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しおりを挟む辺境の地へと戻ったスティアは、久しぶりの我が家へと到着したのは翌日のお昼頃だった。
馬車が屋敷に到着し、スティアは一旦馬から降りたライカとハグしてから別れると、ライカはメディアン邸の敷地内にある、従者や兵士の寮とは別にあるこぶりな2階建ての立派な屋敷であるライカの住まいに帰って行った。
スティアは卒業式のライカの頭部へのキスを受けてから、ライカと至近距離になると胸の鼓動が高速で脈打ち顔は真っ赤になり、脳内はライカのはにかんだ笑顔でいっぱいになっていた。
(やだ、私…どうしたのかしら、ライカ様が好きすぎてどうにかなっちゃう!とにかく今は熱を冷まさなくちゃ。)
スティアはライカが馬に乗り走り去るのを見送ると、出迎えた執事と挨拶を交わした。
「ただいま。」
「お帰りなさいませお嬢様、お早いおかえりでしたね、旦那様はご公務に出ております。奥様は坊ちゃんと、少しでかけておりまして、まもなく戻って参ります。まずはお部屋でお休みください。」
「ええ。そうします。」
猫のギメラはスティアに抱っこされ小さなあくびをしくつろぐなか、スティアは侍女たちと別れ自分の部屋へと戻って行った。
侍女になったキラルと、グローリアはスティアの荷物の詰まるバッグを持ってスティアの後に続いて屋敷の中に入るとスティアが部屋に入るのを見届け、荷物を片付けるために奥の部屋へと向かった。
「ギメラはずるい。私だってスティア嬢に抱っこされたい!」
「まあ、重たそうなあなたをお嬢様が抱っこしたら体が壊れてしまうわよ!そんなことより、お嬢様のお役にたてることを沢山なさってはどうです?あなたの株は鰻登りですよ。」
「ほ、本当ですか?」
「ええ。わたくし、嘘は言いません。」
「わ、わかりました!私がスティア嬢に好かれるなら何でもします!グローリアさん、ご指導お願いします!」
「ふっふっふ、お任せください。荷物を片付けたら次のお仕事をお教えしますね。」
「はい!」
キラルはグローリアの手のひらで転がされていることを全く気づかずにいるのであった。
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