全ては、皆んなの為に、、、そして、彼女を好きになる

霜月麗華

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戦い編(中)

50 廃棄処分

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小傘縁

「今日はこの子達かねー?」
「そうです」
あたいはそう言い、2人の子供を見た。
「可哀想に。この子達、親に捨てられた子なんでしょ?龍飛っち?」
「龍飛っちって言うの、やめてもらえますか?」
「えーぇ、」
あたいは立ち上がり、2人の子供を引き連れた。
「さぁ、行きましょーねー?」
「何処にー?」
「君達が楽しめるところだよ」
あたいはそう言い、子供を実験室に入れた。
「うわー、すご~い」
「そうでしょー。さぁ2人共、この中に入って」
「はぁーい」
子供はそう言い、カプセルの中に入った。
「スタートして」
「御意」
龍飛はスイッチを押した。
「ちょっとチクッとするよー」
2つのカプセルにホルマリン液が入り、針の付いた管が2人の両腕に刺さる。
「能力液、、、これでこの子達は魔法少女の類いになる」
「そうですな」
龍飛は腕を後ろで組んだ。
「私、ちょっと試作品見て来る」
「了解しました。終わり次第、お呼びします」
あたいはそう言って試作品室へ行った。
「試作品1と2は融合爆発で廃棄、試作品3と4は金沢駅で融合爆発実験に使用、及び処分。5と6は能力実験で使用、及び処分か、、、7からは未使用、100体目が地下のバケモノ、、、」
その時、電話がなった。
「どした?」
「終わりました」
「そう、今行くわ」
あたいは電話を切り、実験室に行った。
「どうだった?」
「1人が失敗、1人が成功です」
「、、、可哀想に、、、報われなかったか、、、」
あたいは成功者を見た。その子は、先程よりも少し、背が伸びていた。
「成長してる?」
「そうですね。この子は実験前より、15センチ程伸びています」
「凄いね」
あたいは失敗者を見た。
「この子は、、、残念ながら廃棄処分ね」
「そうですな」
「さてと、君、行こうか」
あたいは成功者を連れて、社長室へ向かった。
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