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第1章:ダメ男とばかりつき合ってしまう
11. 『私は幸せだ』
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紙の真ん中に、1センチ四方ほどの大きさで『私』という文字を書く。すぐ上に『は』、その左に『幸』。ボードを少しずつ右回りに回転させながら、真ん中の『私』を中心に前の文字の左側に文字を続けて書いていく。
『私は幸せだ』
この一文の次に空白を開けずもう一文、『私は愛されている』と書いた。
90度角で隣に座るマオさんに、二つの文が黄緑色で書かれたボードを差し出す。それを見ながら葦仁先生の説明を聞けるように。
「マニフェストの文は中心を下にして、反時計回りに書くんだ。句読点は要らない。ずっと繋げて……渦巻みたいにね」
「どこまで書けばいいんですか?」
「端っこまで、入るだけ。紙一面が埋まるのに足りなければ、同じ文を繰り返し書いてもいい」
葦仁先生が右手を私に向けた。その合図を受け、マオさんの横に移動する。
「こんな感じで書いていくの」
言いながら、テーブルに屈んで実演して見せる。
『私は充実した毎日を送っている』『私は愛する人に大切にされている』『私は幸せだ』
紙の三分の一ほどになったところで手を止めた。
「左に文字を続けるのは慣れないと書きにくいけど、ズレても全然気にしなくていいから」
「ありがとう。やってみる」
マオさんと目を合わせて頷き、ボードを持って自分の席に戻る。
他人にじっと見られながら自分の願望を文字にするのは、気恥ずかしいもの。マニフェスト画を描くセラピーの場合、このプロセスの間は質問されない限りはクライアントから意識を逸らしておく。
私のマニフェストは、あとは同じ文を繰り返すだけ。
マオさんが書き始めたのを見て、自分の紙面の残りを埋めていく。
葦仁先生は、紙片に色鉛筆で花か何かを描いてるみたいだ。
「出来た……かな? これでいいの?」
ほんの7、8分後。
手を止めることなく書き続けたマオさんが言った。視線がこっちに向いているので、まずは私が確認する。
紙面にびっしりと書き込まれた黄緑色の文字は、グルグルと渦を巻くように並んでいる。それが通常と逆方向に進むため、パッと見て文をスラスラとは読みにくい。
マニフェストの内容をわかりにくくするためにそう書くのだ。
「はい。オーケーです」
マオさんはホッとした表情で、葦仁先生に顔を向けた。
「先生。出来ました」
葦仁先生はマオさんのボードを対面から見やり、頷いた。
「じゃあ、次の工程」
私も葦仁先生も、マオさんのマニフェストの内容をチェックしない。
クライアントの願望の全貌は、本人だけが知っていればいいものだから。
「これから色をつけていくんだけど、もとになる形を何か選んでほしい。簡単な輪郭で表せるもの……星やハート、花、四つ葉、リボン、コップ、剣、ドクロやキノコ、何でもかまわない。種類を特定しないなら犬や猫、鳥でも。きみの好きな形でいいよ」
「うーん……何がいいかな。ハートはいかにもで恥ずかしいし……」
「特に好きな形が思い浮かばなかったら円にしよう。円は最も落ち着く形だからね」
考えるマオさんに、葦仁先生が助言を加える。
「円……あ! 月。三日月がいいです。上弦の月? 右側が膨らんでる形の」
「三日月か。そうすると、紙の向きは縦でいいかな?」
「はい」
「ボードを」
マオさんと自分のボードを、葦仁先生のもとへ持っていく。
「西園寺さんは何の形にする?」
「円でお願いします」
「向きは縦?」
「はい」
これまでにも何度か繰り返された会話。
私が自分の好きな形でマニフェスト画を描いたことはない。クライアントに猫の形ってどんなのって聞かれて見本となったり、同じ形でと言われて星型にしたりする場合以外、無難な円にしているから。
焦げ茶色の色鉛筆で、葦仁先生が私のボードの紙に円を描く。
真ん中に。無造作にクルっと一気に描いた先生の円は、コンパスを使ったみたいにまん丸だ。
続けて、マオさんのボードを目の前に置き、三日月を描く葦仁先生。
やっぱり無造作に見える動きながら、月の形はキレイな曲線二つで出来た三日月だ。
「絵具のつけ方は、また実践で」
「はい」
