日の出

へろへろへろ〜

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ドライブ

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深夜に車を走らせる。
「明日は仕事だってのに、こんな時間まで起きてていいのかなぁ~」
助手席から、からかうようにそう言われた。
「誰のせいでそうなったんだか」
ため息混じりに私は言った。
本当に間の悪い男だ。
首を括ると決めた日に、ドライブに行こうだなんて。
「ダメ元で誘ってみたけどやってみるもんだね。まさかこんな時間から付き合ってくれるなんて」
そんなに嬉しそうにしないでくれ。
バンドルを握る手に、力が入った。
「今夜限りさ」
彼の声色とは対照的に、そう言った。
「何かあったの?」




「いいや、何も」
冷静に努めるだけで精一杯だった。
勘のいい所とか、本当に嫌いだ。
「やっぱり誘ったのまずかった?」
あぁ、まずかったさ
そう言い返していたのなら、きっと声は震えていただろう。
そこからはしばらく無言だった。
必死に運転していると、フロントガラスに水滴が落ちる。
そこから雨は強くなり、静かな車内を包み込む。
「結構強いね」
返事は頷くだけで済まし、ワイパーをかける。
「昔からそうだった、我慢強かったよね。」
呼吸が荒くなっていく。
「どんな事があったって、平気な顔してた」
私は堪らず車を止めた。
「降りてくれ」
取り繕っている余裕は、もう無くなっていた。
「それは出来ない。土砂降りの中、一人にしておくなんて」
やめてくれ。
これ以上言われたら、きっと溢れてしまうから。
震えるほどに、強く拳を握りしめる。
「たまにはささないとね、傘」
握りしめた拳に、温かな手のひらが重ねられた。
「明日の事なんて良いからさ、好きなだけ話してよ」




「いいの?」
ぐしゃぐしゃの顔で、隣を見る。
「いいとも」
微笑みながら言う横顔が、太陽のように眩しかった。






そこから先は文字通り、日が登るまで話し続けた。
辛かった 苦しかった 寂しかった 話したかった
そんな内容を語り続けた。
彼は背中をさすったり、頭を撫でたりしてくれた。
全部吐き出した後、彼は抱きしめながらこう言った。
「よく出来ました」
そんな子供扱いが、とても嬉しく思えた。

空はいつのまにか晴れていた。
拭うものが無くなったワイパーが左右に動く。
会社は休んで、君とドライブの続きをしよう。
窓を開けながら、晴れた朝のドライブなんて
きっと最高に気持ちいいから。
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