魔法少女 is living dead Magical girl is living dead

霜月麗華

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#005. Magical girl who does not pray

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 数時間か経って私は、眼を覚ました。起きるとまだ外は暗く、ゾンビ供は電柱に群がり、音を聞いて去って行く。
「う…うぅ…」
彼は寝ていた。
『シヨっか?』
私は頭を抱えて、寝室を出て1階にある冷蔵庫に向かった。冷蔵庫を開けると、中にはジュースと食料があった。
 私は1リットルのミネラルウォーターのペットボトルを取り出し、キャップを開けて喉を仰け反らして、グビグビっと飲んだ。
「鉄…」
呟いて、ペットボトルを冷蔵庫の中に入れて、冷蔵庫を閉めた。
「寝るか…」
私は寝室へ向かった。


【2日目】

 起きると、既に7時。
「起きたか?」
彼の声がした。声のした方向を見ると、彼が立っていた。
「おはよう…」
私は返事をして、ベッドから出て、窓の外を見た。
 ゾンビ供が居た。ゾンビ供の声に混じって、大勢の人間の声が、奥の橋から聞こえた。
「通らせろ!」
「そうだそうだ!行かせろ行かせろ!」
人々は、橋を守っている警官に向けて罵声を浴びせる。
「あんな事してたら、ゾンビが寄ってくるのになぁ…」
彼は呟いた。
「でも、チャンスじゃない?」
「何が?」
私は彼を見て、ニコッと笑って、
「反対側に逃げれるじゃん。ゾンビは橋に寄ってるんだから」
「確かに…」
すると彼は、私にビスケットを渡した。
「此れは?」
「食っとけ」
私はビスケットをバリっと食って、パジャマから制服に着替えて、外のバキーに乗った。
「バックパック持ったか?」
「うん。持ったよ」
「よし、行くか…」
彼はバギーのエンジンをかけて、発進した。
「山側か?」
「そうね」
 通りに出て山側に向かって、進んだ。途中、ゾンビがバギーの音を聞いて、此方に向かって歩いて来たが、直ぐに抜き去った。
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