竜騎士は魔女猫を溺愛中。

5章〔繋がる二人の心とその行方。〕

屋敷内のシャラ様。

私は最近シャラ様からの接触が増えた気がする。

ギル様との仲について聞かれたり、ギル様も同じ事を聞かれたみたいで…

「ペットですが…恋人で間違いありません。」

二人とも、そう断言している。

だからだろうか…シャラ様が何かイベントをやろうとしている気がしてならない。

シャラ様が、私とギル様の休暇日を指定したり…

私が魔女の姿の時には侍女が私の体の採寸を測る行為をしたりもした。 

ここ数日、屋敷内は知らない商人やらが出入りして、シャラ様のお部屋を出入りしている。

私は騎士団のお仕事からギル様と屋敷に戻り夜、話し合った。

「ご主人様、シャラ様は何か企んでますよね？透視魔法で何をしているかみようとするんですが、どうやら私たちがいないときに動きがあるみたいで…しかも皆、聞いても口をへの字にして教えてくれないんです。」

「ララ、私は以前、結婚も子供も要らないと言ってるのは知ってるよね、人間は結婚という儀式を終えて夫婦に、ララの言う番つがいになるんだ。父の狙いはそれだと思う。」

えっ？もしかして、誰でもいいからギル様と良い仲ならくっつけてしまえと？

私は不安しかないですよー。

だって人間じゃないし、奥様ってがらじゃない。ギル様が望んでるなんて思えない。

ってギル様？

「そのドレスはなんですか？」

彼は満面の笑みでそれを私にあてて魔女の姿になって着てみろと言った。