒するに越したことはないため、俺は沈黙を選んだ。

 まあぶっちゃけ、ルチアナに種馬扱いされた腹いせに黙っているんだけどな。それに、今さら呪いじゃなければ、他の奴と子作りするって切り捨てられてもしゃくに触るし。

「閣下に同情など、俺ごときがおこがましいことです。今日は随分と弱気ですね」
「お前は私をなんだと思っているんだ。血も涙もない人形ではないぞ」
「そうですね。庭師に手当をなさる伯爵様など、聞いたことがありません」
「私は自分に非があれば謝罪するし、相応の礼はする。そこらの権力を振りかざす阿呆どもと一緒にするな」

 ルチアナは俺から顔を背けた。悲しげな横顔に色気を感じる。
 
「では身体で慰めてくれませんか?」
「……ふざけたことを。第一、お前は怪我人ではないか」

 ルチアナの目的は子を孕むことだ。
 種をくれてやると言っているのに、なんで躊躇ちゅうちょするんだよ。
 俺はソファの背もたれに腕をのせ、ルチアナに顔を近づける。
 
「ですから、閣下が俺に奉仕なさってください」

 ルチアナのことだ。私を侮辱するなと言って俺を部屋から追い出すだろう。
 案の定、ルチアナは唇を噛み締めた。
 ほらな。怒鳴られる前に退散するとしよう。
 俺は身体を起こし、シャツに腕を通した。

「わかった……どうすればいい?」

 ……今なんと?

 ルチアナは頬と耳たぶを真っ赤にしている。どうやら聞き間違いではなさそうだ。
 
 どうすればいい、だって?

 俺は一瞬、言葉を失う。今まではこちらがルチアナをもてなしていた。お嬢様はずっと受け身だったのだ。

 世話をされることに慣れきったお嬢様が、平民である俺に奉仕するだと?

 金色の瞳が、俺を見据える。
 透き通ったまなざしに気圧され、俺は「では、閣下からキスをしてください」とダメ元でお願いしてみた。
 
「……目を閉じろ」

 俺は驚き指示されるまま、瞼を閉じる。
 しばしの沈黙。
 ルチアナはプライドの高い女だ。
 一度口にした言葉は翻さない。俺はそう信じて、しばらく待ちに徹する。

 甘い匂いが近づき、柔らかいモノが唇に触れた。思わず目を開けると、間近にルチアナの顔がある。

「……次は何をすればいい?」

 俺の機嫌を窺うような上目遣いが、下腹部を刺激する。俺は答える代わりにルチアナを抱き寄せ、唇を重ねた。

 ――
 
 柔らかい唇を喰みながら、俺はルチアナの胸に手を伸ばす。すると、ルチアナが身を引いた。

「ダメですかね」
「いや……私にして欲しいことは、無いのか?」
「ジッとしていただけたら、ありがたいですね」

 真剣な表情で答えると、「そうか」とルチアナは大人しくなる。
 恥ずかしがると思いきや、今日は俺への褒美として覚悟を決めているようだ。

 ではお言葉に甘えて。

 俺はドレスの胸ボタンを片手で外していく。
 腹の辺りまでくつろげると、コルセットが露わになった。
 手際よく、コルセットの前紐を解く俺に、ルチアナは「手慣れているな」と言った。

「まあレディたちにはお世話になってるもんで」

 愛想笑いをしたら、ルチアナは汚いものでも見るような視線を投げかけてくる。

 俺が娼婦を買ってたこと知ってるでしょうが。
 今更そんな目で俺を見るんですかい、お嬢様。

 俺は固い胸当てをポイッと放り投げた。ルチアナの視線がうるさいが、知ったこっちゃない。
 下着越しの胸元は何度見ても平らだ。
 コルセットなんかいらんだろ、など余計なことは口にせず、俺は両手で二つの乳房を包み込む。

