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002. Run away
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俺達4人は、近くのショッピングモールに逃げ込んだ。
男性が云った。
「君、名前は?」
俺は、
「白河冬夜です」
「宜しくな」
俺は頷き、女性2人に目を向けた。1人は、同級生の稲葉遥だった。
「稲葉遥です。宜しくお願いします」
「宜しく。じゃあ、あなたは?」
もう1人の女性は、
「福田凛です」
「宜しく。俺は赤丸良太」
男性が云った。俺は黙って、上の階を見た。其処は、吹き抜けだった。
このショッピングモールも、決して安全とは云えない。ガン開きの扉に、封鎖のされない屋上。其れに、裏口。
──俺は黙って、上の階を見た。3階ら辺で、人が…
「お、おい、あれ…」
グチャっと云う音と共に、血が垂れてきた。血は俺の頰にぺチャっと付いた。
「アハハ!」
あの、不敵な笑いが聞こえた。其れが居た。其れは死体を遠くに投げ捨て、此方を見た。
「あっ」
「アハハ!アハハ!」
其れは、学校に居た奴と同じ姿をしていた。
「逃げろ!」
俺は3人に云った。
「アハハ!」
其れは柵を乗り越えて、降りて来た。
「やべぇ!」
俺達は必死こいて逃げた。そして、出入口。
「おい、噓だろ?」
赤丸が云った。自動扉が開かない。
「なんで、開かないの…」
稲葉はバンと自動扉を叩いた。強化ガラスで割れなかった。
「アハハ!」
俺は恐る恐る後ろを向いた。其処には、其れが居た。
其れは、不敵な笑みを浮かべながら、チェンソーを握って此方を見ていた。
「お、おい…」
俺は福田の肩を叩いた。
「え?噓よ…そんな…」
3人共、其れを見た。
「何?あたし、此処で死ぬの?」
稲葉はそう云い、屈んだ。
「どーする?」
「さぁ?」
赤丸は目を瞑り、
「死にに逝くか?」
目を開いた。
「逝くぅ?」
俺は素っ頓狂な声で云った。
「うん。突撃しようか?」
「赤丸さん?何云ってるんですか?もう既に突撃してますよ?」
俺はそう云い、其れに向かって走った。
「えぇ?!ちょっと!」
其れはチェンソーを俺に向けて振った。俺は軽く避けて、其れの後ろに回った。
「遅い!」
俺は其れの頭を殴る様に、上から押した。
カチッ
変な音がした。すると其れはチェンソーを落とし、辺りをきょろきょろ見始めた。俺の事を襲う気はなかった。
すると其れは俺を見て、笑って、
「ご主人様ー」
と云った。
「は?」
「私は、あなた方を御守りします」
其れは急に云った。意味が分からない。
「さっきまで、敵だったのに…」
稲葉が云った。
「さっきまでは、洗脳させられていました」
男性が云った。
「君、名前は?」
俺は、
「白河冬夜です」
「宜しくな」
俺は頷き、女性2人に目を向けた。1人は、同級生の稲葉遥だった。
「稲葉遥です。宜しくお願いします」
「宜しく。じゃあ、あなたは?」
もう1人の女性は、
「福田凛です」
「宜しく。俺は赤丸良太」
男性が云った。俺は黙って、上の階を見た。其処は、吹き抜けだった。
このショッピングモールも、決して安全とは云えない。ガン開きの扉に、封鎖のされない屋上。其れに、裏口。
──俺は黙って、上の階を見た。3階ら辺で、人が…
「お、おい、あれ…」
グチャっと云う音と共に、血が垂れてきた。血は俺の頰にぺチャっと付いた。
「アハハ!」
あの、不敵な笑いが聞こえた。其れが居た。其れは死体を遠くに投げ捨て、此方を見た。
「あっ」
「アハハ!アハハ!」
其れは、学校に居た奴と同じ姿をしていた。
「逃げろ!」
俺は3人に云った。
「アハハ!」
其れは柵を乗り越えて、降りて来た。
「やべぇ!」
俺達は必死こいて逃げた。そして、出入口。
「おい、噓だろ?」
赤丸が云った。自動扉が開かない。
「なんで、開かないの…」
稲葉はバンと自動扉を叩いた。強化ガラスで割れなかった。
「アハハ!」
俺は恐る恐る後ろを向いた。其処には、其れが居た。
其れは、不敵な笑みを浮かべながら、チェンソーを握って此方を見ていた。
「お、おい…」
俺は福田の肩を叩いた。
「え?噓よ…そんな…」
3人共、其れを見た。
「何?あたし、此処で死ぬの?」
稲葉はそう云い、屈んだ。
「どーする?」
「さぁ?」
赤丸は目を瞑り、
「死にに逝くか?」
目を開いた。
「逝くぅ?」
俺は素っ頓狂な声で云った。
「うん。突撃しようか?」
「赤丸さん?何云ってるんですか?もう既に突撃してますよ?」
俺はそう云い、其れに向かって走った。
「えぇ?!ちょっと!」
其れはチェンソーを俺に向けて振った。俺は軽く避けて、其れの後ろに回った。
「遅い!」
俺は其れの頭を殴る様に、上から押した。
カチッ
変な音がした。すると其れはチェンソーを落とし、辺りをきょろきょろ見始めた。俺の事を襲う気はなかった。
すると其れは俺を見て、笑って、
「ご主人様ー」
と云った。
「は?」
「私は、あなた方を御守りします」
其れは急に云った。意味が分からない。
「さっきまで、敵だったのに…」
稲葉が云った。
「さっきまでは、洗脳させられていました」
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