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2章《旅・立》
《20》融合。
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僕は昨日いたイーダさんの住んでた洞穴前の木々の無い開けた場所へやって来た。
『さあ暴れな。』
僕の額の石が強く光り、顔じゅうにできた蔦の模様が光を放ち、邪悪な力が放出された。
彼女の目が紫に妖しく見開き…謎めいた呪文を唱える。
*
僕の額の石は悲鳴をあげる。
邪悪な力が増し…まるで脳内を浸食しようとしているよう…くらくらしながら、僕の脳内に助けを求めるドラゴンの子供の姿が見えた…
泉を守るドラゴンが仲間たちの死に泣きじゃくる。
紫の瞳の白髪の褐色の美女が剣をかざし子ドラゴンに突きつけた。
刺されたのだろう悲鳴が響く。
子ドラゴンは一族の力と融合し禍々しい呪いの力を放つ魔石となった。
《人間に復讐を…》
そのドラゴンは僕に似た…水色の小さなドラゴン。
魔石は僕の正体を知り…
僕を選んだ。
けれど僕は癒しの魔法でその魔石に語りかけた。
魔石の怒りを沈めて…友達になるため。
(人間よりたちが悪いのは邪悪に操られた生きもの。人にもそれ以外にも宿るその生き物だよ!)
《なぜ、そう思うの?》
(だって自分の下部を作るために僕らの心をもてあそび、石の力で黒い魔女をつくってるのだもん。)
《私も利用されてるの?》
(今までは。でも、これからは違う。僕に力を貸してくれない?僕の夢のため…平和にのんびり暮らせる世界が僕の夢。)
《欲がないね…クスクスクス…わかった。協力します。》
*
僕を支配した闇の光は色を変え、青白く発光をはじめた。
顔にあった蔦の模様は姿を消し、額の石が強く青白く発り輝く。
褐色の白髪の美女は僕とまだてを繋いだまま。
僕はその手をつかんだまま、叫ぶ。
『にゃんこ!この人が犯人だよ!』
仲間たちの中にいたステラ・ダーニャが翼を広げ舞い上がる足はあのときと同じように鳥の足へと変化し…褐色の白髪の美女を掴もうと向かってきた、
『アイ!何がおこった!離せ。』
僕はじたばたする彼女をはぐして逃がさないようにした。
『逃がさないよ、彼女に浄化してもらわなくちゃ!』
ダーニャこと、にゃんこさんは僕の真ん前に来ると白く発光した。
広げた翼から無数の綿毛が幻想的に舞っている。
とても美しい光景に…見とれる僕。
そして…僕の腕の中の彼女も同じように見とれていた…。
『さあ暴れな。』
僕の額の石が強く光り、顔じゅうにできた蔦の模様が光を放ち、邪悪な力が放出された。
彼女の目が紫に妖しく見開き…謎めいた呪文を唱える。
*
僕の額の石は悲鳴をあげる。
邪悪な力が増し…まるで脳内を浸食しようとしているよう…くらくらしながら、僕の脳内に助けを求めるドラゴンの子供の姿が見えた…
泉を守るドラゴンが仲間たちの死に泣きじゃくる。
紫の瞳の白髪の褐色の美女が剣をかざし子ドラゴンに突きつけた。
刺されたのだろう悲鳴が響く。
子ドラゴンは一族の力と融合し禍々しい呪いの力を放つ魔石となった。
《人間に復讐を…》
そのドラゴンは僕に似た…水色の小さなドラゴン。
魔石は僕の正体を知り…
僕を選んだ。
けれど僕は癒しの魔法でその魔石に語りかけた。
魔石の怒りを沈めて…友達になるため。
(人間よりたちが悪いのは邪悪に操られた生きもの。人にもそれ以外にも宿るその生き物だよ!)
《なぜ、そう思うの?》
(だって自分の下部を作るために僕らの心をもてあそび、石の力で黒い魔女をつくってるのだもん。)
《私も利用されてるの?》
(今までは。でも、これからは違う。僕に力を貸してくれない?僕の夢のため…平和にのんびり暮らせる世界が僕の夢。)
《欲がないね…クスクスクス…わかった。協力します。》
*
僕を支配した闇の光は色を変え、青白く発光をはじめた。
顔にあった蔦の模様は姿を消し、額の石が強く青白く発り輝く。
褐色の白髪の美女は僕とまだてを繋いだまま。
僕はその手をつかんだまま、叫ぶ。
『にゃんこ!この人が犯人だよ!』
仲間たちの中にいたステラ・ダーニャが翼を広げ舞い上がる足はあのときと同じように鳥の足へと変化し…褐色の白髪の美女を掴もうと向かってきた、
『アイ!何がおこった!離せ。』
僕はじたばたする彼女をはぐして逃がさないようにした。
『逃がさないよ、彼女に浄化してもらわなくちゃ!』
ダーニャこと、にゃんこさんは僕の真ん前に来ると白く発光した。
広げた翼から無数の綿毛が幻想的に舞っている。
とても美しい光景に…見とれる僕。
そして…僕の腕の中の彼女も同じように見とれていた…。
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