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おまけ
クラン王女の冒険②・Ⅱ
しおりを挟むクランは自己紹介をしたはずだった。
『私は…ハミン国の王女クラン』
クランの情報は全てノイズ音がはしって白銀の青年騎士は聞き取れなかった。
『ごめんなさい…』
クランはうつむいて涙をホロリとふた粒落とした。
「なら、私も名は告げれそうにないな…姫、あなたはどうやって来たんだ?」
『私は…お父様のお手伝いで…お茶会に集まる皆さんへのプレゼントを作りたくて鉱山にきて…鉱山の中の泉に落ちて…』
「……鉱山か。」
『虹色の鉱石を広い集めて…工場で自分でブローチを作るんです!はわわぁ~想像するだけで楽しい。早く作りたい~』
クランはブローチのイメージを膨らませてはしゃぎ始めた。
青年騎士は固い表情をわずかに緩め、無言で話に頷いて聞いていた。
クランは青年の存在を思いだし…現実に戻ると、泣き出した。
『でも…どうやったら帰れるのか…』
青年の白銀の騎士は思わずクランの頭を優しく撫でた瞬間、クランの体は徐々に透き通っていった。
「案外あっけなかったな…」
クランはホッとして青年に笑顔を向けた。
『さようなら…騎士様』
その瞬間、シャボン玉のように弾けて消えた。
「ラパス王子…交代するから、休んでください。」
「ああ。」
騎士ラパスはテントから仲間の見張りの交代を受け…欠伸をしながら…テントに入ると、あっというまに眠ってしまった。
そして…
クランが目を開けると…そこはもといた場所の鉱山の池の中。
池に沈んだと思われたクランは…浅かった池に突如現れ…不思議そうに辺りを見回したのだった。
「はわわぁ~この池…浅かったんだ。でも全然いたくない…不思議?」
トロッコの線路は遥か先…クランは見上げるなか、クランが乗っていたトロッコの側の掘られた狭い通路に降りた工員はそこから紐の梯子を池に向けて下ろした。
「王女様ぁ~無事でよかった。」
梯子を降りる屈強な熊の様な青年工員はクランにてを伸ばし、クランは抱き上げられた。
「えがった、えがった。」
トロッコからは老人工員が手を振りクランたちが上がってくるのを待っていた。
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