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おまけ
クラン王女の冒険②・Ⅰ
しおりを挟むクランをのせた馬車は目的地周辺に到着した。
ククル領はブローチに使われた【虹色鉱石】の発掘地である。
ブローチは、この虹色に輝く鉱石を溶かしてブローチ状に固めガラス質の色ぐすりを焼き付けたもの。
クランが工場長に事情を伝え…
『 手づくりで…ふむ…予算内に作るのでしたら…鉱物選びにうちのベテラン二人を王女様に付けましょう。』
…と、工員二人と共に工場から出発したトロッコに乗り込み、鉱山へむかったのでした。
*
鉱山の穴の中をトロッコが走りクランは線路のしたに広がる虹色の泉を見下ろして…トロッコが線路の石を踏んだのかコトンと揺れて、その拍子に思わず池にぽちゃんと落ちた。
『あれ…?』
泉に落ちたはずのクランは森にいた。
『どうしよう…』
クランの前に現れた馬の群れはクランをすり抜け、次々に足を止めた。
『これはなに?』
クランは現状を理解できずにいた。
「今日はここで休憩しよう。」
その馬を操るもの達は騎士のみなりをしており…その中心者らしき白銀の髪の強面な青年が仲間に指示をだし…テントを張って夜営を始めた。
日も暗くなるなか…食事を済ませテントに入る仲間たち。
交代で見張りをするようにして…深夜はその白銀の青年が見張りについた。
青年はやがてうとうととし始めて…クランは触れられないが…そのそばに近づいた。
辺りに獣の紅い目が無数に広がり…騎士達は囲まれていた。
『起きて、獣がいます!騎士様お・き・てぇ~!!!』
次の瞬間ピクリとした青年が目を開ければ…そこには可憐な乳白色の髪の…桃色のワンピースに白いエプロン姿のクランが青年の視界に入っていた。
「君は?」
『見えるの?』
二人を囲む獣に青年が剣を持つと同時に獣たちが飛びかかり、青年は剣が間に合わず…突如白いモコモコに包まれた。
「え?な、何が起きたんだ!」
『獣ちゃんねんねして。』
青年の視界は未だシロモコ一色。
少女の声がすると同時にドサドサと倒れたような音がした。
シロモコが消えると、そこには目の前にしゃがみこむ兎のようにピョンピョン跳ねる少女と、起き上がった獣たちが原因不明の出来事にパニックになって逃げていッたのだった。
「君はいったい何者なんだ?」
幼い少女の笑顔に銀髪の青年は心奪われたのだった。
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