三日月の描かれたボードをマオさんに渡し、自分のボードを手に席に戻る。
「マオさん、ちょっと西園寺さんのところへ行ってやり方を見てくれるかな」
「あ、はい」
マオさんが私のイスの斜め後ろに立った。
「望む自分を表す3色をマニフェスト画につける。これは、最初に書いたマニフェスト文の上に重ねていくんだけど、形で囲った部分に色はつけない。その周りにだけ色がつくようにするんだ。筆じゃなく自分の指で。絵具を延ばさず、拇印を押すように」
「拇印、ですか?」
「そう。これがきみのマニフェストだって印だと思って。西園寺さん」
葦仁先生に促され、色つけスタート。
バイオレット以外の3色の小皿をボードの右横に、水入れと布巾とともに備える。
色をつけるのは、紙の真ん中に描かれた円の外側だ。
まず、人差し指をアメジストの絵具に浸し、小皿の縁で軽くしずくを落とした。そのまま、目の前に持ってくる。
チョンチョンチョンと。絵具をつけた指の腹を紙に押していく。
指先サイズの鈍い紫の楕円が、マニフェスト画についた。楕円が1個ずつ増える度に絵具はどんどん薄くかすれる。色がつかなくなったら、また小皿の絵具を指につけ、その色を紙に移す。
「3色のどの色から描いてもいいし、1色ごとに描く必要もない。色ごとに指を変えても指を洗いながらでもいい。三日月の内側に描かないように気をつけるだけで、好きに描こう」
葦仁先生の説明を追うように、私は中指に赤い色をつけて今度は赤い楕円を紙につけた。黄緑色の文字の上に。紫の楕円の上にも。
「ただし、ひとつ気をつけてほしいのは、指で絵具を塗るように動かさないで。延ばすとのっぺりしちゃうし、混ざった色味ばかりになることがあるからね。自然に混ざるのは気にしなくていい」
円の外側4分の3ほどの面積に色がついたマニフェスト画に、3色目の青色の楕円を加える。この色はなんか気に入らなくて、1回つけた絵具の分だけで止めた。
「外側の文字全部を覆う必要はないよ。もう十分って感じたところで終わり」
葦仁先生が言い終えたので、マオさんを振り返る。
「どう? こんな感じで」
「うん。わかった」
そう言って自分の席に戻ったマオさんは、絵具を指先につけて描き始めた。
私のほうは、もう一度鈍い紫の色を紙面に点々とおいて終わりにする。
葦仁先生は、再び絵を描いている。
そばにいる人間が何もしないで自分を待っているのはプレッシャーがかかるもの。私もノートパッドにセラピーの内容を記録することにした。
『私は幸せだ』
この一文の次に空白を開けずもう一文、『私は愛されている』と書いた。
90度角で隣に座るマオさんに、二つの文が黄緑色で書かれたボードを差し出す。それを見ながら葦仁先生の説明を聞けるように。
「マニフェストの文は中心を下にして、反時計回りに書くんだ。句読点は要らない。ずっと繋げて……渦巻みたいにね」
「どこまで書けばいいんですか?」
「端っこまで、入るだけ。紙一面が埋まるのに足りなければ、同じ文を繰り返し書いてもいい」
葦仁先生が右手を私に向けた。その合図を受け、マオさんの横に移動する。
「こんな感じで書いていくの」
言いながら、テーブルに屈んで実演して見せる。
『私は充実した毎日を送っている』『私は愛する人に大切にされている』『私は幸せだ』
紙の三分の一ほどになったところで手を止めた。
「左に文字を続けるのは慣れないと書きにくいけど、ズレても全然気にしなくていいから」
「ありがとう。やってみる」
マオさんと目を合わせて頷き、ボードを持って自分の席に戻る。
他人にじっと見られながら自分の願望を文字にするのは、気恥ずかしいもの。マニフェスト画を描くセラピーの場合、このプロセスの間は質問されない限りはクライアントから意識を逸らしておく。
私のマニフェストは、あとは同じ文を繰り返すだけ。
マオさんが書き始めたのを見て、自分の紙面の残りを埋めていく。
葦仁先生は、紙片に色鉛筆で花か何かを描いてるみたいだ。
「出来た……かな? これでいいの?」
ほんの7、8分後。
手を止めることなく書き続けたマオさんが言った。視線がこっちに向いているので、まずは私が確認する。
紙面にびっしりと書き込まれた黄緑色の文字は、グルグルと渦を巻くように並んでいる。それが通常と逆方向に進むため、パッと見て文をスラスラとは読みにくい。
マニフェストの内容をわかりにくくするためにそう書くのだ。
