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閑話(辺境の地への帰り道)
しおりを挟むライカは、その夜王都のメディアン邸に泊まり…翌朝、スティア達と老夫婦の屋敷を出発。
杖をつく老夫婦に見送られながら、馬に乗るライカは、スティアを乗せた馬車と共に辺境の地へと向かったのだった。
††††
王都を出た馬車はやがて人気の無い荒れ地や畑を通り過ぎ、馬車の中はいつの間にかベテラン侍女とスティアの二人きりになっていた。
馬車にはグローリアとスティアが二人向かい合って座り、いつの間にかキラルは狼の姿になり、頭に黒猫のギメラを乗せて馬車と並走を始めた。
「二人とも馬車でおとなしくしていればよいのに、彼らはいつまでたっても子供のようですね。」
馬車内では、グローリアが呆れたようにため息を吐くなか、スティアは馬車の窓から外を覗きながらクスクスと笑っていた。
「なんだか…キラルはライカ様と張り合おうとしているみたい。」
「そのようですね、ギメラはキラルの張り合いに巻き込まれたといったところですかね。」
「ふふふ。そうみたい…ほら、外を見て。ギメラ、諦めて背中に移動して器用に寝てるもの。」
「あら、本当ですね。落ちそうなのに、ふふふ。」
「そうでしょ?ふふふ。」
スティアを乗せた馬車は…馬を走らせるライカと先頭を競う大きな狼に先導されるという不思議な状態となって、時々すれ違う旅の荷馬車の御者や冒険の旅人を仰天させた。
そして一行は見慣れた辺境の地へと戻ってきたのであった。
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