47 / 71
2章《旅・立》
《26》鍛練。
しおりを挟む
次の日の朝…僕はゼイヤさんの腕の中から起き上がり、服がはだけていたことに赤面した。
テントのなかではあるのだけど…
右側に振り向くと、座ったまま…
こちらをにやにやと笑ながら琥珀の髪をいじるにゃんこさんと、
寝癖のある金髪を直しているダナリーさん。
『えっと、その…』
僕は慌てて服を着直す。
『外でなんかあったな?』
…とダナリーさん。
『進展ありね!』
…と目を輝かせるにゃんこさん。
『へ?いやあ~覚えてないなあ?』
なんて僕はごまかし、昨夜テントに来て直ぐ寝ちゃったから服が乱れているのを忘れてしまっていたのを思い出した。
ゼイヤさんは安心したのかまだねむっていた。
僕はこの場を誤魔化すように、
慌て二人を連れ出し…
朝の鍛練に付き合ってもらった。
今日は体を動かしたくてダナリーさんの剣の攻撃かわし~からの技かけ。
最終的に寝技にもってゆき、ダナリーさんのギブアップで僕は勝利した。
知らないうちに、にゃんこさんは空を飛んでて、地上に降りたら技をかけられると思い、地上から少し浮いた状態で翼を羽ばたかせていた。
『アイちゃん、どっからそんな技を覚えてきたんだ~。』
僕は未だ地面に仰向けのダナリーさんを見下ろし、得意気に笑った。
『前世です!』
すると上空から白い鷹が舞い降りた。
《ヤッホーアイちゃん!》
鷹は僕の肩に留まると二人に挨拶をした。
『はじめまして!シャズです!アイちゃんの友達で、今お仕事の関係でこちらに来てまして~ど~も~。』
『シャズ、人語話せるの?』
『うん。頑張ればね!あと今の話…遠視してみてたんですけど、アイちゃん前世の身体能力凄いから記憶もそのままで転生させたって誰かさんがいってました~。』
『シャズ?』
シャズは鷹の翼をくちばしの前に顔を隠すような動きをし、くちばしに翼の毛先を添え…
(人間が口の前にひとさし指をあてて言わないで)
…合図をしていた。
しばらくしてシャズはまた来るねと、飛びあがり上空を旋回するとどこかへ向けて飛び去った。
『さて、テントに戻るか。』
ダナリーさんがようやく立ちあがり、にゃんこさんも翼を閉じて、その後をあるきだす。
『あらあら、ゼイヤさん探してるわよ、アイちゃん。』
それを聞いた僕は、テントに向かう二人をすり抜け走った。
すると、起きてきた、ゼイヤさんは団長と談話している所だった。
どうやらにゃんこさんのウソにはめられたよう。
まあいいや。
僕はそのままゼイヤさんに抱きついた。
そのまま団長と談話を続けるゼイヤさんの優しいてが僕の頭を撫でていた。
団長がてを振り、僕の頭をくしゃりと撫でてテントの奥へと姿を消した。
『ゼイヤ…おはよう。』
『姫…おはようございます。団長が今日は泉に向かうと話してました。私は…あなたの安全を確保して立ち会うようにと言うことです。』
僕の脳裏に浮かぶ…
小物ドラゴンの泉での記憶が映像となって現れていて…
小刻みに手が震えていた。
テントのなかではあるのだけど…
右側に振り向くと、座ったまま…
こちらをにやにやと笑ながら琥珀の髪をいじるにゃんこさんと、
寝癖のある金髪を直しているダナリーさん。
『えっと、その…』
僕は慌てて服を着直す。
『外でなんかあったな?』
…とダナリーさん。
『進展ありね!』
…と目を輝かせるにゃんこさん。
『へ?いやあ~覚えてないなあ?』
なんて僕はごまかし、昨夜テントに来て直ぐ寝ちゃったから服が乱れているのを忘れてしまっていたのを思い出した。
ゼイヤさんは安心したのかまだねむっていた。
僕はこの場を誤魔化すように、
慌て二人を連れ出し…
朝の鍛練に付き合ってもらった。
今日は体を動かしたくてダナリーさんの剣の攻撃かわし~からの技かけ。
最終的に寝技にもってゆき、ダナリーさんのギブアップで僕は勝利した。
知らないうちに、にゃんこさんは空を飛んでて、地上に降りたら技をかけられると思い、地上から少し浮いた状態で翼を羽ばたかせていた。
『アイちゃん、どっからそんな技を覚えてきたんだ~。』
僕は未だ地面に仰向けのダナリーさんを見下ろし、得意気に笑った。
『前世です!』
すると上空から白い鷹が舞い降りた。
《ヤッホーアイちゃん!》
鷹は僕の肩に留まると二人に挨拶をした。
『はじめまして!シャズです!アイちゃんの友達で、今お仕事の関係でこちらに来てまして~ど~も~。』
『シャズ、人語話せるの?』
『うん。頑張ればね!あと今の話…遠視してみてたんですけど、アイちゃん前世の身体能力凄いから記憶もそのままで転生させたって誰かさんがいってました~。』
『シャズ?』
シャズは鷹の翼をくちばしの前に顔を隠すような動きをし、くちばしに翼の毛先を添え…
(人間が口の前にひとさし指をあてて言わないで)
…合図をしていた。
しばらくしてシャズはまた来るねと、飛びあがり上空を旋回するとどこかへ向けて飛び去った。
『さて、テントに戻るか。』
ダナリーさんがようやく立ちあがり、にゃんこさんも翼を閉じて、その後をあるきだす。
『あらあら、ゼイヤさん探してるわよ、アイちゃん。』
それを聞いた僕は、テントに向かう二人をすり抜け走った。
すると、起きてきた、ゼイヤさんは団長と談話している所だった。
どうやらにゃんこさんのウソにはめられたよう。
まあいいや。
僕はそのままゼイヤさんに抱きついた。
そのまま団長と談話を続けるゼイヤさんの優しいてが僕の頭を撫でていた。
団長がてを振り、僕の頭をくしゃりと撫でてテントの奥へと姿を消した。
『ゼイヤ…おはよう。』
『姫…おはようございます。団長が今日は泉に向かうと話してました。私は…あなたの安全を確保して立ち会うようにと言うことです。』
僕の脳裏に浮かぶ…
小物ドラゴンの泉での記憶が映像となって現れていて…
小刻みに手が震えていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
141
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる