獅子騎士と小さな許嫁

yu-kie

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獅子騎士の恋編(2)

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《次の日の朝》

 クランは夜に魔力を使い、その後…気持ちが高ぶりベッドの上、熊の縫いぐるみとラパスを重ね抱き締め…目を輝かせ、なかなか眠れず…本日寝不足。

 馬車で到着まで寝てしまい…城に到着すると…アルトに心配されていたのだった。

「姫、大丈夫ですか?」

 アルトは馬車から降りるクランの手を引き、足を踏み外さないよう支える…そこへクランがアルトに耳打ちをした。

「聞いてください…昨日の夜、ブレスレットが活躍しました!ふふふ。」

「そうでしたか…姫、ふらついてますよ。お気をつけください。」

 馬車からゆっくり降りたクランの近くで馬が地を駆け…その音は間近で止まり、馬上から武装した誰かが降りる音がした。

 腰に下がる剣の鞘がカシャカシャと音をたて…それはクランの間近で止まった。

「クラン王女…戻りました。」

 クランはそれまで少し眠そうにしふらついていたのだが…その声に目を輝かせ、アルトの手を離れ…足取り軽くその声の主に飛び付いた。

「ラパス様!おかえりなさいませ!」

 体格差のある…小柄で幼く見えるクランはラパスの胸板に顔を埋め両手を腰に回した。

「クラン…」

 聞きなれない呼び方にクランは頬を紅くし見上げれば、ラパスの熱視線がクランの瞳に注がれた。

「これからは…あなたをこう呼んでもよいですか?」

 クランはコクコクと頷き再びその胸に顔を埋める。

「私は女王に用があるのでこれで失礼いたします。」

 クランはラパスを困らせてしまったと、慌てて両手を解放。ラパスはクスリと笑い、クランに目線を合わすように…しゃがむと、クランの頭にキスをし、その場を去る。そしてクランも慌てるように城へと入っていった。

「じゃあ、アルト…行ってきます!」

 「はい、姫様。」

 アルトは直立し身をただすと一礼をし見送り、二人の関係が良好に進展していることにホッと胸を撫で下ろした。

 丁度その時…執務室の窓から見下ろすルイヴ女王は、扇で顔を隠しにやにやしていた。二人の仲睦まじい姿に安堵し…二人の結婚を早めるための妙案がないか考え始めたのである。

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