虐待逃走

霜月麗華

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#11 嘘

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竣介

俺のクラスは今日も五月蝿い。騒がしく、喧しい。俺は千夏の席に行き、ノートを渡した。
「ありがと」
「いいって事よ」
俺はそう言い、席に座った。俺のクラスには静かな奴が居れば、五月蝿い奴もいる。更にはDQNも。ある日、クラスの綾郷紗羅あやさとさらが、クラスのDQNに虐められていた。俺は、それを見ていた。どうやらDQNは、冷水の入ったバケツを持っていた。
「アンタみたいなの、濡れてしまえ!」
DQNはそう言い、綾郷に冷水のぶっ掛けた。
「キャ!」
「あはは、滑稽だわ」
その時だった。綾郷が急に倒れ、身体を掻き始めたのだ。俺は綾郷の肌を見た。綾郷の肌は蕁麻疹で酷く、呼吸が荒かった。
「ッ!」
俺はすぐに綾郷の救護に向かった。
「大丈夫か!綾郷!」
「はぁ、はぁ、い、き、、がぁ、、、」
「アレルギー反応だな、、、なんのアレルギーだ?」
俺はDQNを見ながら言った。DQNは立ち竦んでいた。
「アンタらのやってる事は人殺しと同じだ!千夏、先生呼んでこい!」
俺は千夏に行った。千夏は走って行った。
「誰か、毛布とホッカイロ持って来い!」
「わかった!」
友人が取りに行った。行ったと同時に先生が来た。
「なんだ?あ、綾郷!何があった?」
「アレルギーが出た。多分、寒冷アレルギーだ。速く身体を温めないと、」
「これを使え!」
すると先生は、来ていた上着を脱ぎ、毛布のかわりにした。
「おいDQN共!テメェらのやってる事は人殺しと変わりねぇ!いいかよく聞け!テメェらは一貫の終わりだ!わかったな!」
俺はDQN共を叱った。数分後、救急車が来て、綾郷は病院に行った。
「大丈夫か、、、綾郷」
「無事を祈りましょう」
千夏はそう言った。
「あぁ。まさか、綾郷が寒冷アレルギーとはな、、、」
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