「はい。オーケーです」
マオさんはホッとした表情で、葦仁先生に顔を向けた。
「先生。出来ました」
葦仁先生はマオさんのボードを対面から見やり、頷いた。
「じゃあ、次の工程」
私も葦仁先生も、マオさんのマニフェストの内容をチェックしない。
クライアントの願望の全貌は、本人だけが知っていればいいものだから。
「これから色をつけていくんだけど、もとになる形を何か選んでほしい。簡単な輪郭で表せるもの……星やハート、花、四つ葉、リボン、コップ、剣、ドクロやキノコ、何でもかまわない。種類を特定しないなら犬や猫、鳥でも。きみの好きな形でいいよ」
「うーん……何がいいかな。ハートはいかにもで恥ずかしいし……」
「特に好きな形が思い浮かばなかったら円にしよう。円は最も落ち着く形だからね」
考えるマオさんに、葦仁先生が助言を加える。
「円……あ! 月。三日月がいいです。上弦の月? 右側が膨らんでる形の」
「三日月か。そうすると、紙の向きは縦でいいかな?」
「はい」
「ボードを」
マオさんと自分のボードを、葦仁先生のもとへ持っていく。
「西園寺さんは何の形にする?」
「円でお願いします」
「向きは縦?」
「はい」
これまでにも何度か繰り返された会話。
私が自分の好きな形でマニフェスト画を描いたことはない。クライアントに猫の形ってどんなのって聞かれて見本となったり、同じ形でと言われて星型にしたりする場合以外、無難な円にしているから。
焦げ茶色の色鉛筆で、葦仁先生が私のボードの紙に円を描く。
真ん中に。無造作にクルっと一気に描いた先生の円は、コンパスを使ったみたいにまん丸だ。
続けて、マオさんのボードを目の前に置き、三日月を描く葦仁先生。
やっぱり無造作に見える動きながら、月の形はキレイな曲線二つで出来た三日月だ。
「絵具のつけ方は、また実践で」
「はい」
三日月の描かれたボードをマオさんに渡し、自分のボードを手に席に戻る。
「マオさん、ちょっと西園寺さんのところへ行ってやり方を見てくれるかな」
「あ、はい」
マオさんが私のイスの斜め後ろに立った。
「望む自分を表す3色をマニフェスト画につける。これは、最初に書いたマニフェスト文の上に重ねていくんだけど、形で囲った部分に色はつけない。その周りにだけ色がつくようにするんだ。筆じゃなく自分の指で。絵具を延ばさず、拇印を押すように」
「拇印、ですか?」
「そう。これがきみのマニフェストだって印だと思って。西園寺さん」
葦仁先生に促され、色つけスタート。
バイオレット以外の3色の小皿をボードの右横に、水入れと布巾とともに備える。
色をつけるのは、紙の真ん中に描かれた円の外側だ。
まず、人差し指をアメジストの絵具に浸し、小皿の縁で軽くしずくを落とした。そのまま、目の前に持ってくる。
チョンチョンチョンと。絵具をつけた指の腹を紙に押していく。
指先サイズの鈍い紫の楕円が、マニフェスト画についた。楕円が1個ずつ増える度に絵具はどんどん薄くかすれる。色がつかなくなったら、また小皿の絵具を指につけ、その色を紙に移す。
「3色のどの色から描いてもいいし、1色ごとに描く必要もない。色ごとに指を変えても指を洗いながらでもいい。三日月の内側に描かないように気をつけるだけで、好きに描こう」
葦仁先生の説明を追うように、私は中指に赤い色をつけて今度は赤い楕円を紙につけた。黄緑色の文字の上に。紫の楕円の上にも。
「ただし、ひとつ気をつけてほしいのは、指で絵具を塗るように動かさないで。延ばすとのっぺりしちゃうし、混ざった色味ばかりになることがあるからね。自然に混ざるのは気にしなくていい」
円の外側4分の3ほどの面積に色がついたマニフェスト画に、3色目の青色の楕円を加える。この色はなんか気に入らなくて、1回つけた絵具の分だけで止めた。
「外側の文字全部を覆う必要はないよ。もう十分って感じたところで終わり」
葦仁先生が言い終えたので、マオさんを振り返る。
「どう? こんな感じで」
「うん。わかった」
そう言って自分の席に戻ったマオさんは、絵具を指先につけて描き始めた。
私のほうは、もう一度鈍い紫の色を紙面に点々とおいて終わりにする。
葦仁先生は、再び絵を描いている。
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