彼女はクローバー

第1章

episode Ⅰ-Ⅶ 彼女

次の日

俺は学校へ行き、稲瀬と話をした。稲瀬と俺は、同じクラスだ。稲瀬は机の側に、刀が入ってるであろう袋を、立て掛けていた。
「稲瀬、、」
「どうしたの？」
「黒島が、黒だ」
俺がそう言うと、彼女は「本当？」
「本当だ」
その時教室に、黒島が入って来た。黒島は能天気だった。
「、、、」
彼女は何かを呟き、刀が入っている袋から刀を取り出し、黒島を襲った。
「稲瀬？！やめろ！」
俺がそう言ったが、時すでに遅し。彼女は黒島を斬った。彼女は刀をなぎ払い、血が四方八方に飛んだ。血は、俺の服とかに付いた。身体は2つに斬れ、上半身は床に落ち、立っている状態の下半身からは、血がプシャっと出た。彼女は刀を鞘に入れた。
「復讐、、、」
彼女はそう言った。皆は、この生々しい光景に驚き、「イヤァァ！人殺し！」「助けてー！」
と言って、教室を出て行った。
「稲瀬、」
「復讐よ、、、」
俺は血の付いた服を見た。
「、、、黒島、、、」
俺は、彼女を引いた。
「引いた？」
「、、、怖い」
「私が？」
俺は黙って頷いた。何故だろう、何故動けないんだろう、、、。