虐待逃走

霜月麗華

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#7 菜水屋竣介

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後日・竣介

「アイツ、両親に勝ったのか?」
俺は独り言を言いながら、学校へ向かっていた。
クラスは相変わらず五月蝿く、俺と千夏だけが静かだった。俺はバッグを机に置き、千夏に聞いた。
「どうだった?」
「勝った!」
「よかったな」
俺は笑って千夏の頭を撫でた。


昼休み

俺と千夏は外で飯を食っていた。
「どうだ?味は?」
「美味しい!」
「よかった」
千夏は俺の作った飯を、食べて喜んだ。その時、
「た、助けてくれぇ!」
と言う声が、校舎裏から聞こえた。俺はすぐ駆けつけた。そこには、木の枝が右脚に刺さった男子生徒と、外傷のない男子生徒が居た。
「大丈夫か?!何があった」
俺は聞きながら、外傷のある男子生徒を見た。外傷のある男子生徒は凄く苦しんでいた。
「せ、先輩にカツアゲされて、拒否ったらこうされたんだ!」
「先輩にも阿保は居るってか」
俺はそう言って、外傷のある男子の木の枝を見た。
「やばいな、、、君、先生を呼んで来てくれ!」
「は、はい!」
男子生徒はそう言い、走って行った。
「大丈夫かな、この子」
「大丈夫だ、俺がなんとかする。首をやられなくてよかったな、君」
その時、男子生徒と先生が来た。
「どきなさい、大丈夫か?」
すると先生は、木の枝を抜こうとした。
「バカ!抜いたら血が大量に出るだろうが!」
俺は注意し、先生を止めた。
「じゃあ、どうすればいいと言うんだ!」
「救急車は?」
「あっ、、、」
(ここの先生はバカしか居ないのか!)
すると先生は、職員室へ向かった。俺は外傷のある男子生徒にこう言った。
「もうすぐ救急車が来る。それまでもう少しの辛抱だ」
と。
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