豁サ逕コ縲(死町)season3・4・5

霜月麗華

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祈殺し編

第5-5(1)話 Pregnancy and sandalphone

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金沢・病院・遥


「え?今、なんて?」
「だから、妊娠したって」
遂に、彼女は打ち明けた。妊娠を。
「えっ?」
全員、黙った。
「、、、遥、」
早苗が口を開けた。
「誰の、、、子?」
早苗は遥に聞いた。
「誰の、子ねぇ、」
「ねぇ、早く言ってよ、、、」
京子達はずっと、黙る。遥は鉄次を指差した。
「え、鉄次の、子、なの?」
「、、、」
鉄次は黙って下を向く。
「鉄次、なんか言ってよ!」
「早苗」
「遥は黙ってて!」
早苗は遥に強く言った。
「鉄次、どうなの?!」
「、、、そうだ、」
「、、鉄次、後で屋上来て」
早苗はそう言い、去っていった。
鉄次は力が抜けたかのように床に跪いた。
「クソ!クソ!」
鉄次は泣きながら床を叩いた。
「なんで、泣くの?」
明日香が聞いた。
「チッ、なんか悔しいんだよ!」
鉄次はそう言い、涙を吹きながら立ち上がり、こう言った。
「覚悟決めるわ」
と。


屋上

屋上には早苗が居た。
「来たぞ」
早苗は聞いた。
「、、、鉄次、あんた、どうすんの?これから」
「、、、」
「、、、聞いてるの?」
早苗は鉄次に近づいた。
「鉄次!」
早苗は鉄次を引っ叩いた。鉄次は赤くなった頰を触った。
「さ、早苗、、、」
「これからどうするか聞いてんの!答えてよ!」
「産む、、、」
鉄次は答えた。早苗は鉄次に伝えた。
「頑張りな、あきらめないで」

早苗は屋上を後にした。


四境高校・洋鬼

内田が死んだ。呪いは再度、振りかかったのだ。呪いを止める方法は、。洋鬼は家で鉄次に電話した。
「鉄次か?」
「あぁ、どうした?」
「また、1人死んだ」
「、、、クソ!またか!荒木か?!」
「いや違う。確実に呪いだ」
「なんで!」
洋鬼は全て説明した。
「そう、か、なるほど」
「な?ヤバいんだよ」
「カミソリの奴は指紋とか出てないし、内田は自殺か、確かに呪いだなw」
「笑い事じゃないよ」
「なんか、笑えてくるよ。ここまで来たら」
「だね、じゃあ」
洋鬼は電話を切った。
「、、、ミステリーじゃねーか」


金沢・病院・鉄次

鉄次は電話を切り、屋上を後にした。病室に入るとそこには、20歳の青年が居た。
「は?誰?」
「はじめまして、僕は、、、」
「神、なんだろ?」
鉄次は青年に言った。
「まぁ、神なんだけど、僕はサンダルフォンなんだよなー」
「よくここまで来たな。900の天国抜けてよ。なんかあるからここに来たんだろ?」
サンダルフォンはこう言った。
「僕って何?」
「、、、胎児?」
鉄次は答えた。
「他には?」
「、、、兄弟、双子、」
「正解だよ。君達の子は双子」
サンダルフォンは鉄次に伝えた。
「気をつけてな、鉄次君。君の身が危ない」
サンダルフォンはその場から消えた。


鉄次は黙って寝ている遥を見つめた。
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