全ては、皆んなの為に、、、そして、彼女を好きになる

友達編

1

今日の四境市は騒がしい。今日も松原鉄次は高校へ向かっていた。
今日はクラス替え。2年生になったのだ。

学校

鉄次は教室に入る。
「おっはー」
クラスの女子が近づき、言った。彼女の名前は大咲遥おおさきはる。鉄次のガールフレンドだ。更に、1人近づいた。
「今日もお二人は良い関係ですね？」
もう1人は弘田早苗ひろたさなえ。鉄次とは仲のいい親友。
「また一緒か！」
「そうですよー」
早苗は鉄次に好意は抱いていない。
「あ！純一郎！」
「また同じクラスか、変わってなくね？」
彼の名は桑田純一郎くわたじゅんいちろう。鉄次とは幼い頃からの親友である。

今日の4人は喜んでいた。

1週間後ーー

クラスの皆との交流が上手くなっていった鉄次は、陰キャの羽沢耕三はざわこうぞうと話しをしていた。
「鉄次、聞いてくれ」
「何？」
「俺達、今年2年4組だろう？」
「だね。なんだ、クラスの名前を忘れたのか？」
鉄次は耕三に聞いた。
「違うよ。バスケ部の先輩が言ってたんだけど、2年4組は毎年、何人もの生徒が死亡するって言う事があるらしいんだ。皆はこれを呪いって言うらしいんだ」
耕三は言うと、鉄次は
「そんなの、黒だろ？」
と言った。
「マジだよ！お、おい！鉄次！待てよ！」
鉄次は嘘と考え、耕三から離れた。

4時間後ーー

鉄次遥と一緒に暮らしている。今日はゲームをしていた。
「、、、あー待て待て！け、桁がズレてんじゃん！」
「フフフ、苦戦してるね？」
「十露盤苦手なんだよ、、、」
「あら、そう」
遥は立ち上がり、キッチンに向かった。その時、電話がなった。
「俺が出る」
「うん」
鉄次は受話器を取った。電話相手は学校のクラスの担任だった。
「先生？」
「落ち着いて聞いてください。今日、羽沢耕三さんが下校途中に事故に遭い、死亡したそうです」
「え？」
「明日、学校に来る時、注意してください」
「は、はい」
電話は切れた。
「誰だった？」
遥は気になってしょうがないようだ。
「担任から、羽沢耕三が死亡事故に遭ったらしい」
「えっ？ホント？」
「先生が嘘つく意味あるか？」
鉄次は遥に聞いてみた。
「、、、無いね」
遥は考えながら答えた。
「、、、呪いか？」
「えっ、今なんて？」
「呪いかもって。羽沢が生きてる時に言ってたんだ」
鉄次は遥に言った。

「気を付けないとな」

と。