「……っ」

 思った以上にルチアナの胸は薄かった。
 肉が付いていないから痛かったのだろう、ルチアナが俺を睨みつける。

「失礼しました」
 
 巨乳とは勝手が違う。
 俺はできるだけゆっくりルチアナの乳房を揉んだ。
 ちゃんと柔らかい。期待していなかったちっぱいは弾力があって、癖になるもみ心地だ。

「……ん」

 ルチアナは目を閉じ眉をひそめる。
 身をよじりながらも、俺を振り解こうとはしない。

 抵抗されないのをいいことに、俺はルチアナの顔を覗き込んで、キスを再開した。
 小さな舌が、俺の舌と絡まる。
 いやらしい水音に悪戯心を刺激され、俺は指先で胸の中心を撫でさすった。
 柔らかな乳首は、すぐさま硬くなる。

「はあ……」

 唇を離すと、唾液の糸が俺とルチアナの間を繋いだ。
 金色の瞳はまるで飴玉のようにつやつやである。

 いや、うん。さすがの俺も目玉を舐めたりはしない。
 
 ふと視線を胸にやる。下着越しでも形が判るほど、勃起した乳首が目に入った。

 乳首は舐めてもいいよな……。

 レース生地の下着をまくり上げると、鮮やかな桃色の膨らみが俺の目に飛び込んできた。
 目に眩しい。
 小さな尖りを前歯で甘噛みする。途端にルチアナの身体がビクリと震えた。

 コリコリした舌触り。
 たまらん。

 丸くぷるんとした粒を舌先で突つけば、頭の上から悩ましい声が聞こえた。
 ちらりと視線を上げると、頬を赤らめたルチアナと目が合った。眉尻を下げ困惑している。
「……っ、英雄が赤子のように乳を吸うなど……恥ずかしくないのか」
 
 声は甘く掠れている。
 乳首を舐められるのは、お気に召したようだ。

「俺は英雄じゃありませんので」

 これみよがしに乳輪ごと音を立てて吸った。
 胸を虐めればいじめるほど、ルチアナは太ももを擦り合わせ、膝を震わせる。

 我慢の限界だ。ルチアナをソファに押し倒し、スカートの中に顔を突っ込んだ。

「なっ! 血迷ったか」
「いつもしてることじゃないですか。それに今日は俺の好きにしていいんですよね」
「そんなことは言っていない。私はただ――」

 俺はパンツ越しに割れ目を舐めた。ルチアナが動きをとめた隙にパンツを脱がして、これまた床に捨てる。
 陰部に息を吹きかければ、ルチアナは太もも痙攣けいれんさせた。
 本気で嫌なら蹴りの一つでも飛んでくるはずだ。

 動きはない。よし、イケるな。

 俺は安全を確認してから、湿った下生えに顔を沈めた。
 しっとりと熱を帯びた肉ひだに舌を這わせ、甘い蜜を吸う。

 じゅ、じゅる、じゅる……。

 「くっ……はぁ、あ、あ……」

 ルチアナはスカートごと俺の後頭部を掴んだ。割れ目に顔が押し付けられる。甘酸っぱい匂いに包まれ、俺は幸せを噛み締めた。

 幸せは長く続かないものだ。そのうち息が苦しくなり、俺はルチアナの手を頭で押し返し、スカートから顔を出す。
 ルチアナの頬は紅く火照っていた。
 クンニもお気に召したようで何よりである。

「これではいつもと変わらないのではないか……?」
「俺は充分満足していますよ」

 嘘ではない。

 俺が請負うも、ルチアナは不満顔である。
 借りはちゃんと返したいんですね、閣下。
 そこまで言うなら、俺の息子を慰めてもらおうとしよう。
 
「ではくわえてもらいましょうか」
「何をだ……」

 俺は自身の股間を指し示す。膨らんだズボンの前立を前に、息も絶え絶えなルチアナは固まった。
 とろけた猫目がみるみる冷静さを取り戻していく。お嬢様が正気に戻る前に、俺は畳み掛けた。

「もちろん閣下のものは、俺が慰めますよ……ですので、閣下には俺の顔にまたがっていただきます」

 お互いがお互いの性器を触ったり舐めたりできる体位、シックスナインだ。
 合理的な体位だろうと俺が晴れ晴れとした顔をした一方で、ルチアナは真顔に戻った。
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