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キャリー27歳の誕生日
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キャリーは、誕生日の前日、ザックに明日1日、私達2人の予定を空けさせているから、少し遠出しよう。と声をかけられていた。
急だったけど、ザックの目に決意が宿っていたので、なんとなく断ってはダメと本能で感じた。
そして、キャリーの誕生日当日、早朝から、飛行機に乗って、普段人気の水族館にきた。
今日は閉館日だが、午前中だけお願いして、貸切にしてもらったんだとか。
そして、朝から贅沢な時間を過ごした。
キャリーは、水族館も実は初めて。
目をキラキラさせて、イルカや、ペンギンのエリアを堪能。
途中、サメやイワシの大群もとても気に入って見入っていた。
そんな様子を、静かに見ているザック。
そして、あと少しで貸切時間、終了となるころ、施設外のレストランに入った。
そこも、今日は、私達2人の為に営業してくれているようだった。
個室に案内され、2人で乾杯。
ザックは、「キャリー誕生日おめでとう。そして今までごめん。27歳までに子供が出来なかったら、離婚できると、約束したことを覚えているよ。ただ聞いてほしい。もしまだほんの少しでも、もう少し一緒に過ごしてもいいと思ってもらえるなら、これから、やり直してくれないか?キャリー、愛してるんだ」と告白された。
キャリーは、シンプルに、その真摯な態度に好感が持てた。今までなら、上から目線、一歩先から見下していた、ザックの姿はどこにもなく、迷っていた。
今日、帰宅したら、出て行こうと荷物をまとめていたから。
キャリーは、考えて答えた。
「覚えてたんだね。27歳の約束。私に興味がないから、きっと忘れてると思ってたわ。今日、夜に出て行こうと思ってたの。最近の、ザックの様子は確かに好感が持てるし、幸せかも?と感じることもあったけど、結婚生活を継続するのが正しいのか不安なの。また、もとの辛い日々が待ち受けていたら今度こそ、私耐えられる自信がないし。実は、住むところも契約して、持ち家用意してあるのよね。その後の仕事も、ある程度道筋を準備してるの。あそこに住むのも楽しみだし」そう答えた。
すると、ザックは、キャリーに誕生日プレゼントの、指輪と、イヤリング、そして弁護士と作成した書類を渡した。
キャリーは、その内容を見て、「これ本気?ザックに徳がないわ。」と笑って言った。
ザックは、「これでも足りないぐらいだ。今までの仕打ちを考えたら。もしやり直してくれなかったら、私は一生独身で過ごすよ」と、真剣に言われた。
キャリーは、「そんな、後継が必要なのに、ダメよ」と言うと、「どちらにせよ、キャリーとの子供しかいらない。だから、やり直してもらえなかったら、そのチャンスもないよ」
そして、立ち上がったザック。
深々と頭を下げて、「今まで本当にごめん。最低な夫だった。愛してる。もう一度チャンスをください。」
と改めて言われた。
キャリーは、ここまで言われたら、心が揺れた。
そして「急な展開で、正直、気持ちが追いついていないわ。でも、私を大切にしてくれようとしているのは感じたから、もう一度、やり直しますか?ただ一つだけ、お願いがあるの。新しく引越す予定だった家に、定期的に泊まりに行きたいの。場所も建物も気に入っているし」そう伝えた。
すると、ザックは「もちろん。ただ私も一緒に行っていい?」と聞いてきた。
キャリーは頷いた。
そしてザックは、「キャリー、これからも、よろしく。ありがとう。愛してるよ」と抱きしめてきた。
キャリーは、そっと腕をザックの背中に回した
急だったけど、ザックの目に決意が宿っていたので、なんとなく断ってはダメと本能で感じた。
そして、キャリーの誕生日当日、早朝から、飛行機に乗って、普段人気の水族館にきた。
今日は閉館日だが、午前中だけお願いして、貸切にしてもらったんだとか。
そして、朝から贅沢な時間を過ごした。
キャリーは、水族館も実は初めて。
目をキラキラさせて、イルカや、ペンギンのエリアを堪能。
途中、サメやイワシの大群もとても気に入って見入っていた。
そんな様子を、静かに見ているザック。
そして、あと少しで貸切時間、終了となるころ、施設外のレストランに入った。
そこも、今日は、私達2人の為に営業してくれているようだった。
個室に案内され、2人で乾杯。
ザックは、「キャリー誕生日おめでとう。そして今までごめん。27歳までに子供が出来なかったら、離婚できると、約束したことを覚えているよ。ただ聞いてほしい。もしまだほんの少しでも、もう少し一緒に過ごしてもいいと思ってもらえるなら、これから、やり直してくれないか?キャリー、愛してるんだ」と告白された。
キャリーは、シンプルに、その真摯な態度に好感が持てた。今までなら、上から目線、一歩先から見下していた、ザックの姿はどこにもなく、迷っていた。
今日、帰宅したら、出て行こうと荷物をまとめていたから。
キャリーは、考えて答えた。
「覚えてたんだね。27歳の約束。私に興味がないから、きっと忘れてると思ってたわ。今日、夜に出て行こうと思ってたの。最近の、ザックの様子は確かに好感が持てるし、幸せかも?と感じることもあったけど、結婚生活を継続するのが正しいのか不安なの。また、もとの辛い日々が待ち受けていたら今度こそ、私耐えられる自信がないし。実は、住むところも契約して、持ち家用意してあるのよね。その後の仕事も、ある程度道筋を準備してるの。あそこに住むのも楽しみだし」そう答えた。
すると、ザックは、キャリーに誕生日プレゼントの、指輪と、イヤリング、そして弁護士と作成した書類を渡した。
キャリーは、その内容を見て、「これ本気?ザックに徳がないわ。」と笑って言った。
ザックは、「これでも足りないぐらいだ。今までの仕打ちを考えたら。もしやり直してくれなかったら、私は一生独身で過ごすよ」と、真剣に言われた。
キャリーは、「そんな、後継が必要なのに、ダメよ」と言うと、「どちらにせよ、キャリーとの子供しかいらない。だから、やり直してもらえなかったら、そのチャンスもないよ」
そして、立ち上がったザック。
深々と頭を下げて、「今まで本当にごめん。最低な夫だった。愛してる。もう一度チャンスをください。」
と改めて言われた。
キャリーは、ここまで言われたら、心が揺れた。
そして「急な展開で、正直、気持ちが追いついていないわ。でも、私を大切にしてくれようとしているのは感じたから、もう一度、やり直しますか?ただ一つだけ、お願いがあるの。新しく引越す予定だった家に、定期的に泊まりに行きたいの。場所も建物も気に入っているし」そう伝えた。
すると、ザックは「もちろん。ただ私も一緒に行っていい?」と聞いてきた。
キャリーは頷いた。
そしてザックは、「キャリー、これからも、よろしく。ありがとう。愛してるよ」と抱きしめてきた。
キャリーは、そっと腕をザックの背中に回した
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