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1章 最弱のドラゴン
ひとまずの決着
しおりを挟む「ふふふ、団長必死だね?うれしいなぁ…でもあんまり長く話してると姉さんに怒られちゃうので、そろそろあきらめてついてきてほしいと思うのですが。 」
「リラン、聞いてくれ。私は国王に命を狙われている。このままお前について城へ帰ったら私は確実に殺されるだろう。国王に何と言われたかは知らないが、私は戻るわけにはいかないんだ。機を見てお前たちも連れ出しに戻ってくる。だからここは見逃してくれ。頼む。 」
「もう一度言いますね。…一緒に戻りましょう。何か行き違いがあったのなら私も間に立ちますから。 」
「…無理だリラン…。 」
「……じゃあ力づくで連れていきます。 」
そう言うや否や短剣を3本ほぼ同時に男に向かって投擲した。
男は体勢を崩さないよう、軌道を見切って短剣が体に触れないぎりぎりでよける。そしてその一瞬の間に、短剣が妙な光りかたをしていることに気づく。
(表面がかすかに濡れている…。毒か。本当に容赦のない。もしあれの姉が用意したものであれば掠るのもまずいな。かなりの解毒薬と耐性は備えているが、リランが妙に強化されていることといい、私の知らない新しい毒であってもおかしくない。 )
過去彼の姉の作る毒にはずいぶん助けられてきた。しかし敵にするとなるとこれほど恐ろしいものもない。彼女の作る毒は危険すぎて封印され忘れ去られた過去の毒から、彼女オリジナルの全く新しいものまで様々で、彼女以外にすべての毒とその対処法を知っているものはいないのではと思われるほどだ。
もちろん男はできるだけ把握しておこうと努めていたが、把握しきれているか自信がない。
ぼおっとしてると死んじゃいますよ!
続けざまに新たに2本の短剣を投擲し、自身も小刀を手に距離を詰めてくるリラン。ただ男もリランの言う通りぼぉっとしていたわけではない。
(アクティブ、アクセラレート。)
もはや使い慣れた二つの補助魔法を発動する。普段から鍛えているとはいえ、男はパワータイプではない。力を上げる補助魔法もあるが普段から特に頼りにするのはこの二つ。相手の猛攻をすり抜け、確実に一撃で仕留める。そのための補助魔法。
(前より早くなったとはいえ。まだ私のほうが速い! )
短剣をすり抜け、小刀を受け流し、狙うは急所…!
「かかりましたね!」
「なっ…!」
確かに受け流したと思った小刀が彼に迫る。左下から突き上げるように振るわれた小刀は男の脇腹を深くえぐった…かに思われた。
しかしそこには男の体に巻き付いていたミニドラがいた。
「ガァッ! 」
男の服の中から聞こえてきた、痛みのあまり漏れたミニドラの鳴き声に驚いた青年は、ほんの一瞬動きを止めた。
そのすきを逃す男ではない。とっさに剣の柄でこめかみを殴り飛ばし、意識を失わせた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以下作者の独り言なので読みたくない人は回れ右を。
今更だけど更新間隔が大幅に開いた理由。
未だにW主人公の予定のミニドラと男の名前が決まらないのですがどうしたらいいですかね…?
いやこの物語自体降ってわいた設定に肉付けしてるだけなのだけれども。
そして名前決まらないせいで次の話が書けねぇよぉ!……とこのようになっておりました。
リランはなんかサクッと出てきたのに団長は全く思いつかない。もう団長でいいかな…ダメなんだよなぁ…。
とりあえずミニドラが名前付きになるのはまだ先なので書けるとこだけ投稿しています。
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